Kindle Fire だと思っていたけど、いつのまにか Kindle は外れて、ただの Fire に名前変わっていたのね。
表題通り、Fire HD 10 を購入した。
少し前にセールで値下げしていて、1万980円だった。
実は、我が家では未だに Nexus7 (2012) が現役で稼働していた。
発売時点で、すでに2年前のハード、と言われていたマシン。
でも、当時としては悪くない性能で、何よりもとても安かった。
その後、ハードウェアが高速化すれば、そのうえで動作するアプリも、高速処理を前提としたものになる。
今となっては遅すぎてストレスのたまるマシンだったが、朝の Radiko 専用端末としては十分に使えていた。
我が家では、朝はテレビを見ない。子供たちがテレビを見入ってしまうと朝ごはん食べるの遅くなるから。
そこで以前からラジオを付けていたのだが、1年前にキッザニアに行ったときから、子供たちが J-wave に興味を持つようになった。
しかし、鎌倉では J-wave の電波は入りにくい。
自然と Radiko を使用するようになり、Nexus7 は Radiko 専用機となっていた。
しかし、その Radiko も、少し前にアプリがバージョンアップしたのだ。
…いや、この新アプリは、対応する OS バージョンの問題で、Nexus7 には入らない。
だから、アプリが重くなるようなことはない。
しかし、動作が重くなったのだ。
Radiko アプリは、多くの情報をネットワークから取得する。
どうも、アプリ更新と同時に、その元データの量が増えたのか、動作が遅くなってしまったのだ。
これはさすがに買い替え時だな、と思った。それなら、以前から興味あったから Fire HD 10 が欲しいな、と思っていた。
しかし、事実上 Radiko だけ聞ければいいマシンに1万5千円かぁ…と躊躇していたら、ちょうどセールが来た。
そんなわけで、買ってしまったのだ。
というわけで、前振りが長かったけど使用レポート。
断っておくが、Fire HD 10 は、2017 年に発売されたマシンだ。
それも、Nexus7 と同じように、「安いマシン」を目指して作られているので、発売時点で2年前の性能だった。
だから、1万円と激安ではあるが、その性能は 2015年の最新スペックくらいだと思っていい。
そして、2017年に発売されたものなので、今更使用レポートを書いたところで、誰かの参考になるとも思えない。
あと、Fire HD の「前世代機」は、2015年発売だった。購入したのは 2017年発売モデルで、今年は 2019年だ。
セールで安くなっているのも在庫処分の予感がするし、性能が良い機種が欲しい人は慌てて買わないことをお勧めする。
その一方で、新機種が出れば値段は上がるだろう。
Amazon では定期的にセールを行っているし、1万円で使い勝手の悪くない機械が欲しいのであれば、次のタイミングを狙うといいかもしれない。
なお、我が家にはすでに関連商品として Fire TV Stick がある。
ずっと第1世代を使っていたが、先日やはりセールで安かったタイミングで第2世代に乗り換えた。
数年来 Amazon prime 会員で、多くのビデオが見放題なので、子供とアニメを見たりしている。
僕は主夫を標榜しているので家事もほとんどやっているが、家事をしながらスマホでもアニメを見ている。
#別にアニメ好きなわけではない。むしろ、子供が生まれる前はアニメ嫌いだった。
しかし、家事の合間に見るにはちょうど良い長さなのでいろいろなアニメを見るうち、すっかりそういう生活になってしまった。
購入する際には、カバーを一緒に注文した。
10インチタブレットは大きいので、家事の合間にビデオを見ようと思ったら、なにか「立てる」手段が必要だ。
スマホで観ていた時には、小さな台を使っていたが、10インチではとても使えないだろう。
純正カバーは、縦にも横にも立てられるスタンドとしての機能がついている。しかしおよそ5千円もする。
本体が1万円なのに、ちょっと高すぎる。
しかも、この「立てる」機能が微妙で、立てる面が滑りやすいとうまくたたない…というレビューも散見する。
サードパーティ製で、1500円のカバーがあって評判が良い。
横置きでしか立てられない代わりに、2通りの角度に使える。
こちらを購入。
商品が届いて驚いたのは、入っているのが「箱」ではなく、しっかりした素材の「紙袋」だったことだ。
もう一度しまって置いておく、というようなことは考慮されていない、破いて開ける紙袋。
使い捨て、と言うと語弊があるが、しばらく使い倒したら買い替える、そういう商品だということだろう。
元々、購入時にそういうつもりだった。だから、今回画面保護フィルムなどは買っていない。
カバーはあるので鞄に入れて持ち運んでも大丈夫だろうし、そもそもそれほど家から持ち出さないつもりだから。
そもそも、Fire HD 10 には、SIM が刺さらない。
モバイルでの電波は使用できず、WiFi があるところでしか使えない。
今まではスマホの Prime Video アプリを使っていたが、これも WiFi が前提だ。
一応モバイルの電波でも見られるが、WiFi のある場所でビデオをダウンロードして、外で観たいときはそのデータを見る、という作法になっている。
そうした性格のものなので、Fire HD 10 には GPS も、地磁気センサーもついていない。
持ち歩くようには考えていないのだ。
一方で、Amazon がこれから力を入れたい、Alexa が使用できる。
(英語版は以前から使えたそうだが、日本語版は最近対応したばかりだ)
こちらも WiFi を前提として、ほぼすべての処理をネットワーク越しに行うものだ。
タブレットだけど、モバイルではなく、家の中で使うもの。
Fire HD 10 は、そうした設計のマシンだ。
ここを見誤ると、1万円でも「高い買い物」となってしまうだろう。
さらに言えば、Amazon Prime などの会員になっていて、Amazon のサービスを使いたい、という人向けに作られている。
Amazon の各種サービスのアプリはインストール済みだが、それだけでなく、ホーム画面で直接「おすすめのビデオ」「おすすめの本」などが表示されるようになっている。
さっき見ていた続きもすぐに見始められるし、今までの視聴履歴からのおすすめも出る。
それらをタップすれば、適切なアプリが起動する。だから、アプリアイコンは並んでいるが、あまり使う機会はない。
逆に「安いタブレット」として購入したいだけで、Amazon のサービス会員になっていない人にとっては、無意味なオススメばかりされる使いにくい端末だろう。
「ホーム画面」と書いたが、一応 Android 端末だ。
Android 端末では、ホーム画面もアプリの1つにすぎないため、入れ替えれば普通の Android として使用できそうに思う。
…が、そうした夢は見ない方がいい。
Kindle Fire HD には、Google Play store アプリがインストールされていない。
だから、普通の Android アプリはインストールできない。
一応、Amazon App Store からのインストールはできるし、有名な Android アプリなどはこちらにも結構登録されている。
しかし、バージョンが古かったり、機能限定版だったりすることも多い。Android として使おうとは思わない方がいい。
それでも使いたいときは…実のところ、Google Play アプリをインストールすることは可能なのだ。
Amazon の WEB ブラウザである「Silk」が入っていて、探せば WEB からアプリをダウンロードし、インストールできる。
しかし、そこまでやっても、Android 5.1 相当で、しかもこれはカーネル(OS の中核部分)が入っている、というだけの話だ。
(現在、Android の最新バージョンは 9 だ。5.1 は、Nexus 7 の時代の OS だ)
Android なら当たり前に入っているはずの周辺サービスが入っていない。
そうしたサービスを前提とするソフトは、たとえインストールできたとしても、動かない。
Fire HD 10 は、あくまでも「Fire OS」のタブレットであって、Android ではない、と思っていた方がよいだろう。
とはいえ、購入して最初にやったのは、Google Play と Chrome を導入することだった。
最初に書いた通り、Radiko を使いたかったのだが、Amazon App Store で配布されている Radiko は、お話にならないほどバージョンが古く、機能が限定されるのだ。
これは、無事入った。Android 端末としての期待はしないとしても、「使えないことはない」というのは安心感をもたらす。
次にやってみたのは、Prime Video の視聴だったが…
これは、ちょっといただけない。
画面は大きくて非常にきれいだし、内蔵スピーカーの音もよい。この点文句は何もない。
しかし、僕は家事をしながら見たいのだ。家族が寝ている時間に見ることもあるため、Bluetooth イヤホンは必須なのだ。
その Bluetooth に、非常に雑音が乗る。
実は、これは古い Android には普通にあったバグで、どうも配信用に圧縮された音声を展開し、Bluetooth 通信のために再度別の形式に圧縮する過程でノイズが乗ってしまうのだ。
そのため、Bluetooth オーディオを使用しなければ問題はない。
これが、静かな時ほど大きなノイズが乗る。
「常に軽いノイズがあるが、静かだと目立つ」というようなヒスノイズとも違う。
明らかに、静かな時だけノイズが乗るのだ。
#静かな時と書いたけど、より厳密には「音の周波数成分が単純な時」。
オルゴール曲が流れるようなシーンでもノイズは大きくなる。
圧縮アルゴリズムを知っていると、バグの原因がなんとなくわかる感じ。
このノイズ、そういうものだと我慢できないこともないが、非常に残念なレベルだ。
Android のベースバージョンが古いことが、こんなところで足枷になっている。
次に、Prime で読める本を読んでみる。
そういうサービスがあるのは知っていたし、実は Kindle Paper White も持っているのだけど、あまり活用していなかった。
それが、Fire OS のホーム画面「おすすめ」機能で、無料で興味がありそうなものを勧めてくれるのがちょっとうれしい。
ここで、同時購入したカバーについて言及。
表紙を開いたときに、3つ折りで「三角柱」を作ってスタンドにできるものなのだけど、その柱を下に持ってくるか、上に持ってくるかで角度を2段階に調整できる。
(タブレット本体は、反転した形になる。ボリュームや電源などのボタン類は、縦置きの時に一番上の辺に集中しているので、横置きではどちら向きにおいても問題ない)
この2段階が、角度を「立てた」時にはビデオ視聴にちょうどいいし、「寝かせた」時には、本を読むのにちょうどいい。
三角柱を作った際には、カバー内に内蔵した磁石がうまくくっついて、それなりの力に耐えてくれるのもよくできている。
レビューでは純正カバーより評判が良い感じなのだけど、納得した。
漫画を読んだのだが、横画面にして、2ページ見開きでも十分に文字が読める。
もちろん、細かな部分などを見たければ拡大もできる。
普段スマホで漫画を読んでいるが、縦画面で1ページ表示でも、文字を読むためには拡大しないといけない感じ。
読書端末としてはかなり使いやすい。
気をよくして、「マンガ Park」アプリをインストールしてみた。
白泉社の漫画が1日に8話づつ無料で読めるアプリで、普段使わせてもらっている。
…残念ながら、このアプリは縦画面専用だった。見開き表示はできない。
しかし、拡大しないでも文字が読めるのはありがたい。
Alexa を試してみる。
google の音声認識である「OK google」は、スマホで使用する場合はまず何らかの方法でスリープ解除してからでないと使えない。
(場合が多い。スマホにもよるだろうが、実際この程度で解除できてしまうとセキュリティ問題があるだろう)
スマートスピーカーは当然音声だけで操作できるが、あれは「家庭内」に使用できる場所を限定していて、セキュリティ問題が出にくいからできるのだ。
そして、Fire HD 10 の Alexa は、スリープしている状態からでも使用できる。
こちらも、持ち歩かないことを前提にしているから、ということなのだと思う。
カバーを閉じていて画面が見えないときは、本当にスマートスピーカーと変わらない。
せっかく Radiko アプリを入れたのだけど、「アレクサ、J-wave 再生して」と言えば、J-wave を聞かせてくれた。
Alexa で機能追加するアプリのことを「スキル」と呼ぶのだけど、Radiko はスキルとしても提供されている。
初めて機能を使おうとしたときに、スキルを使ってもよいか聞かれるので承認すればいい。
この Radiko スキル、実はレビューではかなり評判が悪い。
「J-wave 再生して」と言っても、わざわざ「J-wave を再生しますか?」と聞き返してきて、「はい」と答えないと再生してくれない。
再生中にボリュームを変えようとすると終了してしまう、Radiko の機能のすべて(タイムフリーなど)を使うことはできない、などなど。
しかし、単に現在の放送を聞きたいだけ、というのであれば、使い勝手は悪くなかった。
特に、先に書いたように朝の食事の際に聞きたいので、配膳しながら指示を出せるのは便利だった。
しばらく使ってみて、不便な点があればアプリを使うようにしよう。
Alexa に何か頼む、というのはなかなか面白いようで、子供が「天気教えて」とか「今何時?」とか、いろいろやってみている。
しかし、今のところうまく認識されない、と笑っているレベルで、実用にはなっていない。
そもそも、家族がいる部屋の中で「アレクサ!」って急に言い出すのは恥ずかしい。
この機能は、1人暮らしの人には評判が良いようだが、我が家での使いどころを見つけるのはもう少し時間がかかりそうだ。
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