先週末というか、今週頭というか、文化の日の前日の11月2日に、町内の文化祭が行われた。
毎年行われているし、僕は手伝ってはいるが直接の担当者ではない。
なので取り立てて書くことはないのだが、大きなイベントで、準備から合わせて2日がかりだった。
(担当者は2か月くらい準備に費やしている)
コロナも収束して久しいし、今年から以前と同じように飲食可能とした。
コーヒー・紅茶などは無料、副会長が豚汁をたくさん作って売り、会長は柿を無料でふるまっていた。
コロナ中に出品者もずいぶん減ってしまったのだが、担当者が各方面に声をかけて新しい出品者などもあらわれ、非常ににぎわった。
自分も知らない「当初」の文化祭はそれなりに若手も見に来ていたらしいが、20年も続けるうちに中心年齢層がそのまま持ち上がってしまい、老人しか来ないお祭りになっていた。
昨年から担当者が変わり、これではいけないと子供を呼ぶための施策を行っている。
今年は絵本コーナーを設けた。絵本を読むのも文化のうちだ、という考え方。
絵本置いても小学校低学年までしか喜ばないかな…と思っていたら、予想を超えて多くの人が楽しんでくれた。中学生くらいまでは普通に盛り上がるし、子育て世代も知らない絵本に興味を持つ。
絵本クイズをやったのも成功要因だろう。その場に置いてある絵本について、クイズを出す。
絵本から答えを探しても構わない。全問正解者には賞品が出る。(実際には1問間違えたくらいでは賞品出してた)
たとえば、第1問。ぐりとぐらが、拾った玉子で作ったのは?
①卵焼き ②ホットケーキ ③カステラ
…これが、問題見た小学校高学年くらいの子の多くが「知ってる! ホットケーキ」と答えるのだ。
本当かな? 絵本読んでごらん? と促し、確認すると答えはカステラ。
フライパンで作っているから、ホットケーキだと誤認してしまっているのね。
未就学のころに読んでもらって、記憶がおぼろげになってきた小学生くらいが一番間違えやすいようだった。
(もっと低学年は覚えていて、中学生とかは正解を確認しようとする)
この、1問目から微妙に間違えやすい、というだけで多くの人が盛り上がっていた。
絵本コーナーに「はらぺこあおむし」が置いてあった。
町内会の役員の多くが、「最近の絵本」だと思っている。でも、僕にとっては、自分も読んだ懐かしい絵本だ。
初版年を調べたら、僕が5歳の時だった。
なるほど。町内会役員は70越えた人が多いから、この絵本を知らないのだな。
試しに読んでみた役員が「この穴はなんなの?」と絵本に穴が開いていることを気にしていた。
今でこそ、穴を開けたりページを切ったり折りたたんだり、そういう「仕掛け」を施した絵本は沢山ある。
でも、最初はこの「はらぺこあおむし」だ。
青虫が食べて、いろいろなところに穴が開いている、という意匠だが、当時は衝撃的なつくり方だった、らしい。
(自分が5歳の時の事なので、その衝撃は知らない)
しかし、「穴はなんなの?」と気にした役員にとっては、今初めてそうした絵本を目にして戸惑っているのだ。
つまり、これが当時の人の反応だったのだろう。
ちなみに、はらぺこあおむしはアメリカで発行された絵本だが、アメリカの印刷会社ではこの「穴を開ける」製本に対応できるところはなかった。
初版は英語版だが、日本で印刷されたそうだ。
これはまぁ、どうでもよいマメ知識。
うちの子ももう大きいので、最近の絵本は僕も読んでいない。
「かがみのえほん きょうのおやつは」は衝撃的だった。
片方のページを丸ごと鏡のように反射する特殊紙にしてあり、もう片方のページが映ることを前提とした仕掛け絵本。
これが、脳がバグるのだ。2次元の「絵本」なのに、物凄く立体的になる。不思議な感覚だった。
面白ければ絵本としては成立するのだが、実は「立体にものを見る」というのは、5歳くらいまでの子供には難しい。
その意味では、立体に見えて脳がバグる、という感覚は大人こそが味わえる。大人に読んで欲しい絵本。
最後絵本紹介みたいになてしまったが、出品作、みな素晴らしかった。
毎年のように、僕もゲーム出品できればと思うのだが、これは難しそう。担当者変わってから相談してないから、もしかしたら OK でるかもしれないけど。
そもそも今ゲーム作る余裕ないからなぁ… 文化祭として作るのであれば、それに適した内容のものを作りたいし。
迂闊に相談して「作って」と言われても困ってしまうので、まだ黙っておこう…
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