2008年04月30日の日記です


その後の事件  2008-04-30 13:25:47  家族

先日の続き。

「実はこの日は帰宅後にまだ事件があったのですが…」なんて終わらせ方をしていたのは、あれを書いた時点ではまだ事件が終了していなかったため。


さて、G.W.最初の日曜日、思い切り遊んで家に帰った上の子は、LEGO ブロックで今日見た車などを組み立て始めました。(毎日、見たものをLEGOで作るのはほぼ日課となっています。もちろん、本人なりに作っているだけで、説明されないと区別が付かない程度の造形ですが)


お風呂に入ろうといっても続けているので、まずは下の子だけお風呂に入れてしまいます。


で、お風呂の中から上の子を呼んでも来ない。

妻は子供の話を聞きながら翌日の保育園の準備をしているようで、下の子をお風呂から出すのは僕がやる事にします。


外に出して体を拭いていたところ、上の子が投げた紙飛行機が、下の子の頭にコツン、と当たりました。

一瞬間をおいて、下の子が泣き出します。このあたりまで、良く繰り返される光景で何事もありません。泣き出したのを見て、上の子も「ごめんなさぁい」と謝っています。



問題はこの後。下の子の反応がすぐにおかしくなりました。

白目をむいて、手を前に突き出して、体が小刻みに震えている…


ひきつけだ。と、すぐにわかりました。

「ひきつけ起こした!」と、すぐに妻を呼ぶと同時に、苦しそうに呼吸する下の子の首の後ろに手を入れて気道確保します。

そして、下の子の名前を呼んで反応を見る。


妻のほうはといえば、僕の言葉を聞いてすぐに、赤ちゃん向けのQ&A辞典を開いたようです。

ひきつけのときの対処を調べ「気道確保する! 無理に名前呼んだり体ゆすったりしないで安静に!」と指示が飛びます。


気道確保は既にしている、じゃぁ、名前は呼ばないように…と思ったところで、少しむせたような反応。

あぁ、そうか。この場合の気道確保は首を横向きだな、と思ったところに、妻が本を持ってきました。そこにも「首は横向き」と書かれている。


本に書いてあったポイント。


・全体を見て、体の片側だけ痙攣しているようなら病院へ

・10分以上続くようなら病院へ

・39度程度の高熱のときは、熱性痙攣を起こしやすい

・強く泣いたりしたときに、憤怒痙攣を起こしやすい


「10分以上続くようなら」とあるので、妻に時計を見てもらいます。

…そのまま痙攣は続きます。じっと見ていたら、瞳は「上向きで白目がち」なのですが、自分のほうを向いている気がしました。

そこで、自分の顔の位置を変えてみると、ゆっくりとですが瞳で追っています。

どうやら、自分の体がうまく制御できずに痙攣は起こしているが、意識は大丈夫そう=脳の異常などはなさそう。


そうこうするうちに、8分がたちました。

「収まりそうな様子がないから、救急車呼ぼう」と決断し、妻が電話をかけます。




じつは、消防署は家のすぐ近所にあります。

子供が公園に遊びに行くときに前を通るので、消防車・救急車好きのうちの子としては、いつも覗き込んでいるくらい。


なので、きっと救急車はそこから来るでしょう。時間にしたら1〜2分?

僕は、実はこのあいだずっと裸のまま。下の子をお風呂から出そうとしたところでひきつけ起こしたからね。



下の子を抱えるのを妻に代わってもらい、あわてて服を着ます。

ついでに、玄関からストレッチャーが入るのを予期して、玄関の荷物をどけます。

一日遊んで帰ってきた後だったので、荷物が玄関に山積みでした。


そうこうしているうちに、救急車の近づいてくる音がしました。

親が慌しくしているので、かまってほしい上の子が「救急車だ! 救急車は人を助けに行くんだよ!」と話していますが、それがうちに来ている、という状況は理解していない様子。

「今忙しいの! 静かにしてて」と言い捨てます。

(子供にこのような言い方をするのに良心の呵責はあるが、事実ゆっくり相手をしている時間はないのだ!)


入院に備え、子供の服や紙おむつなどをバッグに詰める。

妻のもって行くべきもの…財布や携帯電話、めがねなども集めます。

こんな日に限って携帯電話が見当たらない、と思ったら、今日出かけたとき、帰りに子供の面倒を見ながら使ったため、とりあえず僕のかばんに入れたのでした。


で、結構時間がたったはずなのに救急車の人が来ない。

うちはまだ建って3年、地図に載っていないから道に迷っているに違いない、と様子を見に行きます。


表通りに行くと、1ブロック先に救急車が止まって、近所の人に道を尋ねていました。

手を振って名前を言ったらわかったようで、隊員の一人が「遅くなって申し訳ありません」と言いながら駆け寄ってきました。




家に戻ると、ひきつけは収まっていました。

「たった今収まったところ」というので時計を見ると、ひきつけ開始から15分ほどたっていました。


下の子は疲れたのか眠っていましたが、救急隊員の人が大声で名前を呼ぶと、目が覚めて泣き出しました。普通の反応です。


「どうやら問題はなさそうですが、15分というのも長いので、念のため病院に行きましょう」


市内の救急搬送先の病院の名前を言われ、診察券を持っているか聞かれます。

その病院は下の子を産んだ病院で、すでに入院装備に入れて準備していました。



この時点で、やっと上の子の事に気が周り、見てみると、机の下に隠れていました。

父親に「静かに」と怒られた上、マスク・白衣でヘルメットをかぶった人が急に家に入ってきたわけで、かなりおびえた様子。


「大丈夫、(上の子)君の好きな救急隊員の人だよ。(下の子)ちゃんがちょっと病気みたいだから、救急車で来てくれたんだ。救急車見に行く?」

とやさしく言ったら、気が緩んだのか泣き出します。


ひきつけも収まったし、服を着せてよいというので下の子には服を着せます。

そして、上の子も抱っこして一緒に救急車へ。


救急車で下の子の熱を測ったら、37度5分。微熱ですが、風呂上りなので正確かどうかはわかりません。しかし、熱性痙攣を起こすほどの熱ではありません。


妻は付き添いでそのまま救急車に乗り、病院へ。

上の子は、とりあえず「好きな救急車」を見れたことと、先日下の子が入院しているので同じような状況になったことをすぐに理解し、気持ちの整理は付いた様子。


家に帰り、上の子をお風呂に入れます。

お風呂から出て、寝るときに今日一日いろいろ会ったね、という話をしていると、乗った乗り物を順に挙げながら、バッテリーカーの「消防車」に乗った順番のところで一瞬言いよどみ、次の乗り物を言いました。


どうも、自分が妹に紙飛行機を当ててしまったことと、救急車が来たことの因果関係にうすうす気づいている様子。

救急車と連想上近い消防車は、気軽に楽しかったと言い難かったようです。子供なりに気を使っているのでしょう。




僕は寝てしまっていましたが、3時ごろに妻と下の子はタクシーで帰ってきました。

応急処置だけ行い、昼間にまた来るように言われたそうです。


家にいる間に、熱は39度まで上がりました。

少し顔がむくんでいて、赤く発疹が出ています。


#この時点でやっと思い出しましたが、前日風呂に入れているときに、下の子の顔を見て「少し太ってきたかな?」と思っていました。このときから、すでに顔がむくんでいたのでしょう。


赤ちゃんQ&Aの本を見ると、おたふくかぜに伴う病気で「無菌髄膜炎」というのがあり、これにかかると痙攣を起こすことも多いようです。

それだと説明が付く? しかし、「耳の付け根まではれる」というおたふくかぜの症状とは、顔のむくみかたが少し違うみたい。



翌日の月曜日、上の子を保育園に預けてから病院へ行きます。


顔の発疹は病院に行く間にも増え、顔全体が赤い状態になりました。


しかし、お医者さんの判断では、発疹は特にひきつけとは関係なさそうだし、重い病気でもないとのこと。

重い病気なら顔だけでなくほかの箇所にも発疹が出るそうで、前日でかけたなら何かにかぶれたか何かじゃないか、とのこと。


熱も高いし風邪の症状はある、とのことで、風邪薬を出してくれました。

痙攣に関してはなんともいえないが、風邪に伴うものの疑いが強い、としながらも、後日脳波検査を行うことになりました。




その後2日経ちますが、熱はまだ高いときには39度あります。

明日様子を見て熱が引かないようなら、もう一度医者に行く必要があるでしょう。

(そのときは掛かりつけ医でいい、と救急病院の先生には言われています)


顔の発疹は引きましたが、まだすこしプツプツが残ります。

とりあえず、現状は「やっぱりただの風邪みたい」。




今のところ痙攣の原因は不明。

おそらく脳波も異常は出ないように思います。


ただ、後で思い出したのですが、当日遊びに行った公園で、下の子は「とんびに目の前のいなりずしを持っていかれる」という経験をしているのですよね…

ふわりと頭にぶつかった紙飛行機で、この恐怖体験を思い出したのかもしれません。




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