2012年12月12日の日記です


nexus 7 と US キーボード  2012-12-12 11:50:02  コンピュータ

特にトラブルはない、と書いて日が浅いが、トラブル話。


そういえば、先に日記を書いたときに、すでに1件問題が生じていたのであった。

しかし、問題の切り分けが出来ておらず、「自分の設定のせいだろう」くらいに思っていた。


これが、根が深いので記録しておく。

同じ症状で悩んでいる人は多そうなので、役に立つかもしれない。


時間とともに解決されそうな問題なので、日付に注意しないとまったく役に立たないかもしれない。




先に書いたとおり、Nexus 7 には、専用のキーボードを一緒に買った。

日本では Nexus 7 は「好き者の間で」盛り上がっている程度なのだが、アメリカではかなりのヒット商品になっている。


そのため、Nexus 7 専用の商品が結構発売されている。

専用キーボードはその一つ。


しかし、どこかの会社が販売している、というものでもない。

どうも、中国あたりの会社が作ったものを、OEM で多数の会社から販売させている。

(Nexus 7 を設計・製造している ASUS だって台湾の会社だ。中国・台湾あたりにはよいものは作るのに独自ブランドを持たず、 OEM で販売する会社は非常に多い)


まぁ、いろいろ説明するより、実物のレビューを書いている人もいるので、そちらを読んだ方がわかりやすい。


Nexus 7 とまったく同サイズで、ピッタリはまるカバーとなり、共通の充電器で充電が出来る。

妻は「純正品かと思ってた」というくらい良く出来た製品。


OEM 先によって2580円6980とかなり値段に幅がある。

ハードウェアは全く同じもの(箱やマニュアルなどは違うかも)なので、自分は最安値で購入した。



さて、このキーボードだが、US キーボードである。

レビューのページにあるが、US キーボードとしては「TABキーが無い」という欠陥を持つ。


自分は JIS 派で、US キーボードは若干苦手ではあるが、ものすごく使い込もうというわけではないので、これでも OK。

(HP-200LX だって、変則キーボードだけどベースは US だった)



TAB がないこと以外は、ごく普通の Bluetooth US キーボードだ。


Android は Bluetooth のサポートは行っているが、キーボードを認識するかどうかは「メーカー依存」だった。

それが、4.0 からはキーボード認識が標準になり、4.1 からはレイアウト変更が可能になり、4.2 からはユーザーが追加レイアウトをインストールできるようになっている。(作ることも可能だが、知識が必要)




…と、ここまでが前知識。


先に書いた専用キーボードは、TAB がないという問題はあるが、ごく普通の US キーボードであり、レイアウトは標準で入っている。

これを使えば、キーボード上の刻印どおりの文字が打てる。


しかし、である。なぜか日本語入力中は、JIS キーボードとして認識されてしまう。

さらにいえば、「日本語IMEを通して」アルファベットを入力していても、JIS キーボードとして認識されてしまう。

IME を使わなければ、ちゃんと US キーボードとして認識する。


なにかがおかしい。



IME の存在でおかしくなるのだから、当然 IME が悪いのだろうな、と、標準ではない IME を入れてみる。


ちなみに、Nexus 7 の標準 IME は、iWnn 。Watashino Namaeha Nakanodesu. の略、というのはどうでもいい話だな。(今ネット検索したら、この話当たり前に流布しているのね。15 年前だと、Wnn は有名だったけど名前の由来知っている人は限られていたから、この話するとウケタのに)


これを Google 日本語入力に変えてみる。


…やっぱりあった。Google 日本語入力の設定の中に「ハードウェアキーボード」のレイアウト変更がある。

ここを US キーボードにしたら、IME 入力中でも刻印どおりに打てるようになった。


しかし、別の問題が発生。

Google 日本語入力では、日本語/アルファベットの入力切替に、「半角/全角」キーを使うらしい。


US キーボードにはそんなもの付いていない。タッチパネルの左下に切り替えボタンも出してくれるのだが、いちいち押すのが面倒くさい。

iWnn では Shift + Space で切り替えが出来たのに。



しかし、OS でキーボードレイアウトを選ばせているのに、IME でも選択させるというのも奇妙な話。




問題の根本は、Android 4.0 以前は、公式な Bluetooth キーボード対応がなかった、ということにありそうだ。


さっきから IME と書いているが、これは Android の用語としては正しくない。

Windows でいう「IME」の機能は、Android では「キーボード」の一部だ。


キーボードは、画面上にソフトウェアキーボードを表示し、入力を OS に渡す役割がある。

だから、Windows でいう IME と違って、英語環境でも動作する。日本語(だけでなく、CJK 言語圏)だけの問題ではない。


日本語の場合、ソフトウェアキーボードの表示と入力検知だけではなく、漢字変換までを行っている、というだけだ。

結局、OS から見れば「キーボード」のソフトを起動して任せておけば、入力文字列が送られてくる、というだけで変わりは無い。



つまりは、「キーボード」は、入力をすべて司るソフトウェアだ。

だからこそ、Android が公式に Bluetooth に対応する以前から、iWnn や Google日本語入力が、Bluetooth キーボードの対応を行ってきた。


Android 4.0 以降、OS が Bluetooth キーボードの処理を行うことになった。

ここらへん、どういう枠組みで動かそうとしているのかわからないが、iWnn なども、Android 4.0 以降であれば、OS を通して Bluetooth キーボードのキーを検知すべきなのだろう。


しかし、まだシステムは切り替わったばかりで、アプリケーションが追いついていない。

今までどおり、IME に当たる存在が、キーボードのハードウェアを直接処理している。


そして、その処理が大変だからこそ、「日本語を扱うのだから、キーボードは JIS ってことで」処理しているとしても、心情として理解できる。

レイアウト変更に対応している Google日本語入力が褒められるかといえば、OS と IME の2箇所でキーマップを扱うようになっているという混乱が生じているだけで、あまり良い状況ではない。



結局、これは「Android 4.x は互換性が悪い」という、ありふれた話に帰結するのだろう。




結局、日本語入力したいなら JIS キーボード使え、って話なのかもしれないが、一体感のあるキーボードというのは結構魅力だ。

というか、買っちゃったから使いたい。


当面は、IME を探せば解決できる問題かもしれない。その一方で、IME は入力のしやすさを非常に左右するので、むやみに変なものを入れようとも思わない。


まぁ、今のところ、ここら辺が悩みどころ。

当面は、刻印が違っても気にしない、というのが対処法になりそうだ。

(JIS になっている、と解っていれば、刻印と違っても大体の記号位置は覚えているので)





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