2015年01月23日の日記です

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01-23 アプリケーションサーバとしてのQNAP
01-23 宮永好道 命日(1993)


アプリケーションサーバとしてのQNAP  2015-01-23 15:23:03  その他

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一昨日に引き続き、QNAP の話。


以前の NAS のバックアップデータから、QNAP にデータを取り込んだ。

500GB 程度のデータを取り込んで、18時間ほどかかった。


この取り込み中に、QNAP は初期の「レイド構築」を同時並行で行っている。

ハードディスクとしては、あちこちシークして遅い状態だろう。


ただ、USB 3.0 接続されたハードディスクからの転送速度は決して早くはないはず。

(スペック上はハードディスクの SATA より速いのだが、実行速度はそんなに速くない)


シークがどれほど「転送速度の遅さ」に関与したかはわからない。


ま、ほっとくだけだし、初期設定中でももう使い始められる、という話でもある。



#後日気付いた。

 TS-220 は USB 3.0 を「搭載」しているが、外部メディアからのデータ取り込みは前面 USB に機能が割り振られていて、前面 USB は 2.0 だった。

 遅いと思ったら 2.0 で転送していた、という話。多分、同時にレイド構築していたのは問題ない。




単に RAID NAS が欲しくて QNAP を選んだのだけど、データ転送させながらいろいろ見ていると、想像以上に多機能だとわかってきた。


まず、NAS としては非常に多くの転送プロトコルに対応している。


NAS って、基本は「ネットワークファイルサーバー」なので、SMB (Windows のファイル共有プロトコル)と、AFP (Mac のファイル共有プロトコル)が使えれば、一応の格好は付く。


今まで使っていた LANDISK はこの二つだけだった。

でも、QNAP は NFS (UNIX のファイル共有プロトコル)も使える。


NFS は、ファイル共有プロトコルとしては最初のものだ。AFP も SMB も、その真似をして作られた、と言ってよい。


そして、QNAP は他にもいろいろ使える。

FTP,SFTP,TFTP が使える。これらは、クライアント側に専用のソフトを必要とするファイル転送方式だ。

専用ソフトが必要だが、逆に言えばソフトさえあれば、OS レベルで対応していなくてもファイル転送できる。


WEB でもファイルのアップロード/ダウンロードができる。


ダウンロードする際は WEB ブラウザでファイル一覧を見るわけだけど、いわゆる WEB インターフェイス…非常に使いにくいものではなく、Javascript を使って作られた専用ソフトがある。

Windows の Exploler や MacOS の Finder みたいな感覚でファイルを探せる。非常に使いやすい。


そして、iSCSI も使える。

え! これには驚いた。もう、本末転倒、何が何だかわからない状況だ。


NAS っていうのは、SAN に対する皮肉から始まっている。


先に書いたが、UNIX には NFS というファイル共有方法があった。

でも、これは「起動した後」にしか使えない。起動のためにはローカルにディスクが必要だ。

さらに、通常のネットワーク線を使うので、速度もローカルのハードディスクより遅い。


これを改良したものが SAN だ。

複数のマシンでハードディスクを共有するのだけど、専用のハードウェアと、超高速のネットワークで接続する。

すると、ネットワークで共有しているディスクなのに、ローカルのディスクと同じように見える。


超高速でデータを扱えるし、そのディスクから起動だってできる。

ローカルマシンには、もはやディスクはいらない。


これが SAN (Storage Area Network)なのだけど、専用の機器を使用するために非常に高価。



これに対して、ファイルを共有するだけなら専用ハードなんていらないでしょ、と皮肉って始まったのが NAS だ。一応 Network Attached Storage の略なのだけど、SAN の逆、という意味合いの方が重要。


NAS は実際には NFS と同じようなものなのだけど、時代が進んでいろんなファイル共有プロトコルが存在するので、SMB と AFP を両方使えて、Win と Mac が仲良くできる、ということが結構重要だった。


というか、NAS が出てくる前までは、Samba と Netatalk を入れた Linux マシンでファイル共有するのが流行した。

でも、この設定凄くややこしいんだ。それをパッケージして製品として売ってしまったのが NAS 、と思っていい。



で、先に書いた iSCSI 。

これは、超高速になったイーサネットを使って SAN を構築する際に使われるプロトコル。

いわゆる「ファイル共有プロトコル」ではなくて、ディスク装置を動かすための SCSI プロトコルを、ネット対応にしたものだ。

だから、ネット越しのディスクをローカルディスクのように扱える。NAS が皮肉った SAN なのだ。


そんなわけで、QNAP は NAS でもあるけど、SAN でもある。




というわけで、QNAP が NAS としては非常に高機能であることはわかってもらえたと思う。


でも、QNAP が NAS である、というのは、機能のほんの一部でしかなかった。

僕は NAS が欲しくて性能比較をして、「手ごろな割に高性能」なので QNAP を買ったのだけど、NAS である、というのは QNAP の機能のほんの一部でしかなかった。


一昨日も書いたけど、mySQL が動いたり Apache が動いたり…というのは、僕としてはどうでもいい。

だって、Linux サーバーが欲しいなら、仕事のために常時稼働しているもの。


人によってはありがたいかもしれない。


WordPress を QNAP に入れれば、そのまま家の外に向けて公開できる。

そういう環境に憧れていても、知識がなくて構築できない人もいるだろう。


QNAP なら安価に環境構築できる。




僕が注目したのは、Linux サーバーとしてではなく、「Javascript によるアプリ配信プラットフォーム」としての機能だ。

いわゆる、アプリケーションサーバと言うやつ。


QNAP に WEB アクセスすると、Javascript で動作する独自の OS が動作し始める。

各種設定などは、この OS 上で動いている管理ソフトで行える。


LANDISK も、管理画面は WEB でアクセスできた。

でも、それは管理画面だけだった。


QNAP の OS は、管理画面じゃない。

「管理ソフトも動作する OS 」だ。


だから、ユーザー登録ができる。

管理ソフトを使う場合は Admin で入るのだけど、普段は一般ユーザーを使って使うのがいい。

家族分のユーザーを作っておこう。


OS の上では、写真管理ソフト、ビデオ管理ソフト、音楽管理ソフトなどが動作する。


これがまた、結構使いやすい。

写真を整理するだけでなくて、いくつかまとめてアルバムを作ったり、共有するか、プライベートかなどを選べる。


ここら辺で、先に書いた「ユーザー設定できる」ことが活きてくる。

ちなみに、共有する際には、さらにネットに公開することなどもできるので、写真を人に渡すのに DropBox とか使う必要もない。



ところで、実は写真管理ソフトでビデオも扱える。

じゃぁ、なんでビデオ管理ソフトがあるのかと言えば、ビデオ用に特化することで使い勝手をあげているのだ。


だから、インターフェイスなんかは統一されている。

別のソフトだから、と違う操作を覚える必要はない。


音楽管理ソフトでは、そのまま音楽を聴くこともできる。

(裏ではストリーム配信されているのだが、そんなことを気にする必要はない)

もちろん、ビデオだってみられる。




実は、メディアはちょっと特別扱いされていて、ファイルが入れられたときにすぐにバックグラウンドで整理が始まる。

写真ならサムネイルが作られる。ビデオなら解像度の変換が行われる。


これで、写真管理ソフトではサムネイルがすぐ出せるし、スマートフォンでビデオを見るときに適切な解像度で配信したりできる。


最初に設定しておく必要はあるけど、使う人が何か気にする必要は、一切ない。

普通の NAS のつもりで、データを入れるだけで良い。




さらに、こうしたアプリケーションは、App Center というアプリを使って、ネットからインストールできる。


先に「ビデオ管理ソフトがある」と書いたけど、実はデフォルト状態では入っていない。

写真管理ソフトでもビデオ管理できるから、本当に欲しい人だけが入手すればいいの。


USB のチューナーを使って、テレビ番組を撮りためるためのアプリもある。

同じアプリで再生もできるし、DLNA などで配信もできる。


ネット対応の監視カメラを使って、映像を記録し続けるアプリもある。

QNAP 買ってきたら、簡単に監視システムが構築できてしまう。


もちろん、監視って言ったって窮屈な意味合いで使わないでもいい。

庭のお花がいつ咲くか、ずっと撮影し続けたって楽しいじゃない。


サードパーティ製のアプリもあって…スーパーマリオブラザースがあったので入れてみた。

NAS だから SMB が入っている、というシャレなのかもしれない。


エミュレータかな、と思っていたのだけど、Javascript で作られたクローンだった。


Javascript なので、QNAP から WEB ブラウザに配信したら、特に QNAP 側でプログラムが動くわけではない。

無駄に負荷をかけて不安定になることもないし、いいんじゃないかな、と思いながら、すぐ消した(笑)


#デモとしては面白いけど、同じものをネットでも配信していると分かったので。完成度も、悪くないけど高くもないし。

 関係ないけど こっちのゲームの方が好み。


どんなことができるのか、興味がある人は、こちらにいけば、現在公開中のアプリが一覧できる。

機種によっても使えるソフトが違うので、全部が使えるわけではないけどね。




QNAP にインストールするアプリ、とは別に、Android や iOS にインストールし、連携できるアプリもある。


たとえば、ファイルブラウザはファイルを見るためのものだけど、ビデオを Chromecast に送ったりもできる。


家族のビデオを NAS に置いてあるのだけど、前の LANDISK では DLNA しか使えず、一覧性が悪いので事実上使い物にならなかったんだよね。

これ、便利。


QNAP から直接 Chromecast に送れる、という触れ込みのアプリもあるのだけど、今のところどう設定するのかよくわからない。

(わざわざ PC を使わないで良い、という意味で、スマホアプリから送る方が楽そうだし)



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宮永好道 命日(1993)  2015-01-23 16:08:44  コンピュータ 今日は何の日

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今日は宮永好道さんの命日(1993)。

Dr.パソコン、として知られた人です。


Dr.パソコン、という名前は、出演していた「パソコンサンデー」での肩書。


当時はシャープの顧問で、MZ~X68k の開発に関わっていたそうです。

それで、パソコンサンデーに出演していたのですね。


僕は当時はこのおじさんが何者であるか知らなかったのですが、東芝、シャープでコンピューターを開発し、その後も各メーカーの顧問を務め、メーカーを超えてパソコンユーザーをまとめる組織などを結成。


パソコンの普及に努めた方でした。




パソコンサンデーで BASIC を教える際の独特の語り口が思い出されます。


FOR ~ NEXT 構文を、「フォー・ネクスト」ではなく「~ネスト」と発音するんですよね。

このことは結構思い出に残っている方も多いのじゃないでしょうか。


あの番組、春からの新生活に合わせて…進級祝いにパソコンを買ってもらったとか、一念発起して買ったとか、そういう人に合わせて春になると「1から」教え直す形になっていました。


毎年春は、パソコンはプログラムがないと動かない、という基礎から始まります。


「パソコンは、ソフトが無ければただの箱」。

この言葉、宮永さんの発案した言葉だそうです。パソコンサンデーでも良く言っていた気がする。


ただ、いまと事情が違うのは、当時はソフトなんてほとんど売ってないのね。自分で作るものでした。


そして、BASIC とは何か、画面に文字を表示する方法、計算させる方法、入力させる方法、などなどを学んでいく。


どの程度のレベルまで行くかと言えば、1年かけて、フォー・ネキストを使って複利計算させるとか、ちょっとした実用プログラムが作れる程度。

まぁ、初心者向け講座としては十分でしょう。


ここくらいまで自分で作れるようになると、プログラムが楽しくなってくる。

楽しくなって、次はどんなことを学べるのかな、と思っていると、春になって最初に戻ってしまう。


友達は、テレビ界の永久ループ、と呼んでいました。

いつまでもぐるぐる回っちゃうのね。




パソコンサンデーの合間にはシャープのパソコンのCMが入るのですが、MZ-1500のCMでは、宮永さんが登場していました。


宮永さんに似たぬいぐるみのねずみが出てきて、MZ-1500にかじりついているんだっけかな。

何ですかこれは? とMZ-1500イメージキャラクターの女性に聞かれて、「いわゆるひとつの動物実験ですよ」って。


結構シュールなCMだった気がする。つまりは、MZ-1500は病みつきになって離れがたい魅力がある、ということのようなのだけど。


シリーズでいくつかCMがあって、そのうちひとつはYouTube にありました




宮永さんから話は離れるけど、ついでなのでパソコンサンデー話。


当時は「音声多重」という放送方式が出たばかりでしたが、パソコンサンデーでは副音声でソフトを配信していました。

その回で作成したサンプルプログラムとかだったと思う。


これも、当時を知らない人にはわからない話なのだけど、昔はパソコンのプログラムは「音」として記録していました。


Windows 95 あたりでインターネット始めた人は「モデム」って言うのがあったのを知っているんじゃないかな。

電話線を通じて、音でデータを伝えるための道具。


または、FAX 。こちらも最近見かけませんが、電話に音声として書類のデータを載せて通信する。



あれと同じ原理で、プログラムを音でデータ化して、カセットテープ(これも最近見ない)に録音しておきます。


カセットテープをダビング(コピー)すれば、プログラムもコピーできちゃう。

パソコンを使ったりしないから、プロテクトのかけようもない。

もっとも、孫コピーなんて作ると、もう音が劣化して読み込めなくなるので、それほどコピーされないのだけどね。



話がそれたけど、パソコンサンデーでは、副音声でプログラムを配信していたわけです。

今のテレビが、 [d] ボタンで、番組に関連するデータをデジタル配信しているのと同じようなことを、30年前にもうやっていたわけですよ。


#どんどん話がそれるけど、当時のパソコン雑誌にはソノシート(レコード盤)が付いているものもあった。

 やっぱり、音にしてプログラムデータが収められているの。

 レコードはノイズが載りやすいから、ノイズを載せないで読み込ませるためのノウハウとかもあった。




家に宮永さんの書いた本があって、宮永さんが亡くなられる直前、12月10日に刊行されたものです。

「誰もかけなかったパソコンの裏事情」。


8bit 時代から、売れたマシン、売れなかったマシン、いろんなマシンを紹介した本です。

紹介機種はそれほど多くなくて、少し物足りないのだけど、紹介した記事はそれぞれ見開き2ページで、宮永さんの評価や裏話が入っている。



本屋で見かけて、古いパソコンとか好きだから買ったら、一番最後に著者プロフィールが載っていて、宮永さんの本だと知りました。


それまで「Dr.パソコン」としては知っていても、どういう人か良く知らなかった。

でも、ここに履歴もありました。へー、そんな偉い人だったんだ、とこの時初めて知った形。


この本のプロフィールが、多分宮永さんの生涯を伝える唯一の情報なのではないかな。

Wikipedia の情報も、このプロフィールを別の言葉で書き直しただけのように見えるから。



そして僕は、このプロフィールを読んだ時に、「まだ健在なんだ」と思ったのでした。

パソコンサンデー出演時に、すでに結構年のように見えたから。


でも、これ書店で見かけて買っただけ。発売すぐに買ったわけでもない。

正確な購入日は忘れましたけど、もしかしたらもうその時には亡くなられていたかもしれない。

そうとは知らずに「まだ健在なのか」と思ったのかも。



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