2016年03月29日の日記です


アクティベートにハマる  2016-03-29 17:44:27  コンピュータ

恥をさらすだけなのだけど、面白かったので書く。


世の中では iOS 9.3 のアップデートでアクティベートできない、という問題が出ていたようだ。

OS にバグがあったそうで、Apple が慌てて配布を中止、数日後にバグを修正したものを再配布した。


僕自身は Android 派なのだけど、仕事で iPhone を借りて使っている。

そして、やっちまったのですよ。アクティベートでハマった。




ただし、バグのせいではない。自分のうっかりミスなので「恥をさらす」と書いたのだ。


仕事で借りてから、何度か OS のアップデートはしていた。

でも、今までアクティベートっていうのは求められなくて、その存在すら知らなかった。


iPhone は「高級品」で盗まれることが多いので、盗んだ人が使えない仕組みが備わっているのね。


たとえば、クラウドストレージである iCloud との連携で、iPhone を探し出すことができる。

この機能、購入して最初に「アクティベート」した際に設定した ID とパスワードの組で動作していて、機能を OFF にしようとしてもパスワードを求められる。



先に書いた通り、仕事先で購入した iPhone を、仕事で使うために借りている。

借りる際に、すべてのデータをクリアしてから僕に渡されたので、新たに ID を設定して使っていた。


でも、iCloud の ID だけ、以前のままだった。

時々 iCloud がパスワードを聞いてきていたのだけど、キャンセルすればそのまま使えていたし、仕事で使っているだけなのでそのまま気にせずにいた。



で、iOS 9.3 を入れたら、アクティベートを求められた。

iCloud の ID とパスワードを求められたのだ。


普通に使っているとき、iCloud の ID は表示され、パスワードを求められるだけだった。


しかし、アクティベートでは ID から入力しなくてはならない。

ヒントとして、数文字だけ明かされているのだけど、わからない。



えーと、たしか iColud の ID は、EZweb の初期メールアドレスだった。

利用者名義は貸してくれている会社社長になっていた。


じゃぁ、社長に聞けばわかるだろう。解決。


…と思ったら、社長も知らないという。

仕事で使うだけだから、普段自分が使っている ID とは違うもので、購入時にショップの店員に「適当にアクティベートしといて」と頼んだだけだそうだ。

パスワードはさすがに適当ではなく自分で設定したはずだけど、ランダムに決めただけで覚えてないらしい。




情報を調べる。


iOS9.3 でアクティベートができないときは、PC に接続して iTune をつかえ、という情報がある。

しかしよく調べると、これは「iOS 9.3 のバグにより、iPhone 単体でアクティベートできないとき」の対処方法らしい。


そして、Apple ID がわからない際は、キャリアに聞いても無駄。Apple に聞けとのこと。

じゃぁ、Apple に聞いてみよう。



まずは、本体のシリアルを調べる。問い合わせに必須らしいので。

起動するなら OS 上で調べられるが、起動しないので OS 上では調べられない。


機種により違うが、どこかに物理的に文字で書いてある

うちの場合、SIM カードを抜くとトレイに記してあった。



Apple に電話する。

バグ問題もあってすごく混んでいて、つながるまで2時間待ち、という情報もある。


でも、WEB ページで電話番号を調べると、WEB 上からコールバックを要求できるようになっていて、2分以内に電話する、とある。


すでにバグを修正したバージョンが配布されているので、混雑が解消しているだけかもしれない。

電話をかけるのではなく、コールバックしてもらう方がかかりやすいのかもしれない。




事情を説明する。

自分の名義ではなく、法人で購入していること。

購入者が「仕事で使うだけだから」とショップでアクティベートしてもらい、ID すらわからないこと。


連絡先などがわかれば…ということなので、購入者氏名として、社長の名前と法人名を伝えたが見つからない。

iPhone の電話番号でも、シリアル番号で調べることもできない。


Apple ID を消去してやり直すこともできるのだけど、それには購入証明書などの書類手続きが必要になるという。


他にも、思いつく限りの購入者の特定情報をためしてもらう。

…運よく見つけることができた。



見つかっても、本人確認が必要だ。

そして、僕は困ったことに購入者本人ではない。


レガシー…古いタイプの本人確認方法だった。

今の Apple ID では、あらかじめ決められたいくつかの質問のうち、3つに答える形で本人確認を行う。


以前は、質問自体を自分で設定したようだ。その設定が残っていた。

幸いなことに社長は、社員であればわかり、社員以外にはわからないような質問を設定していた。


これで、Apple ID はわかった。

あらかじめわかっていたことだけど、EZweb メールの初期アドレス(ランダム文字列)だった。




さて、パスワードもわからない。

パスワードリセットは可能で、リセットするとメールアドレスに届くらしい。


そのメールアドレスは、iPhone をアクティベートしないと受け取れない。


EZweb には WEB でメールを確認する機能もあったように思う。(未確認)

だけど、WEB ページに行ってみたら、2段階認証が必要だった。


電話番号を入れてログインすると、その電話番号にショートメッセージが届く。

iPhone をアクティベートしないと見られない。WEB メールも使えない。詰み。



でも、Apple サポートのお姉さんは、もう一つの方法を教えてくれた。

もう一つの方法で本人確認すれば、 WEB ページでパスワードを付け直せる。



その本人確認の方法は、誕生日を答えることだった。

社長の誕生「日」は知っていたのだけど、年は知らない。


3回間違えると、「しばらく後でまたやってね」になる。

お姉さんによれば、これを3セットくらい繰り返してしまうと、8時間程度ロックされるという。


社長に聞けば簡単なのだけど、連絡してもすぐ捕まらない人なので、適当に入れてみる。


…6回目で突破。




パスワードを付け直し、アクティベートする。

その後、iCloud を OFF にする。パスワードもわかっているから大丈夫。


今後は、謎文字列の EZweb メール ID は不要になる。


これで完了。



そもそも、iCloud が時々パスワード求めてきている時点で、キャンセルしないで社長に問い合わせて置けば済んだ問題。

最初に書いた通り、自分の不用意が招いたもので、書くのは恥さらし。

でも、面白かったので記録を残したかったの。



一応社長から了承を得ているのだけど、ちょっとしたソーシャルハッキングだよね。

ゲームとしてはなかなか楽しめた。



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