2018年10月06日の日記です


WEBページの検索順位をあげる方法(1/2)  2018-10-06 17:55:37  コンピュータ

さて、先日夏の旅行記をまとめたのだが、この中に JS オートレンタカーという章がある。

伊豆大島で車を借りた、レンタカー屋さんだな。


このレンタカー屋さん、3か月前にオープンしたばかりで、まだあまり知られていない。

知ってもらう手段として WEB ページを作っているのだが、そもそも検索されない。

Twitter とフェイスブックで、何かしらの情報を毎日書くようにしているのだが、人が来ないという。


で、ページを検索上位に持っていくコツを話したのだけど…


旅行記には会話内容を書かなかった。旅行と関係ないから。

それどころか、その時実際話した内容も、時間がなくて全然詳細を教えられてない。



そこで、ちょうどいいケーススタディーとして、検索上位を目指すための方法を書いてみようと思う。


ただし、僕はSEO専門家ではない、と最初に断っておく。

SEOって、「検索エンジン最適化」の略語ね。検索サイトで、自分のページを上位に持ってくるテクニック。


僕はある程度 WEB 関連の仕事もしているし、SEO関連の知識も人よりあるとは思うが、素人にすぎない。

もしかしたら細かな話は間違えているかもしれない、と覚悟しておいてほしい。




まずは一般論から。


ここで言う検索エンジンとは、現状ではほぼ Google だ。

実際には他にもいろいろあるのだけど、使用頻度のシェアで Google が 3/4 を占めている。


そして、残りの 1/4 は、Google の「発明」した方法を真似たものだ。

各社工夫を凝らし、少しづつ違う特徴を持ってはいるものの、基本的な概念は変わらない。


ここでは、各社ごとに少しづつ違う特徴の部分まで踏み込むつもりはない。

また、Google ですら、時々細かな部分の計算方法を変える。これにも踏み込むつもりはない。


なぜなら、それらの部分に踏み込むのは、手間のわりに効果が少ないからだ。

目指すのは「今よりも検索されやすくする」ことであり、「世界でトップクラスを狙う」ことではない。



また、検索されるにしても、「どのような目的で検索されたいのか」という問題がある。

単に検索されやすくするのではなく、検索してきた人に対して何をやりたいのかによって、手法が細かく異なるのだ。


商品を売りたいECサイトなのか、記事で人を集めて広告収入を狙うサイトなのか、WEB 自体を広告媒体としたいのか。

商売っ気抜きにして、趣味で作ったサイトを見てほしい、という需要だってあるだろう。


最初にケーススタディーと書いたのはそのためで、目的を決めないと話が発散してしまい、無意味になるのだ。

ここでは伊豆大島のレンタカー屋さんとして、伊豆大島への観光を考えている人にお店の存在を知ってほしい、というのを最終ゴールと考えてみる。




▼検索され、読んでもらう


検索上位に来るためには、まず検索されなくてはならない。当たり前の話。

まずは、ここから考えていこう。


そもそも、検索エンジンは何をやっているのだろう?


「伊豆大島 レンタカー」と検索した時、検索エンジンは、伊豆大島のレンタカー屋さんを探しているわけではない。

単に、検索に使われた単語を含んでいるページを探しているだけだ。


逆に考えれば、検索に使用された単語を含んでいないページは、検索しても表示されない。

検索されるためには、多くの単語を含んでいるページを作る必要があるんだ。



文章を書くというのは大変な作業で、苦手としている人も多い。

だから、そもそも短い文章しか書けない Twitter とか、写真だけでいい Instagram とか、「文章を書かずに」交流できるサイトが流行する。


でも、多くの人に検索してもらうための武器は、文章なのだ。

文章をほとんど含まないページは、検索してもらえない。

文章が長ければ、そこに含まれる単語の種類も増え、より多くの検索に引っかかる。


◎長い文章を書こう



検索エンジンのプログラム的にはともかく、長すぎる記事は読みにくいのでは…という考えもある。

ほんの数年前は、だから記事は短いほうが良い、とされていた。


しかし、今はこの考え方は間違っているとされる。

検索エンジンは、やっぱり文章を相手にしている。長い文章のほうが検索されやすい。




とはいえ、どんなに長い文章を書こうとも、ありとあらゆる単語を含むことなんてできない。


そこは、文章の数でカバーしよう。ここでは、文章の数を「記事数」と表現することにする。


たくさんの記事を書けば、WEB サイト全体として使われる単語の数は増える。

多くの記事があることは、もっと重要な別の効果をもたらせてくれるのだけど、これはまた後で書こう。


◎たくさんの記事を書こう




もう一つ、大切なポイント。


検索エンジン最適化、なんて言っても、最終的に文章を読むのは人だ。機械ではない。


順位を上げるために、なんて小細工した文章は読みづらい。

誠実で読みやすい文章を心掛けるべきだ。



文章を読む人を想定して、その相手に伝わるように、情報を整理して書くこと。


読む人の想定って、結構大切。

伊豆大島に観光旅行に来る人、という想定をしただけでも、「観光客だから、大島のことに詳しくない」という前提が出来上がる。


じゃぁ、観光地の場所を教えても、土地勘がないからわかりにくい。

バスなら待ち時間含めてどれくらい、車なら街から何分くらい、ということも書くと、観光地に行ってみるかどうかの判断基準になる。


(ついでに、レンタカー借りたほうがいいよ、ってアピールもできるかもしれない)


情報を整理するというのは、こうした「対象読者に向けての」情報整理だ。

観光客だから必要な情報もあれば、観光客には不要な細かすぎる情報もある。

何が必要で、何が不要かを吟味しないといけない。


とはいえ、考えていても始まらない。一度文章を書いてみることだ。

そして、一回書き上げたらその文章を破棄して、もう一度書く、くらいの心構えだと良い文章が出来上がる。



文章を書きあげるって、自分の中で情報を整理しているということなのね。

でも、そこで書きあがった文章って、情報を整理しながら、同時に伝え方も考えていたものなので、実は出来が悪い。


もう一度書くと、頭の中で整理できている情報を、今度は「どう伝えよう」ということだけに集中できる。

こちらのほうが良い文章になる。


実は、さらにもう一度書くと、伝え方も決まった後なので、テンポよく読める文章にしようとか、また別の部分を改良できる。

書くたびに良い文章になる。


◎想定読者を決めて、その人に伝わるように情報を整理しよう




▼ページランク


では、検索に引っかかったとして、どうすれば上位に表示されるのだろう?

ここからいよいよ、上位表示のための話になる。


Google では、すべての WEB ページに、「ページランク」と呼ばれる点数をつけている。

これは順位を出すうえでの指標の一つに過ぎないのだが、とても重要な指標だ。

ページランクを上げることが上位表示の方法の一つになる。


ちなみに、ページランクは内部的な情報であり、現在非公開だ。

ページランクを上げるといっても、どのように上がっているかを確認する方法は、ない。



では、どうすればページランクが上がるのか。

これは、ある種の人気投票になっている。


投票権を持つのは、Blog などの WEB ページを作成している人。つまりは「情報発信」する能力のある人。


情報を受けるだけの人と、自分でも発信する人は、観点が違う。

発信する側の人は、情報をまとめることの難しさを知っている。


そして、それらの人が「良く情報がまとまっている」と思ったページに投票する。

投票方法は、自分が作っているページから、ほかのページをリンクすることだ。


リンクされる、というのが「投票された」ということで、ページランクが上がる。


ちなみに、リンクは1つ1票ではない。

ページランクが高いページからのリンクは得点が高く、低いページからのリンクは得点が低い。


ページランクが高いということは、多くの人が「良く情報がまとまっている」と感じているページだ。

作っている人の審美眼が高い、ともいえる。


そして、審美眼の高い人が選んだページというのは、それだけ良いページだと考えられるのだ。




リンクは HTML の基本的な機能だ。

HTML とただのワープロ文章の、決定的な違いだといってもよい。


だから、WEB ページにはリンクがたくさん使われている。

これを「投票」と考え、良質な文章を探す手掛かりにしよう、という発想。



実際の検索結果の表示位置は、ページランクだけでなく多くの要因によってきめられている。

しかし、ページランクは最も重要なものだ。



▼リンクを得る


ページランクを上げるのにリンクが必要だということはわかった。

では、運よくリンクされるのを待つ以外にないのだろうか?


まずは、自分のページから、自分のページをリンクしよう。

WEB サイトには、複数のページがある。そのページ間でリンクを作るのは自分でできることだ。


特にリンクを作らなくても、Wordpres などの CMS を使っていれば、トップページや各コーナーへのリンク、時系列で前後の記事へのリンクなどが作られるだろう。

しかし、それだけでなく、記事中でも関連記事などへのリンクを作るように心がける。


先に「たくさんの記事を書こう」と書いたが、それらの記事それぞれが投票権を持ち、サイト全体のページランクを上げることができる。

機械的に作られたリンクは票を均等に配分してしまうが、記事中のリンクにより濃淡を作ることができる。


多少なりともページランクが高くなった記事は、検索などで上位に表示されやすくなる。

そこが足掛かりになって、サイトに人が来てくれれば、外部からのリンクをもらうチャンスも増える。


◎自サイト内でのリンクを活用しよう




Google はちゃんと「サイト」を認識していて、同一サイト内でのリンクではそれほどページランクが上がらない。

これを「内部リンク」と呼ぶことにする。


他のサイトからリンクをもらった場合は、「外部リンク」だ。こちらのほうがページランクを上げる効果が高い。


サイト内のどこかのページが、外部リンクをもらったとする。

そのページはページランクが上昇するだろう。


すると、そのページからのリンクの価値は高くなり、内部リンクによりサイト内の他のページもページランクが上がる。

つまり、外部リンクをもらうと、もらったページだけでなく、周囲のページにまで波及効果が及ぶんだ。



ところで、SNS では自分のプロフィールを書くことができ、WEB ページの URL にリンクすることもできる。

こういう、自分で作り出せる「外部リンク」も活用すれば…と思うかもしれない。


実は、これはできない。

SNS や掲示板を提供している各社と、検索エンジンを作成している各社は、協議して「ユーザーが作ったリンク」を明示する方法を決めた。

こうしたリンクは、検索エンジンにはリンクとして認識されない。


そうしないと、気軽に自分に向けて外部リンクを作れてしまい、不正な順位操作が行われるからだ。

SNS への投稿に URL を入れた場合も同様だ。見た目の上ではリンクが出来上がるが、検索エンジンとしては外部リンクとみなさない。


SNS を使って宣伝…というのはよく聞く文句だし、間違っているとも言い難いのだが、検索上位を狙う、という点においては効果は低い。


◎ SNS には検索順位を上げる力はない




一般には、サイト内部でのテーマを絞り込むことが大切、ともされている。


記事を読んでくれた人がいたときに、同じテーマの記事がたくさんあれば、そちらも読んでくれるかもしれないから。

それで情報の宝庫だと感じれば、リンクしてくれるかもしれない。



…とはいえ、Wordpress とか使っていれば、適切なタグ・カテゴリづけで関連話題は簡単に探せる。

テーマは絞ったほうが良いかもしれないが、あまり窮屈に考えないで、書きたいことを書いてもよいと思う。


◎テーマは絞ったほうが良いが、窮屈に考える必要はない



ちなみに、広告収入目的で WEB ページを作ろうと考えている人は、テーマをちゃんと絞り込むこと。

窮屈に考える必要がない、というのは、広告収入目的ではない前提だ。


SEOとは違うので詳細は書かないけど、広告システムはサイトの内容に合わせた広告を出す。

テーマがしっかり絞れていないと、場違いな広告が出て、当然読者の興味を引くことができず、収入に繋がらない。



話が結構長くなってきたので、いったんここで区切ろう。


つづき




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