先に書いた、神社の秋祭りの話から派生して、交通整理について少し書く。
神輿とかで道路を使ったので、交通整理が必要だったのね。
町内の駐在さんと消防団が交通整理をやってくれたのだけど、これが安心感のある良いものだったのよ。
あぁ、ちゃんとわかっている人の交通整理はいいな、って思った。
というのも、ここ10年くらい、ひどい交通整理がすっかり増えたため。
特に道路工事とかの時の交通整理だな。
昔から底辺バイトではあった。
しかし、20世紀は自動車免許は「大人になったら持っとくべきもの」で、交通整理をする底辺バイトな人であっても、自動車免許を持っていた。
今は免許は持たない人も増えた。
これは時代の流れなので問題はない。
そして、免許を持っているだけで、バイトの幅が広がる。
わざわざ底辺バイトである交通整理をする人は、「免許を持っていない」ことが多いようだ。
結果どうなったかというと、手信号の出し方を知らない人間が、手信号で交通整理をするのだ。
手信号は免許の学科で必ず勉強しないといけないのだが、逆に言えば免許を持っていなければ勉強する機会もあまりないだろう。
手信号で何かを伝えようとしているが、何を伝えたいのかわからない、という交通整理が凄く多くなっている。
周囲の状況を見て判断するしかないのだが、そもそも「交通整理が必要な場所」というのは、見通しが悪いから整理している場合もあって、そんな時は周囲の状況もわからない。
それでも、こちらも事故を起こしたくないから、何とか状況を読んで車を動かすのだ。
だったら、交通整理する人がいなくても同じだよね、というくらいひどい状況も多い。
もう2年くらい前だったかな…
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、長年交通整理をやっている、というお爺さんを取材していた。
長年同じ仕事をしている、という人に密着するドキュメンタリーだけど、このお爺さんが、手信号が全くなってなかった。
まぁ、さすがに長年やっているので「全く伝わらない」というようなひどいゼスチャーはしない。
だけど、そのお爺さんの手信号は、ルールにのっとったものではなかった。
それを「職人」として伝えるのはどうかと思う。
手信号のルールは特に難しくない。
車に対して、手を「横」に向けたら停止、というだけだ。
夜、赤色灯を持って交通整理している場合などは、この赤色灯を「横」にしていれば、手を横にしているのと同じ意味だと思っていいだろう。
僕が町でよく見る「ダメな」手信号としては、赤色灯を縦にして、左右に振る人。
良く見えるように手を上に挙げるから赤色灯が縦になるのだけど、縦に「停止」の意味はない。
先日見た人は、斜め下に向けて振ることで「停止」を合図し、その後進んでいい状況になったら、斜め下に向けて振っていた。
同じ信号が、交通整理員の中では「停止」であり「進め」なのだ。
恐らく、「車に対して何か指示を出す」という気持ちがあり、それが「赤色灯を車に向けて振る」なのだと思う。
自分の中では「とまれ」とか「進め」とかいう気持ちがあり、その「指示を出す」が赤色灯を斜め下で振ることなのだ。
つまり、手信号で動くのではなく、交通整理員の気持ちを推察して動かないといけない。
これは本当に、いつか事故が起きるぞ、と思った。
実は、今日は僕も祭りの後で交通整理をしないといけない時間があった。5分程度だけど。
終わった後、子供神輿を神社にトラックで運んで、しばらくトラックを神社前に置いておく必要があったのね。
狭い道を片車線塞いでしまうので、交通整理をやった。
止まってほしい時は、車の方に向いて、はっきりと手を横に出す。
これが正しく伝わればいい。
仕事ではなくても、今日の僕みたいに急に交通整理をすることはあるかもしれない。
手が横なら停止、ということだけ覚えておいてもらえると良いと思う。
同じテーマの日記(最近の一覧)
別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |