仕事をもらっている会社が、東京ビッグサイトで行われる展示会にブースを出すことになり、手伝いを依頼された。
普段僕がプログラムを作っているものを展示するわけで、参加させていただいた。
教育関係の仕事であれば何でも展示可能な展示会だ。
僕はここ数年、教育関連のサービスのプログラムを手伝っている。
基本的には3日間ブースに詰めていて、興味を持ってくれた方に商品を説明する。
普段の仕事とは全く違うが、文化祭のようでなかなか楽しい。
あと、すでに商品を使った経験のある人から、学生の時使ってました、なんて言われるのは嬉しい。
休憩時間に他のブースを回るのも楽しかった。
結構、教育とは関係なさそうな展示もある。
しかし、説明を聞いてみると、うまい具合に関係しているのだ。
たとえば、味噌製造業が参加していた。
まぁ、うちの子供が保育園の時も、食育教育として、みそづくり体験とかやってたし、そういうものかな…と思い、少し話を聞いてみた。
子供の食育だけでなく、小学生くらいでも家庭科の一環としてやったり、高校生でも生物による発酵として授業をやったり、老人ホームで体験教室をやったり、いろいろあるのだそうだ。
「発行と腐敗の違い」を教えるために、2つ作ってわざと片方腐らせたりすることもあるらしい。みそメーカーとしては少し残念なので、できればやりたくないそうだが。
なるほどー、と感心していると、そのメーカーさんのある九州は麦みそ文化の地域で、麦みそなら夏場は1か月で味噌になるという。関東では豆味噌で3か月程度、愛知の赤みそなら3年、と聞いた。
保育園で作っていたのは豆味噌で、12月ごろ仕込んで、卒業前の3月には給食に出していた。
冬に作るのは、その方が腐敗する可能性が低いため。
でも、発酵が十分でなく、豆の粒がまだ残っていたな。夏場で3か月、冬なら半年は置かないといけなかったのか。
麦みそは発酵が速いので、夏休みの宿題にみそづくりの観察日記とか書けるそうだ。これは、地の利を生かして他のメーカーではできない差別化を図れているのだ。素晴らしい。
JAMSTEC もブースを出していた。
僕の日記には以前よく JAMSTEC が出てきていたが、妻の友達が JAMSTEC の関連会社に勤めていて、公開日に見に行ったり、非売品のグッズをもらったりしていたためだ。
今回の展示会では JAMSTEC はまったく関連無さそうに思えたが、最近新しい部署が作られ、教育関連に乗り出したのだという。
以前、テレビ番組で見たことがあった「電子黒板」が、メーカーのブースで展示されていた。
通常、電子黒板というと大型モニターの事だ。
ただし、モニターに最初からソフトウェアが内蔵されいて、タッチペンで文字や線を描くことができる。
何らかの方法でデータを渡せば、スライドのように表示することもできるし、動画を出すこともできる。
実際には、黒板の代わりにいきなり電子黒板に変わる、ということはあまりないようで、電子黒板が教室に新しく配置されることになる。
…のだが、黒板もあるし電子黒板もある、という状態では狭くて使いにくいそうなのだ。
そこで、黒板メーカーが新しい「電子黒板」に乗り出した。
黒板に直接投影し、電子黒板相当のことができる「プロジェクター」を開発したのだ。
最初から用途を絞り込んでいるため、普通のプロジェクターと違って、黒板付近の天井に設置する。
真上から投影する形になるため、先生が近づいても影ができない。
また、黒板に投影しているので、画像の投影と黒板の文字を共存できる。
既存の黒板でも使えるが、よりプロジェクター投影に向いている黒板もセットで開発している。
「新しい商品に軸足を移す」とかではなく、従来の黒板も一緒に売り込んでいるのだ。
これ、テレビで見たときに発想のすごさに驚いていたので、実際にどの程度まで近づいても影ができないのか、など知りたかった。
まぁ、さすがに黒板に手を使づけて文字を書こうとすれば影になる。でも、前に立って話をするレベルなら影はない。通常のプロジェクターだと、前に立てば影になるので、これだけでも十分すごい。
感心しながら見てたら、対応してくれた人が僕が見たテレビ番組をちゃんと覚えてくれていた。
というよりも、「2年前に放映されたその番組を見て、この会社に就職したんですよ」とのこと。
番組見てすごいと感じる人、僕だけでなく、ちゃんといたんだなぁ。
最近の新商品として、普通の電子黒板…薄型テレビも開発しているらしいのだが、こちらはホワイトボードマーカーに画面に文字が書ける。
「タッチペンで電子的に書く」などではなく、物理的にアナログの文字が書けることにこだわりがあるらしい。
オルゴールの缶詰、というものを売っているメーカーがあった。
缶を開けると中にムーブメントが入っている。
僕自身がオルゴール好きなので話を聞いてみた。これ、缶が共鳴箱になって音が大きく聞こえたりしますか?
残念ながらそうではないという。ムーブメントのみなので音は小さく、しっかりした木のテーブルなどの上に置くと共鳴して大きくなる。
でも、缶は小さいし金属板も薄いので、共鳴するほどにはならないらしい。
共鳴させるような缶を開発してしまうと、コストがかかり過ぎてしまいますから、とのこと。
缶のラベルも請け負えるし、少し高くなるが曲も自由に作れるそうだ。
学校の卒業記念品として校歌のオルゴールを作り、校章デザインの缶に入れる、などするようだ。
(この話、家に帰ってから家族にしたところ、長女が「そういう記念品の方がいいなぁ」と言っていた。
長女は中学卒業時に学校の銘が入った「モバイルバッテリー」をもらったのだが、使っているうちに膨れて、記念品なのに捨てざるを得なかった。)
自分が出店側に回った、というのも面白い体験だったのですが、いろいろな考え方の商品があることが楽しめました。
もちろん、GIGA スクール教育向けなどで Lenovo や Apple 、Google for Educations 等のブースもありましたが、感想としては「普通」としか言いようがないです。大会社は、すでに知っていることを展示しているだけであまり面白くはない。
以降、翌日追記
展示会の各社ブースで貰ったグッズなど。
▼ソフトバンクが、ミルキーの小箱を配布していた。
配布時は、ぺこちゃんのパッケージが見えるように配布していたのだが、裏返すと「お父さん」(白い犬のイラスト)だった。ソフトバンクらしい。
これはそれだけで、特に面白いことはない。
▼新学社が、「うちのタマ知りませんか?」デザインのバッグを配布していた。
もちろん、バッグの中には宣伝チラシが詰まっている。バッグ自体も、不織布の安物。
しかし、ぼくこのキャラ好きだったんだよね。見てたら「ぜひ」と渡されたのでもらっておいた。
中のチラシによれば、新学社は、「うちのタマ」のキャラを使用した、小学生向けの教材などを作っているらしい。
…と、家で確認していたら、長女に「小学生の時の計算ドリルがタマだったよ」と言われた。
そうか、すでに我が家ではお世話になっていたか。
バッグはかわいいので置いとくけど、薄い安物だし、特に使い道ないかな…
▼アライドテレシス(ネットワーク機器の会社)が、サランラップの短いやつ(22cm)を配布していた。
ノベルティとして外箱が特別な印刷になっているもの。
これが、24ポートのスイッチングハブを模している。
RJ45ポートのサイズなど実寸大のようだし、これくらいのサイズ感ということ?
…と思って検索したところ、そうでも無いようだ。
22cm のサランラップサイズでは、ラックマウントもできなくなってしまうが、実際の機種は普通に 1U サイズ。
ラックマウントの 1U は高さが 44.5mm ほどで、サランラップの箱は、今測ったところでは 40mm ほど。
大体同じ高さだから、ポート部分だけ再現してみた、という感じか。
しかし、スイッチングハブ柄のサランラップ、というのはちょっとおもしろい。
▼プリンストンが、缶ペンケースのようなものを配布していた。
「中にスタイラスペンが入っています」とのこと。
配布するくらいだから、100円ショップで売ってるような静電容量式のペンかな…と思ったら、確認してびっくり。
サクラクレパスと共同開発の、クーピーペンシル型アクティブスタイラスだった。サクラクレパスのショップ価格では、6,600円。
充電して使ってみる。
iPad モードと汎用モードを切り替えられるらしい。自分の Chromebook (ペン対応)で、汎用モードで動作することを確認。
次女にみせたところ、かわいい、とすっかり貰う気でいる。
まずは自分のスマホで試している。…ん? スマホはペン対応ではないが動いている。
ということは、汎用モードというのは、単に静電容量ペンとして動いているだけか。
静電容量ペン、というのはつまり「指先を細くしたもの」に過ぎない。
ただ、静電容量、というのは、「画面と指先の静電気の移動」を確認する仕組みなのだ。細くすると移動の量が減るため、感知しづらくなる。
そのため、100円で売っているようなものは、ある程度ペン先が太い。
細く見える場合でも、透明なディスクなどが付いていて、静電気の移動経路を十分に確保している。
どうやら、このペンの「互換モード」では、ペン先に微弱電流を流すことで、細いペン先でも十分感知できるようにするもの、ということらしい。
細いことで位置指定などは正確にできるようになるが、いわゆる「スタイラスペン」として、筆圧感知や傾き検知をする機能はない。
汎用モード、というのが本当に静電容量だけなのか、あらためて Chromebook を使って確認。
もしかしたら、ペン対応端末の場合、特有の何かを拾って動作を変更したりするかもしれないからね。
…そんなことはなかった。ペン対応の Chromebook でも、静電容量として動作していた。
こちらの WEBページは、WEB で動く簡単なお絵描きツールを提供しているが、デバイスがマウスなのか、ペンなのか、指なのかを自動で検知する。
使用しているペンは、指として検知された。つまり、静電容量としてしか動作しない。
確認したところ、汎用モードはともかく、iPad モードでは Apple pencil の互換品のようにふるまうらしい。
ただし、この場合も筆圧検知や傾き検知はない。
先に「かわいい」と言っていた次女は、我が家で唯一の iPad 所有者。
高校の指定で iPad を使う必要があったので、購入したのだ。
(長女の高校は Chromebook 、長男の入学時は GIGA スクール以前だったが、途中から Windows が必要となった)
長女、すでに Applepencil互換品は持ってるんだよね。筆圧も傾きも検知できるやつ。
そんなわけで、6,600円もする品をもらってきたけど、「かわいい」という以外に使い道がないなぁ…
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