もう1ヶ月近く前になると思うのだが、近所のホームセンターで変わった鉢植えを見つけた。
「暗闇で光るアロエ」だった。なんだろうこれは?
妻が園芸好きなので興味を持つ。
値段は980円。興味はあるが、たかがアロエにそんなに払うのはいかがなものか。
(注:アロエって、うまく育てるとどんどん増えます。わざわざ買うものじゃないです)
だいたい、光ると言うのはどういうことか?
店頭の説明によれば「明るいところから暗いところに入れると」よく光ると書いてある。
と言うことは蓄光性ということだが、僕の知る限りでは蓄光する生物と言うのは聞いたことがない。
大抵、生物が光ると言うのは「発光」するのだ。動物では蛍や一部のミミズなどがそうだし、植物にもツキヨタケなどがある。
光苔なども光る植物として有名だが、あれは効率よく光を反射していると言うのが正しいらしい。
ここで疑念がわく。このアロエ、なんらかの人為的方法で作られているのではないのか?
人為的ではない可能性を考えてみる。
もしかしたら、アロエにエネルギーがあるときしか光らないのかもしれない。
エネルギーは光合成によって得ているだろうから、明るいところで光合成をしていた直後だけ光る、ということはあるかもしれない。
この場合、実際には発光なのだが、明るいところから暗いところに入れた直後しか光らないので、蓄光と似た現象に見えるかもしれない。
というわけで、百歩譲って発光しているとしよう。
いったい何のために?
生物が光る理由は、蛍のような求愛・コミュニケーション行動、提灯鮟鱇のような捕食行動、海蛍のような危険回避行動などがある。
アロエは求愛しない。捕食もしない。危険回避のためには棘を生やしているので十分。
発光する理由がない。やっぱり、人為的なものではないのか?
ここまで妻と店頭で議論し、買うかどうかを再検討する。
「贋物でも面白いから、千円なら買ってみよう」ということで購入。
家に帰って実験したら、ものすごく強く光りました。まさに蓄光塗料の色。
生物が自ら発光しているのなら、もうちょっと淡い色になるでしょう。というわけで、人為的に色(?)をつけた偽者と断定。
今度はどうやって色をつけたのか気になります。
最初は、「白いカーネーションに色水を吸わせると色がつくように、蓄光塗料を吸わせているのではないか」などと仕組みを考えていたのですが、よく見ると単に上から塗っているだけと判明。
うーむ、上から塗っただけというのは、まさに「ピンクのヒヨコ」。
いまどきこんな商売している業者があるのか…
というか、騙される人がいるから商売になるんでしょうけど (^^;
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