それで新しいのを導入した。
昨日据え付けてもらい、夜1度洗っただけだ。
だから、まだ十分なレポートは書けない。
これは、1度使っただけのファーストインプレッションだ。
どうしても以前の機械と比べてしまうので、以前の機械から書いておこう。
以前使っていたのは、18年前に購入した、ホシザキ製のフロントオープン食洗器。
ホシザキは、家庭用には事実上この1機種しか作ってなかった。
(細かな仕様が違う、バージョン違いはあったようだが)
ホシザキは業務用の厨房機器では大手のメーカーで、食洗器も大きなシェアを取っている。
その厨房用の技術を活かして家庭用を作っていた…のだが、我が家が購入直後に撤退した。
厨房用では良くても、家庭用では、余り受け入れられなかったためだ。
特徴としては、とにかく洗うのが速い。1回5分で洗ってしまう。
さらに、洗っている間に次の食器をセットできるように、取り出せるトレイが2つある。
(使わないときは重ねて機械の中にしまって置ける)
これだけ書くと良い機械のようだが、据え付ける場所に求められる要件が厳しい。
まず、瞬間湯沸かし器ではなく、夜間電力を使う電気温水器や、エコキュートなどの温度と水圧が安定した方法で、60度の温水を供給できる必要がある。
予備洗いをしている前提でしか洗えない。
予備洗いとは、大まかな汚れは取り除いたうえで、しばらく水につけて固い汚れなどはふやかしてあることだ。
1回5分で洗える代わりに、1回で洗える食器の量は少なめ。
最近の食洗器は、性能試験のために共通化された概念の「1人分の1回の食事の食器」を元に、4人分が1回で洗えるのが普通だ。
でも、ホシザキはそんなことはお構いなし。たぶん、3人分がはいらない。2人半、と言ったところか。
これは庫内が狭いのではなく、トレイの構造がシンプルなためだ。
一般的に食洗器は、各種の器を置きやすい「専用の」場所が用意されている。
半面、それ以外の器は洗いにくい。
ホシザキは、こうした「専用の場所」を用意せず、非常にシンプルなトレイを用意していた。
専用ではないので、ぎゅうぎゅうに詰め込むことができない。でも、専用ではないのでなんでも入る。
結果として、3L の大鍋でも洗える半面、標準的な食器で比べると入る量が少なかった。
そして、多分これが一番受け入れられなかった理由だと思っているが、洗っている間ずっと人がついている必要がある。
上に書いたように、1回5分で洗う代わりに、入る量が少ないのだ。
洗っている間にセットできるように、トレイが2つある、というのも、「機械が洗っている間、人間は次に洗うものを用意しつつ、洗いあがったものは片づける」という前提条件になっているためだ。
食洗器を導入するのは、共働き世帯が多いようだ。
セットしたら機械に任せ、出かけてしまう。または寝てしまう。
2時間かかっても良いので、次のタイミングで洗いあがっていればよい。
忙しいので予備洗いなどもせず、食べ終わった食器をそのままセットできるのが良い。
我が家の場合、共働きだが二人とも自宅で働いている。
そのため、少なくとも通勤時間はない。昼はともかく、夜には時間の余裕があった。
そこで、次々洗えるので、食器は夜まで水につけておいて、夜まとめて洗う、という形だった。
(ホシザキは、連続して洗うと節水になる機能も持っていた。まとめ洗いは、そのためもある)
非常に珍しいスタイルだとは思うが、我が家にはホシザキが非常にあっていたんだ。
さて、以上を踏まえて、新しく購入した機械の紹介だ。
リンナイのフロントオープン食洗器。
日本では、フロントオープンは珍しい。引き出し型の方が一般的だ。
ただ、海外ではフロントオープンが一般的。
実は、今回購入を検討するまでリンナイ製を知らず、海外製を購入しようと考えていた。
フロントオープンは、引き出し型に比較して庫内が大きい。
一度にたくさんの食器を洗いたい家庭にはこちらの方が便利だ。
ただし、庫内が大きいので、洗う際に水も多く使用する。その水を「沸かす」電力も多く使う。
日本では食洗器は「手洗いよりも水を使わない」と宣伝されて普及した経緯があり、この点では引き出し型の方が人気が高いのもうなづける。
また、フロントオープンは…というか、ホシザキもリンナイも、キッチンの床から、天板までの間に設置する形になる。
引き出し型の場合、大きな引き出しと交換して、「下部の小さな引き出しはそのまま残す」なんてこともできる…機種もあるようだ。ここら辺、機種が多いので機種による。
いずれにしても、小さな占有体積で導入できる。ここら辺が人気の秘密でもあるだろう。
小さな占有体積なのだから、庫内が狭いのも仕方なし、という感じか。
さて、リンナイのフロントオープンだが、ネットで情報を探すと、最速で 15分で洗いあがる、という情報がある。
今回、その情報を信じて…というか、すがってこの機種にした。
しかし、情報を調べている時点で、どうもこの 15分という時間の出所が謎だった。
そう書いてあるページがあるのだけど、詳細が明らかになっていないのだ。
そして、詳細を調べると、「85分」というリンナイの公式の情報に行きつくのだ。
結果を書けば、85分でした。
ただ、この 85分には乾燥時間 30分を含んでいて、この乾燥時間は無くせます。その場合 55分です。
昨日設置してから最初の運転では、なぜかスタート直後に「残り 45分」の表示でした。
そして、ちゃんと 45分で仕上がった。
そのあとで、追加で洗おうとしたら 55分でした。
なにか理由がありそうだけど、今のところは謎のまま。
リンナイは、庫内に2つのトレーがあります。取り外せない、引き出し式の上部トレイと、取り外せる下部トレイ。
でも、下部トレイも「掃除などの際に邪魔にならない」程度の意味合いで外せるだけで、別の場所で食器をセットして持ち上げて移動するようなことは想定していません。
(針金で作られているので、重い状態で持ったら曲がるかも…)
いろいろな食器を考慮した「専用の場所」が作られているので、想定外の食器に対しては弱いです。
何でもかんでも突っ込んで洗う、というようなことはできません。
まぁ、ここら辺はまだ、我が家の食器を洗う際の「最適解」を僕が準備できていないだけかもしれません。
今後使っていくうちに、まとめて洗える分量は増えていきそうです。
お湯の吹き出し口は、下部と中央にあります。
中央のものは上下にお湯を出すので、上部トレイは下からだけのお湯で洗うことになります。
(実際には、天井にあたって落ちてくるお湯があるでしょうから、上下から洗われます。
ただ、勢いでいえば下が強い、ということ)
洗っているお湯の温度は、ホシザキより高め。
説明書によれば、60度のお湯を供給しても、そこから沸かして 70度で洗うようです。
(供給する際の温度は、60度を上限とするように記されています)
ホシザキは取り出した後に食器を片付けられたけど、リンナイは少し熱い。
持てないほどではないのだけど、少し置いてから片づける方が良さそう。
先に書いたように、ホシザキは「食洗器と一緒に人間が作業する」前提だったので、洗ったらすぐ片づけたくなるのですが、リンナイはそういう作りではないです、というだけ。
昨日は、設置工事の人が来るのでキッチンを綺麗にしたくて、朝の分は手洗いしていました。
昼と夜の分をまとめて洗おうとすると、1回では洗い切れなかった。
なので、45分待って残りをもう一度洗ったのですが、2回目は鍋類を洗おうとしたら、大きいものが多くてあまり入らなかった。
入りきらない分はさすがに手洗いしました。
多分、大きなものから先に洗い、隙間に小さなものを入れていく、というスタイルなら、2回でもっとたくさんのものが洗えそう。
もっとも、ホシザキが速いから任せていた部分もあり、多少なら手洗いしてもいいんですけどね。
おまけ
食洗器が壊れてから1か月ほど手洗いをしていたのだけど、ここ1週間くらいは次女(中1)が代わりに洗ってくれるようになっていた。
それで洗うのの大変さが分かったのか、食洗器に興味津々。
昨日は、届いてから洗うまでにマニュアルを何度も読んでいた。
使ってみたい、といって食器の入れ方を試行錯誤していたのも、次女を中心に僕が手伝う感じ。
学年末テストが終わった後で、時間的に余裕があることもあるのだけど、ありがたいです。
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