我が家に鉢植えのコーヒーノキがある。
5年くらい前から、少しづつ実をつける。とはいえ、小さな鉢植え一本だし、最初は数個の実だった。
果実の部分、「コーヒーチェリー」はなかなか日本では出回らないので、食して楽しんでいたが、1粒食べたくらいでそれほど旨いものでもない。
一昨年は沢山実をつけたので、収穫して取っておいた。とはいえ、15個程度だったと思う。
焙煎してコーヒーにできないかな…とおもいつつ、やり方がわからず放置。
昨年もまた実をつけたので収穫し、一昨年のものとあわせて「小皿に薄く一杯」程度になった。
30個ちょっとかな。
コーヒーは、周囲の果肉は捨てて、中にある種の部分(いわゆる「豆」)を焙煎して使う。
果肉を取り外すには、水につけて自然発酵させてから、強力な水圧で洗い流す方法と、乾燥させてから脱穀する方法があるらしい。
自然発酵させて強力な水圧で…は、家庭ではちょっとできない。
そして、乾燥する方法は砂漠などで行われるらしく、日本の気候ではそこまで乾燥しない。
どうしたものか…と思っていたら、「乾燥させてから、果肉ごと焙煎」というやり方がある、と知った。
なるほど、その方法ならできるかもしれない…と思ったのだが、詳しい方法がわからない。
なんとなく、コーヒーの実は保存されたまま放置になっていた。
今日、思い切ってやってみることにした。
改めて果肉ごと焙煎する方法を調べる。
以前調べたとき…2年前は、Google は AI のまとめ結果は表示していなかった。
今は AI が主要な WEB ページで調べた内容をまとめてくれるのだが、「果肉ごと焙煎するような方法はありません」と言われた。
AI に知識を聞いちゃだめね。平気で嘘をつく。
(単純作業をやらせると、使い方次第で役に立つ。AI は道具なので、うまく使うことが重要)
WEB ページ探したら、やっぱりそのやり方はあった。
しかし、相変わらず詳しい方法はわからない。
仕方ない、自己流で行こう。
果実丸ごと乾燥しているコーヒーの実を、小さなフライパンで弱火で煎る。
どれくらいやっていいのかわからない。しばらくやっていたが、全体に黒くなってきたのでこれくらいでいいかな、と終わりにした。
続いて、これをミルに入れて挽く。
…あたりまえだが、コーヒー豆より大きく、ミルを回転させても歯の隙間に入って行かない。挽けない。
改めて取り出し、ゴマをするための小さなすり鉢で潰す。
煎られてよく乾燥しているので、簡単に砕ける。こうやって脱穀できるかも、と思ったが、豆の中まで火が通っていて、豆も砕ける。
果肉があるから豆に火が通りにくいのではないか、と考えて長時間炒っていたのだが、中央まで焦げているようだ。
ちょっと深煎りにしすぎ。
すり鉢では荒く砕けただけなので、改めてミルで挽く。
さて、当然だが「不純物の多い」粉となった。豆だけでなく、果肉も入っているからね。チャフどころの話じゃない。
深煎りしすぎたと思っていたのだが、白っぽい部分もある。
火の通り方にムラがあるな。下手な焙煎だ。初めてだから当然だ。
ドリッパーに入れるが、豆の量が少ないので、1杯分くらいしかない。少なめのお湯で抽れて、みんなで少しづつ飲もう。
…ところが、お湯を注いだら色が濃い。これは、ほぼ消し炭になっていて炭の粉が出たか。
強烈に苦いかもしれない、と思い、少しお湯を多めに入れる。
この時点での予想。焦げた匂いで強烈に苦く、コーヒーとしての味は薄いお湯。
飲んでみると、意外なことにコーヒーだった。
ちょっと酸味のある、フルーティーな香りのするコーヒー。
そして、焦げ臭さも少し混ざる。焙煎が下手。
この時は「貴重な味が、しっかり分かるように」わざと濃い目に入れていた。
妻は薄めのコーヒーが好きなのだが、ちょっと濃かったようだ。ザラメを入れて飲み、甘くしたら美味しい、と言っていた。
雑味が多い、とも言っていたが、果実ごと入れているからね。
じつはコーヒーノキは我が家に2本あったが、冬越しの際に1本枯れてしまった。
なので、今後は去年ほど豆が収穫できない。
1杯分のコーヒーを淹れるのに2年かかったのだけど、次淹れるのはいつになるかな…
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