目次
07日 ホタル
09日 バナナ
21日 映画鑑賞
29日 ホットリセット・コールドリセット
5月最後の金曜日は夜光虫を観に行ったのだが、6月最初の金曜日は家族でホタルを観に行った。
と言っても、こちらはお気軽なもの。我が家の周辺はホタルが見られるのだ。
特に綺麗なのはお寺だと知っていたのだが、檀家でもないので普段入ることはない。
それを、今年は町内行事として人を集めて行ってみよう、というので参加しただけ。
今年度から新しく町内会長になった人の発案で、人が集まらなかったらどうしよう…と不安がっていたのだが、100名近い人が集まった。
先週水曜日は台風が来て暴風雨、ホタル観賞会の前日に当たる木曜日に様子を観に行ったら、ほとんどホタルがいなかったらしい。こちらも、人が来てくれても見られなかったらどうしよう…と不安がっていたのだが、十分な数のホタルが舞っており、綺麗だった。
以前、お寺の人がホタルを養殖している、と聞いたことがあったのだが、これは何か違うようだ。
少なくとも、今はお寺で養殖しているわけではないらしい。
でも、養殖して放流している人はいるそうで、少なくとも川沿いで見られるゲンジボタルは養殖ものなのだろう。
まったく天然がいないわけではなく、我が家の隣の田んぼではヒメホタルが出る。少ししかいないけど。
ホタルの養殖・放流については、批判も多いことは知っている。
この地域の川には昔からホタルがいたそうなので、「保護活動」として在来種の養殖を行っているのか、それとも別の地域から移入しているのかは、僕は知らない。
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16年 アラン・チューリング命日(1954)、ドナルド・デービス誕生日(1924)
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我が家の庭にはバナナの木が生えている。
家を購入して1~2年の間に、庭造りのたびにたびたび園芸屋などをのぞいていて、鉢植えのバナナを見つけて購入したもの。
観賞用の原種に近いもので、それほど大きくならない。とはいえ、成長すると 2m くらいにはなる。実は種が多いので食用に適さないが、十分熟して自らはぜるのを待ってから口に入れると、とても甘い。口の中で転がして甘味を感じたら、種だらけなので後は捨てる、という感じ。
で、バナナは多年草で、毎年地上部は枯れるのだけど、翌年芽を出すのね。この際、どんどん増える。
昨年は余りにも数が増えて密集していたので、今年は春先から時々間引いている。
この間引いたバナナ、成長途中でも 1m 程度あって立派なのだが、茎の中心部分が美味しく食べられる、というので食べてみた。料理したのは妻だけど。
事前に一度、少しだけの量で試したんだ。それで美味しかったので、先日もう一度間引いたところで大々的に料理した。
アクが多いので、茎の中心を一度煮込んで湯でこぼした後、薄い酢水につけておく。その後料理していただくわけだが…
まぁ、筍の姫皮、もしくは柔らかい穂先の部分だと思ってください。サクサクとして淡白な味わい。味付け次第でなんにでも合う。
竹もバナナも、単子葉植物類で、根で増える。その成長し始めの所を食べる、というので類似性はあるし、似た味わいであることにも納得感がある。
バナナと鶏肉とコンニャクの煮物とか、バナナとシーチキンの炊き込みご飯とか、バナナとレタスの浅漬けとか、どれも美味しかった。
(どれも、筍の姫皮で作るようなレシピのアレンジ)
どうせ間引かないといけないものなので、美味しく食べられるとわかれば労働にも精が出ます、
(根が張っていて、成長途中でも 1m になる植物なので、間引くのも結構大変なの…)
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別年同日の日記
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映画「マイケル」を見てきました。話題作。
僕は「映画の街」大船に住んでいますが、松竹大船撮影所があった、というのはずいぶん昔の話。
今は映画の街と言われながら、撮影所どころか映画館もありません。
妻が昔からマイケル・ジャクソンのファンなので、この映画は見に行きたいと言っていました。封切りは6月12日。
すぐにでも見たかったのですが、車で1時間ほど走らないと上映館がなくてね。週末にやっと行ってきたというわけです。
事前情報調べていて、妻がネタバレを踏んでいました。
日本封切りより前に、すでに公開されていたアメリカでの話。
と言っても、映画の詳細ではなくて、周辺事情のゴシップ的話題。マイケルと仲の良かった妹、ジャネット・ジャクソンはこの映画には出てこない、という話です。本人が映画作成に否定的で、協力を拒んだのだとか。
それを知って、妻としては変に事実が歪曲された話だったら嫌だな、と少し躊躇しています。すぐに見に行かなかったのはそれも理由の一つ。
で、見に行く道中の車の中。
封切りから1週間もたっているので、ラジオを聞いていたら、盛大にネタバレしていました。
(小山薫堂さん… FM 横浜「FUTURESCAPE」の中で、映画を観た感想を簡単に述べていただけですが)
ここではネタバレを書きたくないので詳細に踏み込みませんが、このネタバレで妻の「不安」は、むしろ解消しました。
あぁ、なるほど。そういう事情であれば、ジャネットが出てこなくても不安に思う必要はないわ、と。
妻はMJファンとしては、かなり病膏肓の部類というか、CD だとか本だとかいっぱい持っています。
なので、ラジオで聞いた「非常に簡素な感想」から、ストーリー展開を大づかみに把握して、映画作成サイトがどのような意図でこの映画をまとめているかを見抜いたのでした。
というわけで映画の感想。ネタバレにならない程度で。
まずは僕個人の感想。マイケル・ジャクソンはたいして知りません。
小学生のころに「スリラー」のブームがあったので、手を顔の前にあげて左右に歩く、スリラーの群舞を友達と真似したりしたかな。当時の子供はみんなやったはず。
その程度の知識しかない。スリラーで小学生なので、その前のジャクソン5とかの時代はほぼ知らない。
でも、非常に楽しめました。これ、 MJ をほとんど知らない人でも楽しめる作りになっている。
MJ の成長に合わせ、その当時のヒット曲をガッツリと流して、短い映像の連続で「その当時のマイケル少年」に何があったかを理解させるようにしています。
そして、曲と曲の合間に短い「ストーリー」が挟まる。そのストーリーはMJを知るうえで重要なので、わざわざ曲の合間に、しっかりセリフを入れながら伝えるのです。
でも、短いストーリーが終わると、またご機嫌な曲に乗せて短い映像の連続で彼の成長が伝えられる。
全編を通じて、有名なヒットナンバーを流しつづける、でもミュージカルでもミュージックビデオでもない、ストーリー性の高い「映画」です。
(マイケルジャクソンの「ムーンウォーカー」とか、全編ヒットナンバーが流れる映画ではありましたが、単にミュージックビデオをつなぎ合わせたようなものでしたからね…)
そして、語られるのは、MJ の話…というよりは、より普遍的な「少年の成長物語」です。
ネタバレを避けるために詳細には踏み込みませんが、この話の構造は誰でも理解しやすいし、特にアメリカ人には受けるのではないかな。もちろん、日本人でも共感できる話です。
妻の感想。
とにかく、最初の第一声で「あぁ、マイケル…」と感動だったそうです。子役から大人に至るまで、役者は次々変わりながら演じているのですが、顔もしぐさもそっくりだし、声質まで似ていた、と。
さすがアメリカはショービズの人材層が厚いねー、などと、僕と最初は話していたのですが、細かく考え始めたら、多分そうじゃない。
多分、ですが、この映画稀に見る、コンピューター技術の総動員された映画です。単純な 3DCG 映画よりすごいのではないかな。
というのも、3DCG なら完全に好きなように作れるけど、「役者」を使って実写撮影したものを、おそらくほぼ全編にわたって「コンピューター加工」して、MJ 本人に近づけている、と思われるから。
AI が発達した、といってもまだ違和感がありますし、この映画の撮影に3年以上はかけているそうなので、AI 加工などではない。当然自動化がある程度入っていたとしても、加工を施して人間の目でチェック。違和感のある所は人の手で修正する…などしているのではないかと予想。
そして、お話も素晴らしいの一言です。ガチファンである妻のお墨付き。
マイケルジャクソンは、スキャンダルまみれの人でした。稀代の大スターだったからこそ、人々が醜聞を面白がった点もあります。だから、彼を悪く言えば人々は面白がり、事実と離れた醜聞が沢山あった。
映画では、そうした醜聞はとり上げませんが、醜聞の「元となった事実」は丁寧に描いています。
その醜聞を知らない人にとっては、単にマイケルがそういう人だったんだ、という「事実」。
そして、醜聞を知っている人にとっては、実際には醜聞などでははなく、妥当な理由があってのことだったのだという「真実」です。
一方で、MJ の業績については、非常にさらっと流されます。
当然のように「スリラー」のミュージックビデオ撮影の話は出てくるのですが、これが当時いかに型破りの事で、その後の音楽シーンを変えてしまったのか、ということについては語られない。
(そういえば、このシーンで「モブであるはずの、スリラーのビデオでの MJ の彼女役」まで、本人にそっくりだったと妻は感動していました。そんな細かなところまで気を使って作られています)
先に書きましたが、話の中心は MJ ではなく「少年の成長物語」なのです。なので、彼が世界を変えたことについてはいちいち触れず、あくまでも「どこにでもいる少年」のような扱いです。
先に書きましたが、「ジャネットが描かれない」ことも、これが理由かと思われます。
どこにでもいる少年の話に、大スターとなった妹は出さない方がよいでしょう。事実歪曲をしたいわけではありません。
リピートして、2度3度と見る人もいるそうです。
先に書いたように、ご機嫌なヒットナンバーを聞き続けていたらあっという間に2時間、というような映画なので、見ているだけでも十分楽しい。
そして、上に書いたように、MJ の「やったこと」は描かれても、それがどのような「世界を変えた業績」なのかは説明されません。
1度目で彼のやったことを知り、気になってネットなどでその話を調べた人が、それが世界を変えるような出来事だったと知って、もう一度見て確認したくなる、というのはわかる気がします。
最後に、僕が個人的に「よかった」シーン。
すでに大スターになった MJ が、おもちゃ屋さんに買い物に行って、ファンの子供に囲まれるシーンがあります。
そのシーンの冒頭で、おもちゃ屋さんの外観ショーウィンドーに、ATARI 社のロゴが見えてるんですよね。元ゲームプログラマーなので、このロゴが見えただけで「当時のおもちゃ屋さんらしさが出ている」と思った。
そうしたら、子供の一人が、ATARI 2600 の「ADVENTURE」を買おうとしている。MJ はこれを見て「そのゲームはね」と、攻略法を教えるのです。
ADVENTURE は、「ゼルダの伝説」の元ネタになったゲームです。
初代ゼルダの7年前に発売されていますが、広い世界を固定画面の連続で表現する、いわゆる「ゼルダスクロール」で作られたゲーム。
冒険者を操作して、様々なアイテムを入手することで行動範囲を広げながら、敵を倒して目的を達成する…と、当時のゲーム機では限界があり画面は荒いのですが、エッセンスとしては十分な内容を含んでいます。
当時の大ヒットゲームですが、MJ も熱中して遊んでいた、ということを物語るエピソードを、彼の子供好きな性格と共に、さらっと示す。
実際、MJ はテレビゲーム大好きで、自分でもゲームの企画を出したり、ゲーム音楽作ったりしていましたからね。
2時間の映画だし、彼のテレビゲーム好きなんて語っている余裕はないのだけど、ちゃんとわかる人にはわかる「たった一言」で表現しているわけです。
全編そういう感じ。エピソード選びが上手くて、たった一言のセリフに、MJ に対する愛とリスペクトを感じられる。
良い映画でした。
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別年同日の日記
16年 コンピューターが初めてプログラムを実行した日(1948)
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以前書いた、プログラム勉強中の知人から聞かれた話。
以前はC言語の勉強の話が多かったのだが、最近はエミュレータで 8bit 機時代の雑誌プログラムとかを楽しんでいる。
その時代のプログラムって、雑誌に 16進数で書かれたマシン語のゲームとか公開されていた。
それで、質問の際に、「ホットリセットとコールドリセットって何?」という話が出たのだ。
雑誌のプログラムを打ち込んだのだが何か間違いがあったのか暴走してしまい、リセットをかけてメモリ内を覗いたら(エミュレータなのでそういうことができる)、プログラムは消えないで残っていた。
リセットしたのだからメモリの中も消えるのでは? と不思議に思ったらしいのだが、そういえば「ホットリセット」「コールドリセット」という単語が雑誌内に時々出てきたことを思い出し、メモリが消えないことと関係があるのか知りたい、ということだった。
今時のコンピューターは「暴走してリセット」とかあまりやることがないから、リセットボタンを押すことも少ない。
ゲーム機だって、昔は「失敗したらリセット」とか普通だったのだけど、そもそもリセットボタンがついていないものが多くなっている。
だから、リセットについて知らなくても、特に問題は無い。
でも、彼は勉強中だから気になって知りたかった、というだけだ。
ホットリセット・コールドリセットの話をする前に、そもそも「リセット」とはなにか、ということから始めよう。
CPU のなかでは、いくつかの「数値を覚えておく機構」…一般に「レジスタ」と呼ばれる仕組みがある。
レジスタはフリップフロップという回路で作られている。
この回路は、2つの状態を持ち、通電している限り直前の状態を維持しているが、外からの信号によって状態を変えることができる。
これで「0と1」を表現し、沢山並べることで数を保持しているんだ。
さて、「通電している限り」と書いたが、通電「していない」状態から通電するとどうなるだろう?
これは、電気が供給され始めた瞬間の電気的なノイズなどにより最初の状態が決まり、それを維持することになる。
現代的な CPU は、メモリ内にプログラムを保持していて、今どこのメモリのプログラムを実行中かを示す「レジスタ」を持っている。このレジスタは「プログラムカウンタ」、略して PC と呼ばれる。
さて、PC もフリップフロップなのだから、電源を入れると「ランダムな」アドレスを示し、そのアドレスのプログラムを実行し始める。
ランダムなアドレスなのだから、何が書いてあるかわからない。でも、CPU はそれをプログラムだと思って実行するんだ。人間から見ると全く無意味な動作。いわゆる「暴走」状態だ。
ここで、CPU には「リセット」という信号線がある。ここの電圧を変化させて信号を送り込むと、CPU は PC の内容を規定の方法で強制的に「整える」。
規定の方法、というのは、CPU 毎に異なる。0 にする、というのもあるし、一番大きな番地のメモリに書かれた値を入れる、というものもある。
とにかく、CPU ごとに細かな方法は異なるが、PC を整えることができる、という動作は変わらない。
昔のマイコンの中には、電源投入後にリセットスイッチを明示的に押す必要がある物もあった。
でも、大抵は「通電すると、電源が安定するくらいの時間を待った後で、1度だけリセット信号を発信する」という回路と組み合わせる。
これで、電源を入れれば、ROM に書かれた内容が実行され、コンピューターを起動させることができる。
通常は、ROM に入っていて最初に実行されるプログラムは、外部記憶メディアからプログラムをメインメモリに読み込んで実行させるものだ。これを Initial Program Loader (IPL)と呼ぶ。後でまた出てくる。
昔は「外部メディア」は紙パンチテープや磁気カセットテーブだった。または、ROM の BASIC が直接起動される場合もある。
最近ではハードディスクやSSD、フラッシュロムからプログラムを読み込むことになる。
これが起動時の流れだが、起動後でも暴走した際など、リセットボタンを押せば、電源投入時と同じように IPL に処理を移して、最初から動作させることができる。
ここで、リセット信号が「CPU 内の PC レジスタを規定値にする」という役割しかないことに注目。
メモリの内容などはそのままだ。
もともとこの質問は「リセットしてもメモリの中は消えないの?」という疑問だった。今書いたことが答えで、コンピューターのリセットは、CPU 内の PC レジスタをリセットするだけなので、メモリの内容は消えない。
そして、この「周辺回路はすでに稼働している状態でのリセット」のことを、ホットリセットという。周辺はすでにいつでも動ける、「あたたまった」状態にあるリセットだな。
ただ、コンピューターの不調は周辺回路のせい、という場合もある。周辺回路が暴走して一切の信号を受け付けなくなっていたとすると、ホットリセットをかけても信号を受け付けないまま、ということがある。
この場合は、一度電源を切って、周辺回路の暴走状態も解消する必要がある。これをコールドリセットと呼ぶ。
今のコンピューターだと、よほどの問題がない限り、ホットリセットとコールドリセットに違いはない。
どちらでも IPL が起動され、一連の動作の中で周辺機器もすべて「リセット」されるためだ。
しかし、初期のマイコンなどでは、そんな気の利いたプログラムは無かった。周辺機器を使えるようにセットアップするプログラムは自己責任で動かす必要があったため、ホットリセットで「周辺機器は使える状態のまま」であることには、大きな意味があった。
だから言葉を分けていたのだが、今となってはこんな意味は失われているので、言葉の意味が分からなくても特に問題は無い。
これで最初に書いた「ホットリセットとコールドリセット」の説明としては十分なのだが、もう少し書こう。
リセット信号は「CPU に信号を送ると PC の値が変化する」という基本的なものだが、現代の CPU ではこの仕組みは拡張されている。
「割り込み」がそれだ。
CPU に対して外部から割り込み信号を送ると、CPU は実行中のプログラムをいったん中断して…あとで元に戻せるように PC の値をスタックに退避してから、PC の値を「あらかじめ設定したもの」に変更する。
リセットの場合は PC の値の「退避」がないことが大きく違うが、仕組みとしては似たようなものだし、実際割り込みをリセットの一種として使うこともある。また、通常のリセットを割り込みのように使うプログラムも見たことがある。
8bit 機時代のパソコンとして、Sharp の X1 シリーズの後期機種には、「IPL」と「NMI」の二つのリセットボタンがあった。
IPL は通常のリセットボタンだ。先にも書いたが、パソコンは起動するとまず IPL を実行する。
その IPL をすぐに実行させるためのボタン、というのは、つまりリセットボタンなのだ。
NMI とは Non-Maskable Interrupt (マスク不能割り込み)の意味で、詳細は書かないが「いつでも使える割り込み機能」のことだ。
こちらは、直前に実行していたプログラムが指定したアドレスに処理を移す。
IPL では動かすプログラムが決まっていたが、NMI は動かすプログラムを設定できる、という違いになる。
たとえば、マシン語モニタを使用中に、実行したプログラムが暴走してしまったとしよう。
NMI リセットを行うと、マシン語モニタのプログラムがコマンド待ちの状態に戻ってくる。
パソコンがリセットされるわけではないが、暴走したプログラムを中断して「なかったことにする」のだから、リセットだ。
でも、先ほど実行しようとして暴走したプログラムはまだメモリの中にあり、そのメモリを確認できるマシン語モニタのプログラムが動いている。デバッグするには非常に便利だ。
ゲーム機でも、PS2 のリセットスイッチは「リセット」だったが、同時期のゲーム機であるゲームキューブのリセットスイッチは「割り込み」だった。
攻略するようなゲームで、少し失敗したとしよう。PS2 でリセットを行うと、起動画面が出て、ゲームをロードして、タイトルに戻る。
でも、ゲームキューブでは瞬時にタイトルが表示される。すでにゲームを読み込んであるのだから、その最初の画面に処理を移したのだ。
光学ディスクのゲーム機なのに、ROM ゲーム機のように気軽にリセットできた。
この機能がなかったら、ピクミンは攻略ゲームとしてあそこまで高い評価にならなかっただろうね。攻略中は、ちょっと失敗するとリセットだから。
「リセット」は当たり前に使っている機能なのだが、その動作は結構多様で奥が深い。
最後に、話を聞いた知人が「こんな細かな話って、プログラマならみんな知ってるものなの?」と聞いてきた。
いやー、知らない人が多いと思うし、知らなくてよいと思う。
パソコンがリセット時にどんな動作をしているかなんて、OS を作るプログラマならともかく、普通のプログラマが知る必要はない。
僕がゲームプログラマやっていた時代は、ゲーム機の性能も低かったので、ハードウェアの性能を十分に引き出すプログラムが求められた。OS なんてなくて、ゲームのプログラムがハードウェアを直接駆動していた。
だから細かなハードウェアの仕組みまで調べて作っていたわけだけど、今はゲームも OS の上で動くような時代だし、プログラマがみんなこんな知識を持っている必要はない。
なので、ここに書いた話は、知っていても特に役立ちません。
年寄りが昔の武勇伝をひけらかしているようなものだと思ってください。
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