目次
03-22 家族日記連投
03-22 マドレーヌ
03-22 食洗機故障
03-22 サイエンスカフェと理科ハウス
03-22 布団の修理
いろいろあって書いてなかった、最近の家族日記。
1週間ちょっとの分。書き留めたいことだけなので3件かな。
この後連投します。
#このあと、書いている間に4件に増えた。
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3月13日。
夕ご飯を食べ終わった後で、急に小2の次女から「今からクッキー作る?」と聞かれた。
ホワイトデーにお菓子を作って友達にあげたい、と言われていた。
休日にでも作るつもりで約束はしていたのだけど、この時まで、翌日がホワイトデーなんてこと忘れていた。
約束だし作ってやりたいのだけど、すでに夜だし、材料もない。
クッキーは時間かかるからダメだ。次女の言うクッキーは型抜きクッキーのことで、生地を寝かせて冷やす時間などを考えると、寝る時間に間に合わない。
一瞬考えて、よし、マドレーヌ作ろう、と即決。
材料も集めやすいし初心者向き、短時間で作れるはずだ。
レシピを探すが、基本的な焼き菓子なのでレシピも全然違うのが山ほどある。
ネットで色々見たが、家にあるオーブンレンジの付属レシピブックのものを採用。
オーブンに付属のものなのだから、確実だろう。
長女もお菓子を作る約束をしていたので、それぞれが作りたいらしいが、「協力して作る」ことにする。
だって、時間ないから。
小麦粉と卵、砂糖はあった。バターも、ぎりぎり足りた。
オーブン付属のレシピは重曹などを使わず、卵の泡立てだけでふんわり仕上げるものだった。
湯煎しながら泡立てる、とあって、少し面倒くさい。
そのかわり、粉を水分になじませるベンチタイムがない。このため、生地はすぐにできた。
料理開始から焼き開始まで、30分かからなかったと思う。
うちには鉄型がなく、シリコン型になる。シリコンは熱を通しにくいので少し長めに焼く。
この焼き時間の間に次女と風呂に入った。風呂の中で歌が出る。
♪オーブンの中 甘い香りにつつまれて~
特にやりたかったこともない女の子が、お菓子作りに目覚める話。
最初に作ったのはマドレーヌだった。
風呂から出ると、甘いいい香りがした。
夕食後から就寝までの1時間程度で、無事おいしそうなマドレーヌが焼き上がった。
十分蒸気を飛ばしたほうが良いので、冷ましながら寝てしまう。
翌朝試食したが、美味しくできていた。
急遽短時間で作ったにしては上出来。
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3月14日。
夜、食器を洗っている最中に、急に食洗機が止まってしまった。
断続するブザー音を出しながら、ランプが点滅している。
何かのエラーだろうな。
マニュアルを持ってきて、点滅するランプやブザー音からエラーメッセージを読み解く。
・お湯が止まらない
・排水ができない
という、水回りトラブルを示しているようだ。
幸い、お湯が出続けていることはなく、排水が十分されていない。つまり排水の方のトラブルだ。
排水管が詰まったのかな、と思い、いわゆる「すっぽん」吸盤を持ってくる。
でも、食洗機の小さな排水口に合うわけがない。
すこし考え、小さなペットボトルの口を押し当ててシュポシュポやってみる。
悪くない感じだが、状況は改善しない。
仕方がないので手洗いした。
食洗機買う前は当然手洗いだったのだけど、当時は妻と二人暮らしだった。
(そのころから、基本的に僕が家事を担当していた)
でも、今は子供が増えて家族五人。洗うのだけで1時間近くかかった。
食洗機がないのは困る。
翌日メーカーであるホシザキに連絡。
もう、家庭用作らなくなって10年以上たつので、修理してもらえるかどうかもわからない。
症状を言った時点で、排水ポンプにも利用しているモーター故障なので出張修理は難しい、と言われる。
でも、家庭用もまだ修理は可能だし、持ち帰えれば修理できると思う、とのこと。
ここで素直に疑問。
うちの食洗機、ビルトインなのだけど簡単に外せるの?
これは僕の認識不足だったけど、ビルトインと言ってもねじで止めてあるだけだそうだ。
ねじを外せば簡単に取り出せる。
ただ、すぐには引き取りに来れないらしい。
簡単な修理ならサービスマンがすぐに向かえるのだけど、機械持ち帰りだと相応の車が必要になるから、とのこと。
こちらとしてもそこまで急いではいないので、お任せする。
さらに翌日金曜日、引き取りに来てくれた。
手際よくねじを外し、すっぽりと機械を抜き取る。
最初からビルトインで入っている状態しか知らないので、取り外すと違和感がある。
一応、ホシザキはもう家庭用を作っていないので、修理が無理な場合は他社製を購入してください、といわれた。
他社製はホシザキ製より小さいものが多いので、十分入るはずだそうだ。
土日は会社が休みなので、ということで、連絡を月曜日にいただいた。
モーター交換で修理可能で、出張費や技術料併せて5万円弱。
すこし高い出費だが、モーターまで交換するのだから、まぁそんなものだろう。
お願いすることにする。
部品はこれから発注なので、届いてから修理して、お届けは週の後半になると思います、とのこと。
翌日、すぐに部品が届いて修理が終わったので、これからお届けに行っても良いでしょうか、と電話。
速いのはありがたい。来てもらう。
ところで、ホシザキは基本的に業務用のメーカーなので、年間保守契約を結ぶことができるそうだ。
年間保守契約を結ぶと、技術料や出張料はなくなり、部品代だけで修理できる。
そして、今回の技術料や出張料の総計は、年間保守契約料より高い。
モーター交換は技術料などが高く、今回は機材持ち帰りで通常よりも出張料が高くなっている。
普通は一般家庭向けに保守契約は結ばないのだけど、今回「結んであった」ことにすれば、結果的に安くなる、と。
全部込みで5万円弱、というのは、これを駆使したうえでの料金だった。
そんなわけで、今後1年間の間は、故障しても部品代のみで修理が可能になった。
保守なので、半年たったところでメンテナンスにも来てくれるそうだ。
ところで、万が一を考えて他社への乗り換えも考えてみた。
ざっと他社製を調べた限りでは、ホシザキと同じような使い勝手を提供してくれるものはなさそうだ。
ホシザキの特徴は、洗浄時間が速いこと。
初回は6分くらいだけど、連続して洗う場合は2回目以降5分程度。
これは、最後にすすぎに使ったお湯で、次回以降の洗いを行うため。
それと、食器トレイが本体から完全に取り出せること。
「食洗機に食器を入れる」のではなく、トレイに入れてから、そのトレイを食洗機に入れる。
このトレイが2つついている。
使わない時は重ねて本体内に収納しておけるので邪魔にはならない。
ちなみに、トレイの中には食器を立てるための「仕切り」があるのだけど、置いてあるだけで簡単に外せる。
外してしまえば鍋でもまな板でも入る。
この2つの特徴を組み合わせると、どんなに大量に食器があっても、次々と洗っていける。
ひとつのトレイを洗っている間に、次のトレイに食器をセットできるし、洗い終わった食器を片付けて次の食器をセットしていると、ちょうど前の食器が洗い終わる感じ。
鍋やまな板まで一気に片付けが終わる。
他社製だと、標準で1時間、高速でも30分くらいかかるのが普通。
食器は入っても鍋やまな板までは入れられないものも多い。
食器洗いから片付けまで一気に終わらせたい、キッチンにあるものは全部洗いたい、という、ただそれだけのことなのだけど。
ホシザキが家庭用から撤退した(つまりは、需要が無かった)ということを考えると、この考え方は変わっているのだろうか…
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3月24日。土曜日。
鎌倉高校に、科学研究会という部活がある。
直接は知らないのだけど、以前から「鎌倉時代の日本刀作製技術の再現」を目指していて、市内にいると地方版などで時々ニュースを見る。
ざっと解説しよう。
稲村ケ崎(サザンオールスターズの映画、「稲村ジェーン」の舞台だ)の砂浜は、砂鉄でできている。
まぁ、砂浜全部が、というわけではないのだけど、場所を選べばスコップで掘ったものすべてが砂鉄だ。
鎌倉に幕府が開かれた理由の一つがこれで、貴重な鉄がいくらでも手に入るので、刀などの武器を調達しやすい、とされたそうだ。
ところが、この砂鉄で刀は作れないそうだ。
稲村ケ崎の砂鉄はチタンを多量に含み、鉄としての純度が低いために刀を作れないのだという。
でも、現実に鎌倉に幕府は開かれたし、製鉄がされた記録もある。
鎌倉には刀鍛冶もいたし、おそらくこの砂鉄から刀を作っていたのだろう。
「刀を作れない」というのは、現代の製法では作れないというだけで、何か方法があったはずだ。
この謎に挑んでいるのが鎌倉高校科学研究会で、2011年から代を超えて研究を続けている。
そして、今年度ついに、稲村ケ崎の砂鉄から日本刀を作り出すことに成功した。
この発表会を兼ねたサイエンスカフェが、市内の図書館で行われた。
そんなわけで公聴に…行きたかったのだけど、参加資格は中学生以上。
小学生をほったらかして出かけることはできないので、妻と長男だけ行くことにした。
僕は後で報告を聞くことにして、長女・次女と、久しぶりに理科ハウスへ。(1年近くいってなかった)
先に日本刀の話の続きを書いておきましょう。
以前から興味深くニュースを追いかけてきたので、それで知った知識のまとめと、妻から聞いた伝聞を元に書くだけだけど。
高校なのにこんなことやっている部活なのだから、大きいのかと思ったら現在5名だけの小さい部活だそうだ。
県立高校なので、特別な予算が付くわけでもない。
こんなたいそれたことをするために、校長先生たちが走り回り、地元企業にスポンサーになってもらい、実験などは大学の先生などにも立ち会ってもらい、やっと回しているのだそうだ。
だから、実際のたたら製鉄は協力してくれる大学と共同だし、日本刀を作ったのも協力してくれた刀鍛冶の人だ。
高校生が自分たちだけでたたら製鉄をしたのではないし、自分たちで刀を打ったわけではない。
でも、実験結果を受け、結果から原因などを調査し、次の実験に向けて改良の準備をし、全体をプロデュースしてきた。
この、地道な努力こそが一番重要な部分で、高校生が毎年引き継いで長期研究を行っているのだからたいしたものだ。
その調査と改良で、一般に言われているよりも製鉄時の温度をさげないといけないこと、あらかじめ熱湯で砂鉄を洗わなくてはならないことなど、現代の製鉄では「知られていなかった」製法を明らかにしてきた。
まだ、原料となる砂鉄の選別に、「磁石を使う」という当時ではありえなかった方法を採用している。
次は、この部分を当時でもできた技術で行うこと、というのが課題として残っているのだそうだ。
さて、僕と長女・次女は理科ハウスへ。
妻と長男を会場に連れて行ってから向かったら、渋滞していて14時に間に合わなかった。
冬は、毎年プラネタリウムをやっている。そして、この日の午後の上映は14時からだった。
でも、そこは理科ハウス。多少の融通は利く。
途中から入れてくれた。先に、少し「昼と夜」の話をしていたようでその部分は聞き逃したが、星の説明は見ることができた。
理科ハウスのプラネタリウムは、段ボールでドームを作り、学研「大人の科学マガジン」付録のプラネタリウムで映し出すだけの簡易なものだ。手作り感にあふれている。
冬しかやらない理由も「ドームの中が蒸れて暑いから」。
でも、他人のつぶやきが聞こえるほどの狭い空間で、みんなで星を探したりするのはなかなかに楽しい。
毎年冬に行くときには必ず見させてもらっている。
僕が理科ハウスに行く時は、いつも質問コーナーを楽しみにしている。
誰でも自由に質問を書いてよく、誰でも自由に答えてよい。
いい質問には多くの答えがつくこともある。というか、いい質問でないと、誰かが答えて終わり、になってしまう。
いい質問というのは、簡単には答えられない質問のことだ。答える人の立場により、全然違う答えが出たりする。それが面白い。
答えがついていない質問を見つけると、自分なりの答えを何かつけてやろう、と思っている。
…この日は久しぶりだったので、答えがない物全部には答えられなかったけど、3つほど答えておいた。
・砂鉄はなぜ錆びないの?
・灰色のTシャツのわきに汗をかくと、なんであんなに目立つの?
あともう一つ何答えたかな…忘れた (^^;;
Tシャツは、「答えがつかないので、できれば答えてほしい」と、理科ハウスの先生から指定があったので、答えをひねり出した。
答えるのに、複合的な知識を必要とする。正確に答えるのも難しいので、ざっくりした答えになったのだけど。
こうした質問は、視点がいい。
おそらくは、本当に疑問に感じ、自分でも調べたり、考えたりしてもわからないから聞いているのだろう。
Tシャツの話なんて、僕としてはあまり疑問に思ったことが無かった。
脇汗が目立つの嫌で、夏でシャツ着るときもカラーシャツは着ないので。
でも、こうやって疑問をぶつけられると、普段考えていなかったことを考えられる。
考えて、そして答えにたどり着いたとき、それまでには持っていなかった新しい知見を得たことになる。
僕なりの答えを知りたい人は、このページのソースを見てください。
書いた質問の答えを理科ハウスの先生に渡して、ついでにちょっとおしゃべり。
以前よりも理科ハウスで質問を書いてくれる人が増えたようなのだけど、「つまらない疑問が多い」とのこと。
それは、見ていてすこし感じた。
先生としては、なんでこんなつまらない質問をする人がいるのか、というのがどうもよくわからない様子。
質問するのって結構才能が必要で、うちでは長男と長女は非常にいい質問をするのだけど、次女の質問は、腹立たしいほどつまらない。
この理由はわかっていて、長男・長女が質問をすると僕が思いつくだけの答えを出すので、次女も「そういうお話がしたい」とあこがれているからだ。
本当の疑問があるわけではなく、そういうやり取りにあこがれて、疑問をでっちあげる。
そんな質問には答えようがない。
だって、形の上では疑問になっていても、本当は「知りたいこと」がないのだから。
こういうのが「つまらない質問」だ。
理科ハウスでも、質問コーナーを見ていると、いい質問に対して多くの答えがついている。
こういうやり取りにあこがれる子は、疑問もないのに何か書きたいと思ってしまうのではないかな。
ところで、質問コーナーを見ていたところ、非常に面白い質問があり、感心しながら質問を読んでいたら、最後の質問者の名前を見て驚いた。
うちの長男だった。
そういえば、昨年の夏に、中学の科学部で理科ハウスに遊びに来ている。
その時に書いたようだ。
虫眼鏡で太陽の光を集めて黒い紙に当てると燃える。
まぁ、この実験は多くの人が知っているだろう。
では、理想的な赤外線フィルタ…赤外線は一切通さず、それ以外の光は完全に通すものがあったとして、赤外線フィルタを通した光を虫眼鏡で集め、同じ実験を行ったらどうなるだろう?
太陽からの熱の正体は赤外線だ、という知識を持っていることが前提の疑問だ。
これ、去年の夏に長男から尋ねられ、僕では答えが出せなかったので「面白いから理科ハウスで聞いてごらん」と促した覚えがある。
一応僕の予想としては、赤外線が無くても光自体はエネルギーがあるので温度は上がるだろう、と思っている。
ただ、発火温度に達するかどうかがわからない。多少温度が上がっても、その熱は周囲の空気に逃げるからだ。
実験してみればよいのだが、「理想的な赤外線フィルタ」というものが入手可能かどうかも不明だ。
一応、他の方が答えていたのだが、「赤外線が無くても、多分温度は上がると思う」程度のあいまいなものだった。
答えている人自身が、自信をもって答えられない。そんな質問だ。
理科ハウスの先生に、うちの子の質問ありましたね、と話したら「そうだった」と話をしてくれた。
この質問、あまりに面白いので、東大の名誉教授で、光が専門の先生に会う機会があった時に、持って行ってぶつけてみたそうだ。
(理科ハウスの先生、顔が広くて、偉い人と会う時には子供の疑問をぶつけている。
ノーベル賞学者の梶田先生の答えてくれた疑問もある)
その場ではすぐに答えられず、後で長文のメールで、中学生にもわかるように丁寧に答えてくれたそうだ。
でも、あまりにも長文なので、質問の答えとしてまだ掲載していない。
うちの長男が来たら、まず直接渡そうと思う、とのこと。
帰宅してから長男に話したら、質問したことも忘れていたようだ。
でも、その答えは是非読んでみたいという。当然だ、僕も読みたい。
是非、近いうちにまた遊びに行かねば。
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申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |
これを書いていた今日、3月22日の出来事。
もう15年も前のこと。高級布団を購入した。
あのころは借家で家のローンもなかったし、夫婦二人で子供もいなかったし、安い買い物ではなかったけど買えたのだな。
で、高級布団というのはメンテナンスがついてくるもので、毎年安い料金で洗ってくれたりとか、布団屋さんがメンテナンスに通ってくれている。
今年も今日お願いしていた。洗おうと思っている布団を渡して終わり、のはずだった。
でも、渡す前のチェックで、少し問題があるとの指摘があった。
もう15年も使っているので、布が弱っているのだそうだ。同時に、中の羽毛も砕けてきている。
弱ったと言っても良い布で、羽毛も通さないほど目が詰んでいる。
でも、縫い目部分が引っ張られることで少し隙間ができ、そのわずかな隙間から、砕けて小さくなった羽毛が出やすくなっているという。
そのまま洗浄すると、羽毛が出てきたり、布が破けたりといったトラブルにつながる。
ちょうど良い機会なので、打ち直ししませんか、とのお誘い。
綿布団なら、3~5年ごとに打ち直す必要があるのを知っている。
中の綿を出し、洗浄したうえでほぐしなおし、新たな布袋に詰める。
羽毛でも同じような作業を行う。こちらは綿よりも長持ちして、7~10年が作業の目安らしい。
でも、うちは最初に書いた通り、15年前の購入から一度も作業していなかった。
急に降ってわいた話だが、羽毛というのは羽根が出るようになってしまったら早めに対処したほうが良い、というのは知っている。
セールスマンが売らんかなで話をしているのではない、ということもわかる。
問題は、打ち直しにどれくらいの値段がかかるかだ。
正直にどのくらいかかりますか、と値段を聞く。
購入した時と同じで、「高級布団は高くて…」という話から始まる。そんな話は知っているしどうでもいい。
つまりは、非常に高いからショックを和らげようとして、高い値段の話からしているのだ。
で、値段は実際高かった。
元々布団は高級品なのだけど、その定価の3分の1から、10分の1程度。
…3分の1と10分の1ではずいぶん違うね。
これは、生地や縫製の違いによるものだ。つまり、選び方次第で値段はどうにでもなる。
3分の1は、元の布団と全く同じグレードを再現する場合。
新品に買いなおすのと同じ状態になるが、羽毛は使える部分を使いまわすので、3分の1の値段になる、ということ。
10分の1だと、市販されている生地の中でも特に目の詰まった、羽毛が出にくいものを使う。
この場合、当面は大丈夫だが、あまり長期使うのには適さないという。
この中間に2段階の値段がある。
といっても、リニアに値段がつながるわけではなく、高い方と安い方に2分されて、さらにその中に上下があるという感じかな。
高価な買い物なので、妻と相談。
妻を連れて行ったら、セールスマンは最初から同じ説明を繰り返そうとした。
そこは、面倒だからいらない。
カタログと見本記事だけ借りて、奥で相談させてもらうことにする。
僕は、最初安い2つの中から選ぼうと思った。
こちらは布が綿、布団用の生地ではない市販品だそうだ。
今使っている布団の布地は絹。
それと比べると、綿は吸湿性が高い。
羽毛布団の良さは、発散性で湿度がこもらないことだけど、綿だとその良さを阻害するかもしれない、と妻から指摘。
また、縫製…羽毛布団は布を小さな小部屋に分けて、そこに羽毛を入れていくのだが、安い布団はこの「小部屋」を大きめにとってある。
それだと、中身が寄ってしまったりして使いにくいのではないか、とも妻から指摘。
高級な布の場合、この縫製も細かく作られている。
単に生地だけの違いではなく、それ以外の部分でも相応の手間をかけているのだ。
結局、布団用に開発している布だが、絹ではなく綿ポリエステル混紡のものにした。
グレードでいうと、4段階の上から2番目。上の下だね。
絹のほうが高級品ではあるし、実は値段はそれほど大きく変わらない。
しかし、合成素材というのは性能を重視して作られるので、天然素材以上の力を発揮することも多い。
そこに期待することにした。
布団を渡して終わり、所要時間10分程度、と考えていた訪問が、1時間半ほどかかってしまった。
先に書いた食洗機の修理もあわせ、古いものが壊れてメンテナンスで予想外の出費が続く。
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