2015年02月23日の日記です

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02-23 ゲームセンターの努力
02-23 理科ハウス


ゲームセンターの努力  2015-02-23 14:18:17  その他

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先日、ゲーム業界が風営法の下でどんな努力をしてきたか、というような話を書きました。


でも、一番大切な事を書いてないのに気が付いた。

現場である「ゲームセンター」の努力を書いてませんでした。




一応、8号営業のままでなし崩しに景品を出してしまう、という話は書きました。

これもゲームセンター運営の努力ではあります。



ゲームマニアって、ゲームすること自体が楽しいのね。

ゲーム自体が趣味なので、趣味にお金を払うことになんのためらいもない。


でも、ゲームマニアなんて人口のほんの一部です。

そこだけを相手に商売をしていても先細りになってしまう。



じゃぁ、ゲームマニア以外もゲームセンターに来てもらうためにはどうすればいいか、というと、お金を払った見返りに何かが手元に残るようにするのです。


これが景品の払い出し。でも本当は風営法で禁じられています。

この方法を取るのは無理がある。




風営法が定められた当時、「賭博ゲーム機」が問題となっていました。


改造されたテレビゲーム機で、1プレイ千円。(30年前の話なので、いまよりずっと価値が高いです)。

大抵はポーカーやブラックジャックなど、すぐに勝負がつくカードゲームで、勝てば払い戻しがあります。


ここで重要なのが、当時は「プログラム」というものが今よりもはるかに理解されていなかったこと。

カードゲームなのだから、カードゲームと同じ確率で動いているのだろう、と考える人が遊ぶわけです。


ポーカーもブラックジャックも、本来ならば親が多少有利な程度で、子でも十分に勝てるゲーム。


だから「勝てるかも」と考えて遊び始めるわけですが、プログラム的に子はほぼ勝てません。

ただ、全く勝てないとすぐにやめてしまいます。10回に1回くらいは勝てるようにしてある。


そうすると、「ちゃんと勝つときもあるから、今まではちょっと運が悪いだけ。」と考えて遊び続けてしまうのです。


何十万もすった挙句、確率がおかしいのではないかと気づいて文句を言っても遅いです。

こんな違法な賭博を運営しているのはヤクザ絡みです。

自分が運が悪いのを人のせいにしてインネンを付ける気か、と絡まれて殴られ、謝っても慰謝料と称してさらにふんだくられます。


これが、テレビで摘発のニュースをたびたびやっているのに、だまされる人が後を絶たない時代があったのです。


#いまのオレオレ詐欺みたいなもんだ。



8号営業は、法律上次のように定められています。


・スロットマシン、テレビゲーム機その他の遊技設備で本来の用途以外の用途として射幸心をそそるおそれのある遊技に用いることができるもの(略)を備える店舗(以下略)


この、「本来の用途以外の用途として~」というのは、上記のように改造した賭博機を言っています。




もう一つ、風営法が定められた当時、ゲームセンターが不良学生のたまり場になっていることも問題でした。


学校サボって、行く場所もないからゲームセンターに溜まる。


ゲームセンターは結構音がうるさいため、外に音が漏れないように常に扉が閉められています。

そして、画面に光が反射して見えにくくなるのを抑えるために、窓にポスターを貼ったりして光をさえぎっていて、中が見えづらいです。


これが、サボっていて隠れられる場所を探す学生には格好の隠れ家だったわけです。


普段はサラリーマンも来る場所ですから、灰皿もあります。

不良学生ですから、タバコも吸います。


でも、彼らだって(暇つぶしに)ゲームを遊ぶので、店舗からすればお客様。

店としては追い出すこともできません。




賭博ゲーム機と不良学生。…他の要件もあったのかもしれませんが、ここら辺がゲームセンターに風営法の網がかかる原因となっていました。


ならば、これらのマイナス要因を払しょくすれば、風営法の枠を外してもらえるかもしれません。

それは無理だとしても、イメージを好転させればお客さんも増えるでしょう。


これから10年間、ゲームセンターは地道な努力を続けます。


昼間学校があるはずの時間に、学生服で来店するお客様は、一旦私服に着替えるか、午後3時以降に再来店していただくようにお願いして帰ってもらいます。


未成年と思われるお客様が煙草を吸っているのを見かけた際には、未成年が煙草を吸うのは違法行為であることを明示したうえでやめていただきます。


雰囲気を明るくするため、灰皿に吸い殻などがある際は速やかに片づけ、新たな灰皿に交換します。

ゲーム中のお客様の場合も、さりげなく灰皿を交換することがあります。


#この時、灰が飛ばないように別の灰皿を上からかぶせて運ぶ、など作法も細かい。


普通の蛍光灯ではなく、映り込みの少ない特殊照明を導入して店内を明るく保ちます。




店舗の立地によっては、さらに踏み込んで明るい雰囲気づくりに勤めています。


女性客にも楽しんでもらえるように、占いゲーム機などを充実させたのもこの時期。

子連れでも楽しめるように、「アンパンマンのポップコーン工場」とか、「わくわくトーマス」とかが作られたのもこの時期。


この路線は、UFO キャッチャーとプリント倶楽部の登場で完成形を見たように思います。


…結局「景品を出すゲーム機」なのだけど。

お金を払う以上、何かが手元に残る、というのは強いです。


ちなみに、風営法で禁じられているけど、UFO キャッチャーは業界の自主規制を前提に黙認されています。

(風営法前から、お菓子などを取るクレーンゲーム機は存在したが、風営法ではこれらは問題とされていなかった、というのも黙認の理由の一つのようです。)


また、プリント倶楽部は必ずシールが出てくるので、景品ではなく「自販機」扱い。

8号営業の枠の中で問題なくお土産を持たす方法としては、うまい落としどころでした。



このブームの時期、入り口にはUFOキャッチャーとプリクラを置いて子連れ・女性客でも遊べるように考慮し、中に入ると各種テレビゲーム、さらに奥には見た目も華やかな大型メダルゲーム機、という店舗レイアウトが非常に多かったと思います。


まぁ、本当に大型メダルゲーム機まで置けたのは大手が運営する大規模店だけかな。

とはいえ、小さな店でも、ある程度このフォーマットに従っていたように思います。




多分、「店舗の努力」で状況が改善していったのは、このあたりまで。

バブル景気の後押しもあって、売れないゲーム機でも「雰囲気のために」置いておく、という余裕が許された状況も幸いしていたと思います。



先に書いたプリクラ・UFO キャッチャーブームのころ、同時に対戦格闘ゲームのブームも進行していました。


でも、まだスト2が大人気ではあったものの、それ以外にも多数のゲームが元気だった時期。

ぷよぷよだってありますし、シューティングゲームだってまだ人気がある。


その後さらに格闘ブームが進み、カプコンとSNKの2大メーカーだけでも多くのシリーズを出し始めます。

そこにバーチャファイター・鉄拳のポリゴン格闘2大シリーズが加わる。

さらに格闘以外にも、バーチャロンなどの対戦ゲームが作られ始める。



限定された店舗面積の多くが対戦ゲームに取られるようになっていきました。


そして、これらの対戦ゲームは、初心者お断りなことが多いです。

ゆっくり遊ぼうとしても乱入されて、すぐゲームが終わってしまう。


女性でも、子連れでも入れるゲームセンターを目指していた一方で、マニア以外はお断りなゲームに人気が集中していました。




プリクラ・UFOキャッチャーを集めた、「プリクラセンター」と化すゲームセンターも現れる一方、対戦ゲームばかり集め、マニア人気を求める店も出始めました。


棲み分けられた、と言えば聞こえは良いのですが、「誰でも楽しめるゲームセンター」を目指していた時代は終わりました。


そして、それと共に集客力も落ちていきます。

だって、ゲームセンターが棲み分けた、ということは、どこかの店に行ってもその店は「同じような機械しかない」ということだもの。


本屋に行くと、普段は手にしないような本を、背表紙だけ見て気になったりするから面白いのです。

そこには偶然の出会いがあり、このこと自体が楽しみになっている。


見知らぬ人との対戦や最新の技術を求めるマニアならともかく、一般の人にとってゲームセンターに求める機能は、そうした「偶然の出会い」なのではないかと思います。


そうでなければ、家のゲーム機とか、スマホで遊んでいればいいんだから。


でも、今のゲームセンターは品ぞろえが薄く、偶然の出会いが起こりにくい。

ゲームが面白かったとしても、それを置いてある空間に面白さが無いので、魅力が半減しています。



もちろん、すべての店がそうだというのではありません。

頑張っているゲームセンターだってある。でも、総じて状況は悪くなっている。


今もこの状況から脱せていない、と思います。

僕自身がゲームセンターに頻繁には行かなくなって久しいので、認識の間違いもあるかもしれないけど。



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理科ハウス  2015-02-23 16:31:55  社会科見学 家族 天文

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理科ハウス

昨日日曜日、子供と一緒に逗子の「理科ハウス」に行ってきました。


世界一小さな科学館、と標榜しているところです。


妻が別の用事がある間、子供と僕だけで遊びに行く予定でした。

ところが当日は雨。屋内で遊べるところを探します。


で、理科ハウスなのですが、小さいことはわかっていて、「1時間で飽きて出ることになる」覚悟で行きました。




結論から言うと、1時間で飽きたりしない。

1日は無理かもしれないけど、半日遊べます。


とはいえ、僕等がいたのは2時間半ほど。

妻の用事が終わったので帰ろう、と子供に声をかけると「えー、もっと遊びたい」と答えが返ってきました。



小さな科学館…普通の2階建ての家よりも狭いです。

狭小住宅をそのまま使った、と考えてよい広さかな。


駐車場は、3台分しかスペースがありません。

もっとも、奥に長いので6台止まれます。


後から来た3台は、奥の車が出るときに「車動かしてくださーい」と声をかけられることになりますが、家が狭いからすぐに持ち主がわかる。


狭いけど、科学を伝えるための小道具は沢山あるらしいです。

だから、毎週のように展示内容を変えているのだとか。


季節変動もあるので、昨日何を見たかをここに書いても、後から見たいと思っている人の参考にはならないかもしれません。

でも、書き記します。




まず、玄関を入ると受付があります。

この時、受付には誰もおらず。駐車場が3台埋まっていて、後ろに停めてもいいですか? って聞こうとしたのだけど。


丁度、プラネタリウムの公演開始で人手が必要だったようです。


すぐに受付の方が来たので、駐車の了承を貰います。


「プラネタリウムみますか?」と聞かれました。


今の季節しかやってない、ということは知っていたのですが、公演時間に間に合わなかったこともわかっていました。

でも、この日は希望者が多いので臨時公演することにしたのだそうです。


見る場合、一人百円。

理科ハウス自体の入場料は、中学生以下無料。高校生以上は百円です。


子供3人分もふくめ、入場とプラネタリウムで500円。


…ですが、入場料はここで払うんじゃない。

徴収ボックスがあるので、そこに入れます。



このボックスが優れもの。

磁石を使ったコイン選別機になっています。


コインは鉄じゃないから、磁石に「くっつく」のではないよ。

磁界の中を導電体が動くことによる誘導電流と、その反作用によって通過時に抵抗を受ける。


軽い上に電気が発生しやすい、アルミ貨の1円玉は、すごく通過が遅くなります。

一方、50円玉はほとんど影響を受けない。


面白いのが5円玉で、わずかな影響を受けた結果、選別用の仕切り板の上で弾んで、一番遠くへ落ちる。

きっと、狙った設計ではなくて偶然なのだけど、いい動きをします。



子供が面白がるので、100円以上入れてしまいました。

箱の上には、ちゃんと「入れすぎても返しません。寄付ありがとうございます」って書いてあります。




プラネタリウムの臨時公演します、というお知らせがあり、ドームに入ります。


ダンボールで作ったと思われるドームの中に、学研「大人の科学」のプラネタリウム


学研のプラネタリウム、安いけど非常に良い、と聞いていました。

でも、実物見るのは初めて。


…非常に良くできていました。

ちゃんとドームを作ってあることもあるけど、美しく投影されます。


丁度この日、火星と金星が最接近する日だったんですよね。

そんなことも説明してくれましたが、生憎雨だったので夜の確認はできてません (^^;;


全天での星の動き方、北極星が動かないこと、北斗七星とカシオペアから北極星を探す方法、オリオン座、ベテルギウスがもうすぐ爆発しそうなこと…あたりを説明しておしまい。


小さなドーム内なので、子供の興味に従って臨機応変に説明を変えていきます。


小さいからこそできることがある、とわかります。


プラネタリウムの後、その「暗闇」のスペースを使った実験がありました。

一応出来る実験は6種類。でも、時間の関係で、その中で3種類選んで、と言われます。


…結局、子供の意見がまとまらず4種類やったのですが。


1)ガムテープが光る実験。

 ガムテープをはがす際に剥離静電気が発生し、その静電気の作用が…ごにょごにょっとなって光る、というのは知っていました。

 でも、あまり試したことは無かった。

 接着面同士を半分に折り返してくっつけ、それを暗闇ではがすと、わずかに光る。


 これは面白いから家でもやろう、と子供に言っていると、ガムテープの種類でかなり光が違う、と教えてくれました。

 良いガムテープを探すのが大変だそうですが、それを探すこと自体を楽しんで、と。


 後でやったら、家で2つあるガムテープのうち1つは、少し実験方法が異なりますが光りました。

 家のガムテープは、ロールから引きはがす時に光りました。


2)虹を探す

 マイクロビーズを張り付けた青い紙があり、これを青空の水滴にみたてて、懐中電灯で照らして虹を作ります。

 光の入射角と見る角度が重要。紙に対して斜めに照らし、照射側から見ると良いようでしたが、最初は正面から照らしたのでなかなか見えず。


3)青空と夕焼け空の色を作る

 少し白濁した水を入れたペットボトルに、懐中電灯の光を照らす実験。

 ペットボトルの横から、短い距離に光を通すと青っぽく見えます。

 ペットボトルの縦方向、長い距離に光を通すと、最後が赤っぽくなります。

 この「距離」によって青空と夕焼け空の色が変わる、という実験。


4)紫外線で光る物

 紫外線ペンライトでいろんなものを照らすと光ります。

 蛍光ビーズとか、届いたハガキとか、洗濯洗剤というのはありがち。

 剥いたオレンジの皮とか、ビタミンB2入りドリンクとか、ハイレモンも光るのね。

 そして、一番驚いたのがルビー。紫外線で照らすとすごく輝く。


 ルビーレーザーってこれか? と思ったのですが、今調べたらそれとはまた違うらしい。

 ただ、エネルギーを得ると輝く性質があって、ルビーレーザーは違う方法で輝かせているようです。




1階は、プラネタリウムの周りに望遠鏡の原理など天体関連の展示がいくつか。


別の一角は、本のコーナー。

「僕たちの鉱石ラジオ」とか「数学ガール」とか、欲しかったけど結局買ってない本がゴロゴロ。

うわーすげー。近所にいたら通って全部読みたいような蔵書。


そのすぐ近くはミュージアムショップ。

というか、棚2つに物販品並べてあるだけだけど。


すごく面白い施設なのに、入場料は大人百円だけ。

申し訳ないので何か物販買おうと思っていたけど、帰りにあわただしくて何も買えなかった。


また今度行ったら、是非なんか買おうと思います。


#入場料は先に書いたように、100円「以上」なので、寄付してもいいのだけど。




2階に上がってみます。

階段も面白い。1段毎を地層に見立て、年代が書いてあり、紙粘土で作った化石が貼ってある。


手すりもDNAを模したビーズが入っている、アクリルパイプで作られている。

手作り感があるのだけど、安っぽい感じはしない。センスいい。



2階に上がったら、丁度静電気の実験をやっていました。

今から百人脅しやる、というので、是非参加をと呼びかけるのだけど「痛いんでしょう?」とその場にいる子供たちは及び腰。


大人の参加でもいいですよー、といわれ、「あ、じゃぁ僕やる」と、今来たばかりで全然わかってないのに手を挙げます。

何事も体験だし、これやって見たかったんだよね。


うちの長男(10歳)と長女(7歳)も参加。次女(5歳)は、怖いからと逃げる。


大人が僕と、別のお父さんの二人だけだったので、この二人がスイッチ役に。

僕がライデン瓶(ビニールコップで作ったコンデンサ)もって、もう一人のお父さんがそこに触れる。


…あれ?

持っている手はピリっとしたけど、逆の手は全然大丈夫。

その場の子供も全員、あれ? という感じ。


もう一度実験したけど同じ状況でした。


「電気来てないんじゃない?」と言い出す子がいたので、少なくとも片手に痛みを感じたから電気回路は繋がってるよー、と説明。

職員の人が「そうそう、よくわかってくれてる」と言ってくれる。

この実験やると、いつも「電気来てない」という子がいるのだとか。


実験道具は置いてあったので、後で自分一人でやりましたけど、結構電気を溜めるのが難しい様子。

1度だけ、自分でもびっくりするくらい痛い放電がありました。


この時は出してなかったけど、ヴァンデグラフ起電機が片隅に置いてありました。

「あー、高校で実験したことある」と言ったら、それが置いてあるのすごいでしょう、これ高いんですよー、と職員の人に自慢されました。

うん。高そう。ぜひ実験見たかった。



2階も季節ごとに展示を変えるらしいけど、今は冬だから静電気実験なんでしょうね。

片隅には顕微鏡も置いてあり、ヒツジの毛糸とアクリル毛糸の違い、とかみせてました。




2階で、職員の人に呼ばれて子供が発表を行うことになりました。


この施設、子供は無料だから、近所の子は良く通ってくるらしい。

そして、そんな子の中で自然発生的に「巻物」を作るのが流行して、いろいろ作られているらしい。


巻物は、自分の研究をまとめた、ちょっとした発表資料です。

床に置いて転がしながら見せていきます。


この子の作った巻物は、ミジンコの一生、と題された物。

内容は全然一生ではなくて、クイズです。でも面白かった。


ミジンコの目が実は一つしかない、というのは結構有名。

じゃぁ、「生まれたばかりのミジンコの目はいくつでしょう」。


えっ! 生まれた時は数違うの? そんなこと、疑問にも思わなかった。

答えは2個、なんだそうです。


卵は状況により体内、または水の中に生み出されるのだけど、体内で生まれたばかりの子供を見ると目が2つあるのだとか。


この子はミジンコが好きで、池で水をすくってきてはここの顕微鏡で観察しているらしい。


多分、うちの長男の1コ下くらいの年齢。

自分で観察し、調べ、資料にまとめ、発表している、というのが素晴らしいです。




2階にトイレが2つ。

「植物細胞の部屋」と「動物細胞の部屋」と扉に書いてありました。


小部屋を細胞になぞらえて、中にはそういう飾りつけがしてあります。

植物細胞の部屋は、壁を全部細胞壁に見立てた薄い布で囲んであり、核や葉緑素やゴルジ体が天井から吊り下げられています。




子供たちが本読みたいというので、1階の本のコーナーへ。

ちょっとしたパズルとか、カリンバ(指ピアノ)とかも置いてありました。


そしたら、そのコーナーに来たおじいさんが、何か箱に入った実験道具みたいなものを置いて去る…


なんだろう、と思ったら、手作りのモーター各種でした。

1つはエレキットのモーター。子供の頃に見たことがある。


見てたら、おじいさんが戻ってきました。

口下手な人で、すぐにはわからなかったのですが、話を総合するとこういうこと。


このおじいさん、近所に住んでいる方でした。

孫も時々遊びに来て、理科ハウスで楽しんでます。


じゃぁ、何か協力できることを、と思っているのだけど、理科はよくわからないので、何か展示物を作っては寄付しているのだそうです。


このモーターも、古道具屋で見かけたものから取ったものとか、本を見ながら自作してみたものとか、合計4つあったのですが、自作したものだけが動かない、と。


原理がちゃんと理解できてないから、どうしていいんだかわからなくてそのまま持ってきたけど、後はここに来る人に何とかしてもらおう、ということでした。



次女が興味を持って、電池をつなぎ変えては動かして遊びます。


ちなみに、自作モーターは僕も子供の頃に作ったことがあります。

やっぱり動きませんでした(笑)


今なら知識あるから、是非これを修理してみたいところだけど、時間が無い。



他にもいろいろ作ったんだよ、とあの展示や、この展示をどう作ったか教えてくれます。

そして、今日もこのモーターともう一つ、新しいの持って来たんだ、と…



玄関のところに、伊能忠敬の四分儀(象限儀)のようなものが置いてあります。


「江戸時代の望遠鏡らしいんだけど、本に載ってたのを作ってみたんだ」と。


素晴らしい!!!


えーっと、望遠鏡は付いているんだけど、望遠鏡として使われたものではないです。


これで星を見て、その角度と方向を計ることで、自分がいま地球のどこらへんに居るかを確認できたんです。

今で言ったら、GPSみたいなもの。


#僕、小学生の時に「尊敬する人物」とアンケートを取られて「伊能忠敬」と答えてます。その程度には好き。



と、おじいさんに説明すると「へー、すごいんだなぁ」と感心してました。

本で形を見たからと言って、それらしいものを再現してしまう人の方がすごいわ。


そんな正確じゃないけど、小学生に説明する程度には使えるよね、と聞かれました。

十分だと思います。別にこれで測量しようとするわけでもないし、説明用には十分すぎる。




丁度妻から用事が済んだとの連絡が来たので、これで最後にして帰ります。


ここでミジンコの研究をしている小学生の発表に偶然出会い、近所で展示物作成に協力しているおじいさんに偶然出会いました。


…ほんの2時間半いただけで、そんなうまい偶然あるもんか。

これは、それだけ多くの子供が通っていて、多くの近所の人の支援がある、ということでしょう。


理科ハウス、地元の人に愛されています。

こんな施設がある街は、非常に幸せだと思います。



あとで妻に話したら、是非行ってみたいとのこと。

子供も「来週にでもまた行きたい」と言っています。


せっかくだから、展示が入れ替わったころがいいな。

でも、そう遠くないうちに、再訪したいです。


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