ぎーちさんとの対談(?)の最初のテーマは「ゲームを作り始めたきっかけ」だったのだと思います。多分。
なんとなく話ししながら、自然な流れでそうなっていったので、特に質問があったわけでもないのね。
だから脱線しまくり。その後の質問でも、脱線したまま質問に答えてなかったりすることも多く、改めてぎーちさん宛ての返答も兼ねて、ここに書き留めます。
冒頭の質問。ゲームを作り始めたきっかけ。
これは、「ゲーム作り」と「プログラム」の両方の意味があるのと思いますが、分離できないのでごっちゃに。
覚えている最初は、小学校2年の時に東京タワーに連れて行ってもらったことです。
ここで、「コンピューター展」みたいなイベントをやっていた。
発売直後の PC-8001 で動くゲームを見て、強い興味を持っています。
これが初めてパソコンを見た記憶。
小学校3年の時、友達の家に積んであった古本の中に、「初歩のラジオ」を発見します。
その頃、電気回路にも興味があった。
丁度発見した号は、小学生でもわかるくらい簡単な「電気工作」を楽しむ趣旨の特集が載っていて、古本で捨てるものだから、と譲り受けました。
この本を隅々まで読みました。その中に、丁度連載第1回の「BASIC 講座」がありました。
簡単な内容を何度も読み返し、興味を持ちます。
この頃、年の離れた兄と一緒に、はじめて「ゲームセンター」に行ったのではないかな。
テレビゲームってスペースインベーダーのこと、と思っていたのですが、もっとゲームの世界は広いと知ります。
ドンキーコングが最新ゲームだったはず。
兄が1度だけ遊ばせてくれたけど、面白いと思う前に終わったのじゃないかな。
その後、ゲームセンターに行かないでも駄菓子屋などにゲームが置いてある、と知ります。
小学校4年の時、貯金を使って学研の電子ブロック「FXマイコン」を購入。
上に書いたように電子回路にも興味がありましたし、パソコンにも興味があった。
それなりに遊んだのだけど、機械語だったので自分でプログラムなんて組めない。
確か同じころ、友達の家にゲームのテーブル筐体が持ち込まれました。
親戚の家が喫茶店やっていて、1台余ったから「しばらく置かせてくれ」と持ってきたのだとか。
日本物産のローリングクラッシュでした。
遊んだのは3度ほどだと思いますが、フリープレイだったので攻略して、ノートに「面クリアパターン」まとめました。
初めての「やり込んだゲーム」。
小学校5年の時、ファミコン発売。
これも自分の貯めていたお年玉貯金で購入。
すごく面白かったのだけど、ふと「あれ、コンピューターって、自分でプログラムできるじゃなかったっけ?」と気づきます。
ファミリー「コンピューター」のはずだけど、これはコンピューターじゃない。ただのゲーム機だ。
小学校6年の時、ファミコンは大ブームになっています。
欲しくても買えなかった友達が、親が代わりに MSX を買ってきました。
その友達は、本当はファミコンがやりたい。僕は、プログラムがやりたい。
利害が一致して、1か月くらいの間交換します。
これが、はじめての BASIC 。
それまで、憧れて書籍などを読んで勉強はしていましたが、急に使えるはずもない。
MSX-BASIC って、実行を途中で一時停止する機能あるんだよね。
3つの数字が適当に表示が変わるのを「一時停止」して、揃ったら成功、というスロットマシン作った覚えがあります。
一時停止するって、ゲームでもなんでもない。でも、自分としてはゲームを作ったつもり。
セーブする方法がなかったので、電源を切ったらプログラムが消えます。
翌日、改良案を思いついたら昨日と同じものを作ったうえで、改良する。
毎日毎日、同じようなプログラムを作りつづけました。
同じのつもりでも、「同じことを実現する、もっとスマートなやり方」とかを思いついて、改良されていく。
同じものを作るしかなかったから、自然に改良が進みました。
この時は「面倒くさい」って思ってたけど、今考えると非常にいいトレーニング方法。
中学1年で、ファミリーベーシックが発売されます。
誕生日の直前だった。お年玉貯金で…買うにはお金が足りなかった。
ファミコン発売以前は、お金って特に使わず貯金してたけど、ファミコン以降はゲーム買ってたから。
誕生日に、親が半分くらい援助してくれて、ファミリーベーシックを手に入れます。
BASIC の勉強になる本は無いか…探しに行った本屋でベーマガと出合います。
丁度「ファミリーベーシック発売」という速報が掲載されていて、サンプルプログラムがあった。(1984年8月号)
この号から購入を開始。
翌号からは投稿プログラムが掲載されていました。
ベーマガでは、ファミベ用はもちろん、他の機種用のプログラムも結構目を通していました。
面白そうなゲームは移植を試みたりね。
というわけで、冒頭の質問の答え。
僕の場合、ゲームとパソコン・プログラムは同時進行で好きになり、どれも十分に手を出せないまま、憧れている期間が長く続きました。
機械持ってないのに、BASIC の本だけ何度も読み返したりね。
中学1年でファミベを入手して、それを期にゲームのプログラムに一気にのめり込みます。
すでに知識はあるので、難しそうという意識はなかった。
ただ、それなりにまともなゲームが作れるようになるのは、もう少し後の話になります。
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