2015年07月29日の日記です


モニ太とリモ子のヘッドオンチャンネル  2015-07-29 16:59:04  業界記

こちらは発売しなかったゲーム。ロケテストは、1995年の早いうちではなかったかな。

手相のリリースよりも後にロケテストやったような気がする。


ロケテストにもいろいろな目的があるのだけど、「開発途中で感触を確かめる」ものではなく、完全完成後の、どの程度お金が入るかの調査。

だから、途中で開発中止と言うのではなく、完全に完成していたのに発売中止。


開発開始の経緯がそもそもよくわかっていないのですが、重役が「最近のゲームは複雑すぎるから、昔のゲームみたいに、もっと単純なものが必要ではないか」と仰ったようです。


それが、上から下に伝わる間に伝言ゲームが発生し、「昔のゲーム」が具体的に「ヘッドオン」になり、末端に伝わった時には「ヘッドオンのリメイクを作れ」になっていた。


冗談みたいだけど、時々こういうことが起こる会社でした。



グラフィック1名、プログラマ1名、企画は掛け持ちで1名、だったかな。

「ミニマムプロジェクト」だと言われていました。


#音楽は、開発終盤になって割り当てられ、短期間で仕上がりますから、ここには数えていません。


作っていたプログラマの人、上司から「次は夢の一人プロジェクトを」なんて冗談も言われていました。


#いや、これ言われていたのは別の人だったかもしれない。記憶が定かでない。

 実際、この当時は企画で、同人誌描く程度には絵が上手かった人が、後でプログラムに転向してんだよね。

 その人なら一人プロジェクトも可能だったかも。




基本内容はヘッドオンです。リメイクだからね。


パックマンみたいにドットを全部取るゲームなのだけど、パックマンほど自由に動けない。


自機は車なので勝手に前に進みます。速度を上げることは出来る。

そして、ところどころにある「車線を変えられる」ゾーン以外では、道を変えることもできません。


同じくヘッドオンを元に作られている、ドットリ君よりももっと不自由です。




当時タントアールが売れていましたし、狙いもタントアールと同じ「あまりゲームを遊ばない層」でした。

だから、タントアールと同じノリで作られています。


面ごとにサブタイトルが付いていて、全部ダジャレ。

このダジャレが、有名テレビ番組のパロディになっているので、「ヘッドオンチャンネル」。


モニ太とリモ子の、っていうのは、2人同時プレイできて、車に男の子と女の子が乗っている絵になっていたのね。

もちろん、テレビネタなので「モニター」と「リモコン」にかけています。


各面のサブタイトルはよく覚えていないのですが、たしか、爆弾を全部拾わないといけない「大量に燃えろ」(元ネタ:太陽にほえろ)とかあったな。


たしか、ドットも、1度でとれるわけではない。

通るたびに状態変化して、最後にやっととれたりするのではなかったかな。


「大量に燃えろ」の面では、爆弾に火がついていて、1度通ると消える。そして、2回目で回収される、という感じ。


サイコロの目がカウントダウンして行って、1の後に消える面がありました。

これ、「転がって別の目になる」アニメーションがあって、通った後に連続して動くのが美しかった覚えがあります。



システムC2(メガドラ互換基板)を使っていて、小気味よく動いていました。

ゲームとしては悪くない…いや、面白いゲームでした。




同期の企画がふたり、このゲームを延々とテストプレイしていました。

このゲーム、先に書いたように二人同時プレイできたのね。


そして、昔のヘッドオンと同じく、パターンの組めるゲームでした。

二人でひたすらパターンを組み上げていった。



ロケテスト前には、完全なパターンを完成していました。


二人同時プレイで、30分弱で全面ノーミスクリアできます。

得点も、ボーナスなどすべて取り、理論最高得点だと思われた。


時間的に、昼休みに遊ぶのにちょうどよく、良く遊んでいたのを横で見ていました。


#上手な人のプレイは横で見ていても面白い。



ロケテストの結果が悪くて発売中止が決まった時、作成したチームの人はもちろん、この二人もガッカリしていました。

えー、こんなにおもしろゲームなのに、なんで発売できないの? と。


発売中止と決まってからも部署内のテストプレイ筐体にしばらく入っていたので、名残惜しそうに二人で遊び続けてました。




しかし、やっぱパックマンより古いゲームは、どんなにリメイクしても「古臭い」のですね。

100円出して遊ぶなら別のゲームを、ってなっちゃう。


それに、パターン組んだら延々と遊ばれてしまう、というのも本当は良くないのです。

1プレイ平均3分、というのが基本でしたから。


ロケテスト前のわずかな期間で攻略パターンが組めてしまう、と見せてしまった二人は、実は発売中止に加担してしまったのかも。



家庭用のミニゲーム集の中の一つだったりしたら「良いゲーム」だったのでしょうけどね。




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