2016年08月18日の日記です


プリンタの不調  2016-08-18 17:14:10  コンピュータ

1週間ほど前に、Windows 10 anniversary update のお知らせが来たので早速入れてみた。


POPfile が動かなくなり、addUser すると戻る、というのは相変わらず。

まぁ、これはアップデートの度の恒例行事となった感があるので別にいい。

というか、そろそろ POPfile が対処する問題だと思うのだけど、新版は出ていないようだった。



それよりも、困ったのは、プリンタが不調になったことだった。




先に書いたのだけど、ちょうど決算期で帳票などの印刷が多かった

プリンタが不調になり、何も印刷できなくなった。これは困る。


プリンタの不調で検索してみると、定番の答えが「一度プリンタを削除し、再度インストールしろ」だ。

やってみたけど不調は治らない。


問題切り分けのため、いろいろ試してみる。


現在、我が家のプリンタは Brother DDP-J557N だ。

これは、Google Cloud Print に対応している。


プリンタへの設定で、僕のグーグルアカウントと紐づける。

そして、Chrome から印刷する際に「Cloud Print」を選ぶ。


これで、Windows のドライバを使わずに印刷ができる。

問題なく出力された。プリンタはおかしくない。



Windows でテストページの印刷を試みてもプリンタは動かない。

プリンタキューのウィンドウを開いた状態で印刷すると、キューに一端入ったデータが、印刷完了したように消える。

しかし、実際にはプリンタは動かない。


キューが悪いのか…と、キューを使わない設定にしてみる。

すると、印刷した直後に、印刷したアプリごと落ちる。

どうやら、印刷する部分のどこかがおかしいようだ。


ははぁ、すると、キューに溜めた後に印刷しようとしたプロセスが落ちていて、キューからは受け取った、という扱いになっているのだな。




いろいろいじっていたら、プリンタドライバの設定画面にもテスト印刷があった。

試してみると、なんとこれが動く。


Windows のテスト印刷とは違う結果が出力される。

ノズルの目詰まりなどを確認するために、1ドットづつを制御する特殊な印刷を行っているようだ。


ということは、ドライバは悪くないのか。

うーん、Windows のプリンタドライバがどうなっているのか理解していないので、何が起こっているのかさっぱりわからん。



調べてみると、Windows のプリンタドライバは、カーネルプロセスとユーザープロセスの2つに分かれているようだった。


ユーザープロセスは、設定などのインターフェイス部分を請け負っている。

また、印刷したデータを受け取り、処理してキューに流し込む部分までを請け負っている。


カーネルプロセスは、キューからデータを受け取り、実際にプリンタまで送る部分を請け負っている。


なるほど、これでわかった。

おかしくなっているのはカーネルプロセスドライバだ。

独自のテスト印刷は動作したが、このときは細かな部分まで制御したいため、ユーザーモードからキューを介さずに直接印刷を行っているのだろう。




通常、Windows からプリンタを削除しても、ドライバまでは削除されない。

改めてプリンタをインストールすると、保存しておいたドライバが使われてしまう。


これだけでも、ドライバ登録情報などが壊れただけなら治ってしまう。

「ドライバからインストール」は初心者にはハードルが高いため、この対処方法が広まっているのだろう。


しかし、今はドライバが壊れているらしい、とわかってきたので、ドライバからインストールし直したい。


調べると、Brother のページに「ドライバ・アンインストーラ」があった。

これで、完全にドライバを消せるらしいので、いったん消去。


これでプリンタをインストールしたら…Windows10 に「Brother のプリンタドライバ」が入っているようだ。

機能は最低限だけどとりあえず動く、というもの。これを入れられてしまった。


最新の純正ドライバはダウンロードしてあるので、慌てて上書き。

これでプリンタは快調に動くようになった。




ところが、だ。これで終わりではなかった。


僕のマシンではプリンタが動くようになったが、妻が経理で使用しているノートパソコンから印刷ができない。


ブラザーのプリンタは去年の末に買ったもので、前回の経理作業の際にはなかった。

ノートパソコンはサブマシンで、特に印刷する必要もなかったのでドライバを入れていなかったのだ。


ドライバを入れたが、なぜか動かない。

こちらも、テスト印刷は出来る。

しかし、普通の文書を印刷すると、キューにたまったまま一向に送り出されない。


印刷を始めた瞬間、プリンタは紙を送って印字状態に入る。

しかし、そのままデータが送られてこないので、タイムアウトして紙を排出してしまう。


キューにたまったデータをキャンセルしても、今度は一向にキャンセルされない。


僕のマシンの不調とは様子が違うが、同じようにドライバのアンインストール・再インストールを行ってみる。

しかし直らない。



実は、以前もこうした状態になったことがあった。

その時は、家の中のネットワーク構成を変え、プリンタへの接続(WiFi接続している)電波が弱くなり、データを送るのに時間がかかりすぎていたのだった。


家のネットワークを見直す。スイッチングハブをリセットしてみる。

WiFi ステーションのファームウェアがアップデートしているのを見つけ、最新版にしてみる。


しかし、状況は改善しない。




ひとまず、必要な帳票を僕のマシンで印刷するが、経理マシンからしか印刷できないものもある。

妻がいろいろ調べていたら、原因は以前のプリンタのドライバがまだ入っていたことだった。



「プリンタ」は削除したのだけど、先に書いたようにドライバはまだ残っている。

ただ、ここでいうドライバは、単にハードディスクの上に残されているだけで、OS に対しては何もしないはずだし、できないはず。

(だって、プリンタを削除したことで、ドライバとしては動かなくなっているのだから)


でも、前のプリンタの純正ドライバは、プリンタドライバ以外にもいくつかのツールを残していっていた。

今時のスキャン一体型にはよくあることだけど、スキャンソフトとか入っていたのね。


これらの「なにか」が、ブラザーのドライバとコンフリクトを起こしていたようだ。

妻が以前のドライバを完全に消去したら、無事印刷できるようになった。




というわけで、今回の記事のまとめ。


プリンタが不調になったら、一度完全にドライバをアンインストールして入れ直してみよう。

該当機種以外のドライバでも、入っているプリンタドライバ関連は全部アンインストール。


最近は WiFi 接続のプリンタも多いけど、接続状態が悪いと印刷に時間がかかることもある。

今回は違ったのだけど、これも見直し項目に考えておいた方がいいかもしれない。



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