コロナ療養終了から1か月。
節目なのでその後のことを少し記しておこう。
3日前の日曜日に、2回目のワクチン接種を行った。
副反応として、丸一日くらいたった頃に、全身の関節がなんとなく痛い、という風邪に似た症状が出た。
でも、それだけ。3時間くらいで症状は消えた。
1回目は副反応は特に出なかったと思うが、もし似た症状があっても副反応だと思わなかったかもしれない。
コロナの病み上がりで体力無くて、常に風邪症状みたいなものだったしね。
そのさらに前日、療養中に訪問してくれていたお医者さんから電話があり、その後の回復状況を聞かれた。
実は、療養の最終日に「無事回復したのでもう会うことは無いと思いますが、お元気で!」といわれ、固い握手をして別れたのだ。
まぁ、会ってはいないのだけど、連絡があったことに驚いた。
肺炎の後遺症の咳は、まだ思い出したように時々出る。
いや、これ後遺症なのかな? 自分では後遺症だと思っているけど、単に咳なのかも。
筋力が落ちたのは、トレーニングの甲斐あって結構戻っていると思う。
しかし、口周りの筋肉が落ちたことに起因する(と思われる)いびきは、あまり改善していないらしい。
舌や表情筋を鍛えるトレーニングもしているのだけど、トレーニングが難しいところだけに効果が出るのは時間がかかるようだ。
さて、一番の後遺症である嗅覚異常は、1か月前は「全く匂いを感じない」だったのが、「感じることもある」に改善した。
同時に、おそらく存在しない匂いを感じることも増えた。
調べたところ、異臭症というそうだ。これも嗅覚異常の一種で、においを感じる細胞や神経系の炎症によるもの。
僕はコロナの時には、気づいたら匂いを感じなくなっていた。
しかし、長男は匂いを感じなくなる前に「なんか嗅いだことのない匂い」を感じていたらしい。
高熱があって風呂も入れないときなので、自分の体が臭いのかと思っていたらしいのだけど、異臭症だったのだろう。
ようは、嗅覚センサー系が異常をきたして、ありもしない信号を送ることがあるわけだな。
で、だんだんと匂いを感じられるようになると、同時に異臭も感じることが増えているように思う。
多分、これは死んでいた嗅覚の細胞が回復していく兆し。
嗅覚自体は感じるようになっているが、まだ完全ではなくおかしな信号を送ることもある、ということだと思っている。
(医療知識のない人間が言っていることなので、同じ悩みを持つ人は鵜呑みにしないで欲しい)
先に書いた、連絡をくれたお医者さん。
後遺症はどうですか? と聞かれたので、異臭症のことは伝えた。
嗅覚異常は治るのに時間がかかり、半年くらいの期間で考えて欲しい、といわれた。
僕も、ネットで調べてそのことは知っていた。
知っていた、というのは、フランスの研究による論文。
以前、自分が嗅覚異常を起こしていると分かった時に斜め読みして、「4か月でおよそ半数の人が完全回復、残りも部分的に回復」だと思っていた。
4か月で半数なら、半年くらいをめどに考えていた方がいいのだろうな、と思っていた。
今読みなおしたら、これは患者の申告した主観的な値だね。
客観的な検査だと、4か月で8割が完全回復していて、にもかかわらず「治ってない」と感じていた人が多い、とのこと。
国内研究だと、1か月で6割の人は完全回復するそうだ。
僕は今ちょうど1ヵ月なのだけど、部分回復しているが完全回復ではない。
先のフランスの研究では、1年で 96% の人が回復している。逆に言えば、4% の人は回復していない。
まぁ、1年たてば普通は回復する、というところか。
(この調査、対象が 51 人しかいないので、4% というのは誤差が大きく含まれる数値だ)
コロナの後遺症(英語だと、Long COVID Syndrome)については、まだ十分な研究がなされていない。
だから、51人なんてわずかな人数を対象とした調査でも、注目される論文となる。
(先の論文は、国内でも多くの新聞が「1年たっても回復しない場合がある」という、不安を煽る方向で報道していた)
とはいえ、1か月で6割、4か月で8割、1年で 95% 、というのは、なんかあり得そうな数値だ。
長くかかってもいつかは回復する、という希望は持てる。
後遺症とは、気長に付き合っていこう。
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