今回は、余りにも個人的な話。
僕は兼業主夫なので、洗濯も行う。
まぁ、洗うのは洗濯機任せだな。主な作業は干すことだ。
そして、「洗濯物を干す」という作業が、僕にとってはなかなか楽しいものなのだ。
説明してわかってもらえるかわからないが、ゲームとして楽しんでいる。
基本的には、朝干して、夕方までに乾けばよい。
家族5人分の洗濯物は結構多く、物干しハンガー(枠にたくさんの洗濯ばさみがぶら下がっているやつ)を使っている。
で、洗濯ハンガーなのだが、バランスよく干したい。
片側に重い洗濯物が集中してしまい、大きく傾いているような状況は「美しくない」。
なので、中央から両端に向けて、同じくらいの重さの洗濯物が対称にぶら下がるのが良い。
とはいっても、都合よく同じ重さになんてならないので、うまくバランスが取れていればよい。
あと、靴下は「セットで」干したい。1足分がすぐ近くにあって、セットだとわかる、ということだな。
これやっとくと、取り込みの際にセットでまとめられるので。
まずは、ここまでが「基本ルール」だ。
夏場はイージーモード。
良く晴れる日が多いし、屋外に干せばすぐに乾いてくれる。
♪洗濯ものがあっという間に乾くわ
…というのは、ポケモンアニメの初代の頃の歌「夏休みファンクラブ」のお母さんパートの歌い出しなのだけど、洗濯を干す人としては、夏からの連想の最初にこれが来るのは非常によくわかるのだ。
本当に夏は洗濯物が良く乾く。
そもそも、夏服は生地が薄い。袖も短い。
洗濯干しを「ゲーム」として捉えるとき、乾きやすいものが多く、初心者向けのイージーモードなのだ。
しかし、屋外に干すのでいくつかのルールを追加する。
・パンツ・下着類は外から見えないようにする
これはもちろん僕のルール。
女性の一人暮らしの場合、変質者に狙われないように、あえてダミーの男物パンツを表に出して干す、なんてテクニックも聞く。
ただ、夏は洗濯ものの量は多い。
汗かいた、と言って着替えたり、ハンカチ使ったり、タオル使ったり、洗い物は増えるのだ。
これを、限りある洗濯ハンガーにうまく配置する、というのが、ゲームとしての楽しみの中心となる。
洗濯ハンガー1つが完全にタオルだけで埋まる、とか、「種類ごとに揃える」ことができた場合は、なんとなく「美しい」気がする。
麻雀の字一色みたいなものか。タオル一色。
冬場は考えることが増える。
我が家の場合、高気密・高断熱住宅で、換気システムが全熱交換型だ。
そして、暖房器具としてはエアコンを使っている。
…何を言っているのかわからないかもしれないが、「部屋の中がすごく乾燥する」。
そこで、洗濯ものを室内に干す。外に干すより乾きやすいし、加湿になるから。
ここで、夏に比べていくつかの点で、難易度が上がる。
・室内では干せる場所が限られる。
・干す場所によって、乾きやすさが異なる。
夏場でも、洗濯ものハンガーを最大5つ使えば、困ることは無い。
で、家の中を探せば、まぁ5個は干せる。
でも、屋内で干せる場所は、乾きやすい箇所に3つ、乾きにくい箇所に2つ、という配置になってしまうのだ。
なので、まず「3つのハンガーで全部干せるか」を試すことになる。
ダメなら4つ目を使っても良いのだが、乾きにくいのでできれば避けたい。
もし使う場合でも、タオルとか靴下とか、比較的乾きやすいものだけにしたい。
そして、冬は服の生地が厚い。そのうえ、長袖と来ている。
長袖というのは結構困ったもので、肩のところ2カ所を洗濯ばさみでつまんで干すと、わきの下の部分がなかなか乾かないのだ。
そこで、さらに2つの洗濯ばさみを使い、袖を持ち上げるように干してわきの下の風通しを良くする、というテクニックが必要になる。
これは洗濯ばさみを多く使うことになるので、1つの洗濯ハンガーで干せる洗濯物の数を減らしてしまう。
ただ、元々生地が厚手で乾きにくい冬服は、密集させてはダメなのだ。1つの洗濯ハンガーで干せる点数が減ったとしても、それは「乾きやすいように風通しを良くする」効果も併せ持つ。一概にダメではないのだ。
タオルのように乾きやすいものを、服と交互に干すという方法もある。これだと、洗濯ものハンガーで干す点数を比較的保ったまま、洗濯ものの間に十分なスペースをあけて風通しをよくできる。
こんなことを考えながらも、ハンガーの水平バランスには気を使わないといけない。
力学的モーメントの都合で、両端に少し重い物を干すとすぐに傾く。
冬場は厚手で重い生地が多いため、うまく配置するのはなかなか工夫がいる。
さらに、我が家の場合の追加ルールがある。
干しやすいところに干せる物干しハンガー3つのうち、1つは「長さが短い洗濯物」しか干してはならない。
どういうことかというと、場所の都合でこの洗濯ハンガーは、僕が良く座っている椅子から、テレビを向かった時の途中位置に吊るされることになるのだ。
洗濯ものが短ければその下からテレビが見られるが、長いと邪魔になる。
長さの基準としては、まぁパンツとか靴下とか、ハンカチとかを集中させればよい。
女性もののTシャツなら、丈が短いものが多いので大丈夫だが、男性ものはダメ。
元々、先に書いたように「洗濯ハンガーを同じ種類のもので揃えると美しい」と考えているので、下着を集中させるのはこの点でもよい。
そんなわけで、高炉峰の雪よろしく、僕はパンツの下からテレビを見ることになる。
(優雅さのかけらもない)
…と、いろいろ書いてみたが、なんだろう、これ。
洗濯ものを美しく干したい、という変な性癖だろうか。
実のところ、洗濯ものに限らない。
皿を洗う時にも、ご飯の準備をするときでも、自分の決めたルールがあって「ゲーム」として楽しみながらやっている。
家事を「面倒くさいがやらねばならないこと」と捉えると辛くなるが、ゲームと思えば楽しいものなのだ。
洗濯ものに関しては、難易度ハードの冬場になるほど、このゲームを楽しんでやっている。
そして、楽しいから日記に書きたい、と思いつつ、こんなバカなことを熱く語るのもはばかられて書けないでいた。
最初に書きたいと思った頃は、長男が赤ん坊の頃だからもう18年くらい前だよ。
長男の時は、紙おむつと布おむつを併用していたので、大量におむつを干していた。
さらしの布なので乾きやすい反面、大量なので干すのに困る。
そこで、洗濯ハンガーにジグザグに配置することで、風通しを確保しながら干せる枚数を増やす、なんてテクニックを編み出したりした。
このテクニック、自分の中ではなかなか気に入っているのだが…まったく共感してもらえる気がしない。
たった一人にでも、今回書いた内容が伝わってくれればよいのだが。
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