2023年02月15日の日記です


洗濯干し  2023-02-15 17:13:11  その他

今回は、余りにも個人的な話。


僕は兼業主夫なので、洗濯も行う。

まぁ、洗うのは洗濯機任せだな。主な作業は干すことだ。


そして、「洗濯物を干す」という作業が、僕にとってはなかなか楽しいものなのだ。

説明してわかってもらえるかわからないが、ゲームとして楽しんでいる。


基本的には、朝干して、夕方までに乾けばよい。

家族5人分の洗濯物は結構多く、物干しハンガー(枠にたくさんの洗濯ばさみがぶら下がっているやつ)を使っている。


で、洗濯ハンガーなのだが、バランスよく干したい。

片側に重い洗濯物が集中してしまい、大きく傾いているような状況は「美しくない」。


なので、中央から両端に向けて、同じくらいの重さの洗濯物が対称にぶら下がるのが良い。

とはいっても、都合よく同じ重さになんてならないので、うまくバランスが取れていればよい。


あと、靴下は「セットで」干したい。1足分がすぐ近くにあって、セットだとわかる、ということだな。

これやっとくと、取り込みの際にセットでまとめられるので。



まずは、ここまでが「基本ルール」だ。




夏場はイージーモード。

良く晴れる日が多いし、屋外に干せばすぐに乾いてくれる。


♪洗濯ものがあっという間に乾くわ


…というのは、ポケモンアニメの初代の頃の歌「夏休みファンクラブ」のお母さんパートの歌い出しなのだけど、洗濯を干す人としては、夏からの連想の最初にこれが来るのは非常によくわかるのだ。

本当に夏は洗濯物が良く乾く。


そもそも、夏服は生地が薄い。袖も短い。

洗濯干しを「ゲーム」として捉えるとき、乾きやすいものが多く、初心者向けのイージーモードなのだ。


しかし、屋外に干すのでいくつかのルールを追加する。


・パンツ・下着類は外から見えないようにする


これはもちろん僕のルール。

女性の一人暮らしの場合、変質者に狙われないように、あえてダミーの男物パンツを表に出して干す、なんてテクニックも聞く。


ただ、夏は洗濯ものの量は多い。

汗かいた、と言って着替えたり、ハンカチ使ったり、タオル使ったり、洗い物は増えるのだ。


これを、限りある洗濯ハンガーにうまく配置する、というのが、ゲームとしての楽しみの中心となる。


洗濯ハンガー1つが完全にタオルだけで埋まる、とか、「種類ごとに揃える」ことができた場合は、なんとなく「美しい」気がする。


麻雀の字一色みたいなものか。タオル一色。




冬場は考えることが増える。


我が家の場合、高気密・高断熱住宅で、換気システムが全熱交換型だ。

そして、暖房器具としてはエアコンを使っている。


…何を言っているのかわからないかもしれないが、「部屋の中がすごく乾燥する」。


そこで、洗濯ものを室内に干す。外に干すより乾きやすいし、加湿になるから。


ここで、夏に比べていくつかの点で、難易度が上がる。


・室内では干せる場所が限られる。

・干す場所によって、乾きやすさが異なる。


夏場でも、洗濯ものハンガーを最大5つ使えば、困ることは無い。

で、家の中を探せば、まぁ5個は干せる。


でも、屋内で干せる場所は、乾きやすい箇所に3つ、乾きにくい箇所に2つ、という配置になってしまうのだ。


なので、まず「3つのハンガーで全部干せるか」を試すことになる。

ダメなら4つ目を使っても良いのだが、乾きにくいのでできれば避けたい。

もし使う場合でも、タオルとか靴下とか、比較的乾きやすいものだけにしたい。


そして、冬は服の生地が厚い。そのうえ、長袖と来ている。

長袖というのは結構困ったもので、肩のところ2カ所を洗濯ばさみでつまんで干すと、わきの下の部分がなかなか乾かないのだ。


そこで、さらに2つの洗濯ばさみを使い、袖を持ち上げるように干してわきの下の風通しを良くする、というテクニックが必要になる。

これは洗濯ばさみを多く使うことになるので、1つの洗濯ハンガーで干せる洗濯物の数を減らしてしまう。


ただ、元々生地が厚手で乾きにくい冬服は、密集させてはダメなのだ。1つの洗濯ハンガーで干せる点数が減ったとしても、それは「乾きやすいように風通しを良くする」効果も併せ持つ。一概にダメではないのだ。


タオルのように乾きやすいものを、服と交互に干すという方法もある。これだと、洗濯ものハンガーで干す点数を比較的保ったまま、洗濯ものの間に十分なスペースをあけて風通しをよくできる。


こんなことを考えながらも、ハンガーの水平バランスには気を使わないといけない。


力学的モーメントの都合で、両端に少し重い物を干すとすぐに傾く。

冬場は厚手で重い生地が多いため、うまく配置するのはなかなか工夫がいる。




さらに、我が家の場合の追加ルールがある。

干しやすいところに干せる物干しハンガー3つのうち、1つは「長さが短い洗濯物」しか干してはならない。


どういうことかというと、場所の都合でこの洗濯ハンガーは、僕が良く座っている椅子から、テレビを向かった時の途中位置に吊るされることになるのだ。

洗濯ものが短ければその下からテレビが見られるが、長いと邪魔になる。


長さの基準としては、まぁパンツとか靴下とか、ハンカチとかを集中させればよい。

女性もののTシャツなら、丈が短いものが多いので大丈夫だが、男性ものはダメ。


元々、先に書いたように「洗濯ハンガーを同じ種類のもので揃えると美しい」と考えているので、下着を集中させるのはこの点でもよい。


そんなわけで、高炉峰の雪よろしく、僕はパンツの下からテレビを見ることになる。

(優雅さのかけらもない)




…と、いろいろ書いてみたが、なんだろう、これ。

洗濯ものを美しく干したい、という変な性癖だろうか。


実のところ、洗濯ものに限らない。

皿を洗う時にも、ご飯の準備をするときでも、自分の決めたルールがあって「ゲーム」として楽しみながらやっている。


家事を「面倒くさいがやらねばならないこと」と捉えると辛くなるが、ゲームと思えば楽しいものなのだ。


洗濯ものに関しては、難易度ハードの冬場になるほど、このゲームを楽しんでやっている。

そして、楽しいから日記に書きたい、と思いつつ、こんなバカなことを熱く語るのもはばかられて書けないでいた。


最初に書きたいと思った頃は、長男が赤ん坊の頃だからもう18年くらい前だよ。

長男の時は、紙おむつと布おむつを併用していたので、大量におむつを干していた。


さらしの布なので乾きやすい反面、大量なので干すのに困る。

そこで、洗濯ハンガーにジグザグに配置することで、風通しを確保しながら干せる枚数を増やす、なんてテクニックを編み出したりした。


このテクニック、自分の中ではなかなか気に入っているのだが…まったく共感してもらえる気がしない。

たった一人にでも、今回書いた内容が伝わってくれればよいのだが。






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