2017年10月19日の日記です


オーラ占い・よもやま話  2017-10-19 12:17:26  業界記

オーラ写真倶楽部の話、これで最後の予定です。


オーラ測定センサー…手を置いて微弱電流を流し、体の抵抗値を計測するセンサーは、2つありました。


一人用では、片方しか使わなかったはず。

これが二人用の異性間の相性占いになると、それぞれが手を置いたうえで「手をつなぐ」ように指示されます。


センサーには、片方に3カ所の電極があり、手のひらに電流を流して抵抗値を測っています。

「両手」の間に電流を流しているわけではありません。


だから、二人用でも、それぞれが測ればいいだけ。手をつなぐ必要はありません。

実際、同性同士の相性も占えるのですが、その時は手をつなぐ指示は出ないのではないかな。


「異性と手をつなぐ」というのは、企画者の絶対に譲れなかった線。




企画者がおもちゃが好きで「白いたまごっち」を持っていた、と先に書きました。

当時非常に入手困難で自慢されたのですが、そもそも「合コンで目立とうと思って」プレミア価格付きの転売品を入手したものです。


ゲーム業界の人、オクテばかりで、こういうことに長けている人は少ない。

その彼が、ゲーム機からの指示で手を繋がせれば、絶対にスケベ心のある野郎が活用する、と主張したのです。


占い好きの女の子は結構多いので、男の方から「お金出すから二人用で占おうよ」と持ち掛ければ、乗ってくるだろう。


でも、占いを始めると「手をつないでください」と指示される。

この指示の前に性別や年齢のデータも入力しているので、今更別の人に変わったりはしにくい。


気になっている女の子と手を繋げられるなら、絶対に活用する男はいて、お金が入るというのです。

…いや、何よりも彼自身が「合コン帰りに絶対活用したい」と主張したのです。



この思惑がうまくいったかどうかは知りません。

ただ、筐体を作ってくれる4研の担当者が「最後の最後で手をつなぐ指示出すの、良いね」って感心していました。

少なくとも共感者はいたようです。




その4研の担当者、筐体に「豪華な部品を奢った」と自慢していました。


手を置くセンサーの部分、当時まだ高かった高輝度 LED を使用しているのです。


「1個5円もする」と言っていました。たしか、片側に4つ。(手を置く部分の左右と奥、それに親指と人差し指の間が光ったはず)

これを両側につけているので、40円もします。


通常の LED なら、1個 1円くらいと言っていたと思います。とても高価なのがお判りでしょうか?


ちなみに、筐体小売り価格は1台100万円以上ね。




カメラでの撮影表示は先輩プログラマが作っていたのですが、デモ画面も先輩が作っています。

「デモ画面でも、前で見ている人を写そう」ということになったため。


で、デモのループの中に、占い方の説明があります。

通常は「カメラで撮影するとオーラが写る」ということを説明しているのですが、非常に稀な確率で違うことを言うようになっています。


稀な確率って、8192分の1とか、そういうレベル。見ようと思って見られるものではないです。


いくつかあったはずなのですが、2つしか覚えていません。

1つは、サングラスと帽子だけが空中に浮いているような状態が表示されて「透明人間のかたはカメラに映りませんのでご了承ください」というもの。


もう一つは、当時作成中だった The House of The Dead 2 のゾンビの画像を表示して「ゾンビのかたはオーラが出ていませんのでご了承ください」というもの。


2つとも、仕様には書いてません。グラフィックの人と相談して画像をもらい、先輩が勝手に作ったもの。

企画者も知らなかったのではないかな。


だから、最終チェックで見つかったら大変。社内の公式文書で説明を求められてしまいますから。

出現確率が非常に低いのは、そのためです。




ゲームのタイトル、完成間近まで「占い オーラ写真館」でした。


でも、ほぼ完成してから役員の方が見て、「カメラもついていてプリクラっぽいから、倶楽部って入れろ」と言われました。


当時プリクラは大人気。

別にカメラが付いていなくても、スタンプ倶楽部とかアロマ倶楽部、とにかく「お土産が出てくる自動販売機カテゴリ」であれば、倶楽部とつけてシリーズ化しておけ、という感じでした。


アロマ倶楽部は、確か同じショーでお披露目したもの。

 いくつかの質問から現在のプレイヤーの気分を推し量り、ピッタリのアロマオイルを出してくれます。



そんなわけで、「メイキング倶楽部シリーズ オーラ写真倶楽部」に。


占いなのに、タイトル見ても一切占いってわからない。

「メイキング倶楽部」って言われても、なにかオリジナルグッズが作れるわけでもない。


すごく中途半端な印象になってしまいました。

この名前を強要されたのは、チーム全員が憤っていたと思います。




企画のおもちゃ好きの後輩、このプロジェクトが終わった後しばらくたって、転属願いを出しました。


元々おもちゃが好きで入社したのだし、配属されたのだからゲーム作成で頑張ろうと思っていたけど、実際1本作ってみて「やっぱりおもちゃをやりたい」と思ったみたい。


転属願いは無事受理され、おもちゃ部署に異動しました。


同じ社内なので時々会うこともありましたが、後におもちゃ部署がセガ・トイズとして独立したため、その後の消息は知りません。





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