町内会の盆まつりが終わった。
いやー疲れた。町内会としては最大の行事。
僕は「当日の実働部隊」のうえ、力仕事ではなく放送とPCでの印刷担当。
(祭りは寄付金と模擬店の売り上げで行っており、寄付してくれた人の名前を張りだす「華掛け」が大切。その場で PC で名前を印刷して張りだすのだ)
事前準備もしてないし比較的楽な部類だと思うのだが、本当に皆様お疲れさまでした。
事前準備していないとは言いつつ、いくつか新しい試みをしたのでその準備はしている。
1. 盆踊り曲が増えた
以前はいろいろ音楽を流していたのだが、そもそも「盆踊り」を楽しんでいた世代が老人ホームに入ってしまっているのだ。踊れない。
コロナ禍のときに祭りを開催できずに数年のブランクが開き、久しぶりに開催したらそれまで踊りの中心になっていた人たちが皆いない、という…
その人たちは盆踊りの中心であり、女王のように君臨していた。
率先して踊ってくれ、周囲もそれに合わせることで楽しめていた、という良い面もあるが、その人たちの意見は絶対だったという悪い側面もあった。
その人たちがいなくなったのだ。翌年から大改革が始まった。
盆踊りなんて今の若い人にはわからん。子供向けのダンスを取り入れよう、というのでできたのが「キッズタイム」。
ある意味これは大成功だったのだが、キッズタイムに時間をとられ過ぎたために「盆踊りを楽しみたかった」という大人の意見も多くなった。
で、今年また大きく変えたのだ。踊る時間を3つに分ける。
1つはキッズタイム。子供向けの踊り中心だ。ただ、ここで「炭坑節」と「東京音頭」という2大盆踊りを教える時間も設ける。
もう1つは、定番盆踊りの時間。上に挙げた2曲に加え、「きよしのズンドコ節」を流す。ズンドコ節はちゃんと踊りもあるのだが、炭坑節の踊りであわせてもなんとなくいける。
そして、もう1つは「休憩時間」の BGM を全部盆踊り曲にした。去年は、子供に喜んでもらおうと子供に人気のある曲を流していたのだ。
「定番」でない盆踊り曲を踊りたい、という要求には、ここで答える。休憩時間でも踊りたい人は踊ればよい。
で、ここの「盆踊り曲」に、ダンシングヒーローとマツケンサンバIIを入れたのだ。
町内会長の発案によるが、「誰も踊れなくても構わないから、新定番を取り入れていこう」ということだった。
この二つ、全国的に最近の「新定番」。
ダンシングヒーローは 1985年の曲だし、名古屋ではその頃から踊られていたらしい。
でも、数年前にバブリーダンスと称して高校のダンス部がこの曲に合わせて踊ったものが大ヒット。
高校生向けのダンスコンテストでいくつも優勝した上に、テレビでも紹介されて大人気に。
で、「実は中京地区では盆踊りにされている」というのも一緒に有名になり、全国で踊られるようになったのだ。
マツケンサンバII は、普通に曲がヒットしたころから全国で踊られているらしい。
盆踊りの年齢層とマッチしたのだろうね。
どちらも、結局盆踊りというのは「誰かが踊りを作ればよい」だけなのだ。曲が何であれ、誰かが踊りを考案すれば盆踊りになる。
他の定番も含め、町内会の HP で踊り方ビデオをリンクして公開したのだが、なにぶん HP は今年4月に作り始めたばかりで、読んでいる人が少ない。
僕も踊るつもりでいたのだが、祭りの1週間前に腰を痛めてしまってね…。夏祭りまでには動けるようにはなったが、踊りの練習はできなかった。うろ覚えでもにぎやかしで踊ってみたのだが、途中でわからなくなり惨敗。
誰かひとりが踊れれば周囲はそれを見て踊れる。来年は覚えて踊れるようにしたい。
2. ラジオ放送を取り入れた
もう一つの新しい試みとして、ラジオ電波での放送を取り入れた。
FM波は、50m 離れたら聞こえないほど微弱な電波であれば、ある程度の決まりを守れば使用してかまわない。
(その地域で聞けるラジオ局の周波数の近くはダメだとか、緊急信号用の周波数の1/2 、1/3 周波数はダメだとか、いろいろ気を使う点はある)
そこで、機材を購入して、お祭りの際にスピーカーから流している音声を、ラジオでも放送するようにした。
というのも、町内会でもっているスピーカーの出力では、会場の端まで音が届かないのだ。
大体 10m くらいの範囲は聞こえる。人がいなければ 20m でもはっきり聞こえる。
でも、人がいて雑踏の喧噪になると、20mでは音が鳴っていることはわかるが、言葉などは聞き取れない。
そして、会場はお祭りの櫓を中心として、一番遠いところでは 30m くらいあるのだ。
踊る人は櫓近くにいて、周辺は模擬店だ。でも、アナウンスなど模擬店を楽しんでいる最中でも聞こえないと困るものもある。
そこでラジオ放送だ。模擬店にラジオを置いてもらえば、スピーカー音声が聞こえないところでも、放送内容が聞こえるようになる。
ただ、この試みは半分成功、というところ。
ラジオが必要、と伝えたところ、町内会で手配すると言われていたのだが、当日受け取ったのは小さなポータブルラジオ3つだけだった。
ポータブルなのでスピーカーが小さく、音も出力が弱い。
雑踏の中ではラジオの前 1m 程度のところまでしか音が聞き取れない。
それでも、ラジオを置いたところの店にいるお客さんには聞こえていたようだけど。
櫓の上で太鼓をたたいている、囃子会の人は独自に「大音量が出るラジカセ」を準備してくれた。
毎年、櫓下にあるスピーカーからの音では、太鼓の音にかき消されて合わせずらかったのが解消したという。
このため、囃子会の人には今回の試み大好評。
(関係ないが、櫓と放送席の間にトランシーバーも導入した。毎年何か伝えることがあると「伝令」が走っていたのだが、すぐ話ができるというのも大好評だった)
僕の担当分野での「新しい試み」はこれくらいかな。
1日目は順調で大盛況。
大盛況すぎて、人が多いので事故が起きないか心配だった、というのは後から聞いた。
(放送席は会場脇の屋内にあり、全体がよく見えない)
子供は走り回ってるし、近所の老人ホームから車いすの老人も20人くらい来ていたのだ。
実際、子供用に用意していたお菓子があったのだが、十分用意したにも関わらず足りなかった。
(足りない分は2日目に用意していた分を出した)
2日目は朝から雨。結構激しく降っていた。
この雨は予想されていたので、昼ごろ方針を決めて連絡する、と聞いていた。
まぁ、この雨じゃ無理だろう…と思っていたら、昼頃に決行の連絡。
天気予報では徐々に弱まるとはなっていたが、「止む」とまではなっていない。夕方の開催時刻でもせいぜい「小雨」だ。
やると聞いたので会場に行ったが、関係者みんなが「本当にやるの?」 という感じだった。
これが、実際に開始時刻には雨が上がったのだ。そして、5分程度の小雨は2回降ったが、開催期間中はそれだけだった。
むしろ、前日の暑さが消え、踊りやすいくらい。
まぁ、運がよかっただけとも言える。
町内会長としては、多少雨でも楽しみにしていた子供は喜んで来るだろうし、前日のような大混雑にならないならその方が安全だろう、という読みだったらしい。だから、雨が降ったままでも構わなかったのだ。
さらに翌日の片づけは、雨の中での作業となり、作業していた人はずぶぬれだった。
僕は相変わらず PC や音響機器の片付けなど屋内作業中心で、その後もその流れのまま屋内でテントを拭いて畳む作業をしていた。
毎年のことだが、大きなイベントなのでうまく行かない点も多く、反省点も多い。
しかし去年の反省は確実に活かされているし、多くの人が喜んでくれたので成功だったと思う。
関係した皆様、準備した側だけでなく、遊びに来てくれた人々も含め、お疲れさまでした。
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