家の近所に「新美食中華 炎の龍(The forlon)」という店が出来た。
実は、1ヶ月くらい前からずっと工事中で、いつオープンかわからないのに、「営業中」であるかのような看板が出ていた。間違えて車で迷い込んだ経験あり (^^;
やっとオープンしたのか、ということで、用事があったついでに妻と一緒に立ち寄って食べてみる。
先日、これも出来たばかりの「暖中」という店に行ったが、最近中華のレストランのオープンが多い気がする。それも、すべて「少なめで安い皿を沢山食わせる」という、サイゼリア方式だ。
きっと、同方式のバーミヤンが成功した影響で柳の下の泥鰌が増えているのだろう。
駐車場は安普請。アスファルトのつくりが悪いが、まぁそんなことは味には関係ない。
店に入ると、天井は高く、テーブルの配置などは非常に高級感がある。ここらへん、庶民的な感覚を狙う暖中とは正反対。
メニューを見ると、ラーメンやチャーハンも有るにはあるが、基本的には小さな皿をいくつかでコースを構成することを想定しているらしい。
ならばコースを…と考え、
・雲呑スープ
・餃子
・エビチリ(ハーフ)
・黒胡麻坦々麺(ハーフ)
・高菜チャーシュー炒飯
を注文。
暖中では、料理は基本的に「頼んだ順」に出てきた。あそこでもコースを意識して頼んだのだが、メニューの前の方から頼んでしまったために、コースの順序は崩れてしまった。
そこで、今回は順序まで意識してオーダー。
ちなみに、坦々麺はこの店の「おすすめ」のようだ。わざわざハーフを用意しているラーメンはこれだけ。
いきなりエビチリが出てきた。この店は、コースとしての順序は考えないどころか、客がそれを考慮していても無視するらしい。
しかも、エビチリの味は「甘酢あんかけ」だった。まずくは無いが、エビチリではない。
次に出てきたのは炒飯。間髪入れずに坦々麺。
これは、「昼飯時だから御飯を先に」と店が考慮しているのだと考えれば、まぁ許せる。ただし、その場合先にエビチリを持ってきた意図がわからないが。
炒飯はうまい。…が、坦々麺ははっきりまずい。店のお奨めメニューなので気合を入れて「新しい味」に挑戦しているようだが、その意図は失敗していると言って良いだろう。
坦々麺は普通は「辛味肉味噌」のラーメンなわけだが、辛いのが苦手な人もいるので、辛味を少なくしている。その分胡麻とニンニクでコクを出し、そうすると肉が多いとしつこくなるので肉を減らし…としているのだと思うのだが、事実は「肉をケチって味が薄いうえに、胡麻によって味がぼやけた、なんだか良くわからない麺」というところ。
次いで出てきたのは餃子。この餃子は悪くない。
さて、この時点で雲呑をキャンセルしようかと思った。
なぜなら、これはコースで考えたとき、最初に出す「スープ」として注文しているからだ。しかし、声をかけようかどうか迷っている間に持ってこられてしまった。
料理を食べるというのは、個々の皿の味がよければ良いというわけではない。その出す順序や組み合わせまで考慮して、初めて十分なうまさとなるはずだ。
この店は、少なくともそれを考慮していない。プロならどんな順序でオーダーしても適切に判断してほしいのだが、それが出来ないならせめて「暖中」のようにオーダー順に出すべきではないのか?
ただし、雲呑の味は悪くなかった。出すタイミングが悪いので、その味は意味の無いものだったが。
この店、位置的には非常に(僕にとって)嬉しい位置にある。
餃子・雲呑がおいしかったこと、エビチリが(チリソースではなく)甘酢の味付けだったこと、メニューに点心が多かったことなどから考えると、食事よりも点心に力を入れているのかもしれない。
もう一度チャンスを与える…というと偉そうだが、もう一度食べに行こうとは思う。それでもまずければもう行かない。
ちなみに、トイレに行った妻によれば、トイレは「壁紙が浮いていた」ほど安普請だったらしい。
一見豪華そうに見える店内だったが、駐車場やトイレに使う金は無かったらしい。所詮その程度の店だ。
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