もう先週になるが、11月1日(日)に、町内の文化祭が行われた。
町内会で行っているものだが、他の町内会と同じく年々出展者は減っている。
文化祭担当は20年ほど同じ人だったが、3年ほど前に高齢で持病の治療に専念したい、ということで町内会役員をやめた。
この人自身絵を描く人で、町内で趣味で絵を描いたり、彫刻をしたりしている知り合いも多く、この人の伝手での出展が多かった。
しかし、皆高齢なのだ。その方がやめてからは義理が無くなったのか、もう出展しない、という人も増えた。
文化祭運営を引き継いだ人は、最初の年こそ「前任者のやり方を受け継いだ」のだが、このままでは立ち行かないと考えたようで思い切って去年から内容を変更している。
今までは、文化祭と言っても誰かの作品を飾る「芸術祭」だったのだ。
しかし、これでは子供は退屈で見に来ない。子供に来てもらわないと先が続くわけがない、と、紙飛行機飛ばしの大会をやったり、子供向けの絵本を紹介するコーナーを作ったりしている。
何かをこだわって作る、というのが「創作活動」だとしたら、目標を持って飛ばす紙飛行機も立派な作品だ。
鑑賞する、ということが文化を楽しむことだとしたら、絵本を見ることだって立派な文化享受だ。
文化祭自体を、もっと楽しめる場所にしていこう。
そういう考え方に切り替えたのだ。
さて、そんなわけで去年から「絵本コーナー」ができたのだが、僕は絵本コーナーの担当をしている。
普段から福祉厚生部として子育てサロンとかやっていて、子供の扱いうまいからと任せられたのだ。
絵本コーナーでは、担当者の私物の絵本や、図書館から借りてきた絵本などが並ぶ。
興味を持って「絵本を開いて」もらうために、クイズを行っている。
あ、今思い出した。このクイズの話、去年も日記に書いたわ。
それはともかく、全5問の問題が、2シートある。
1シート全問正解すれば、景品が一つ貰える。間違っても、正解するまでやり直してよい。
というか、答えがわからない子には、絵本を開いて答えの個所を指で示してしまっていた。
楽しんでくれればそれでいいのだ。景品はどんどん出す。
下は4歳から、上は中学1年生まで、このクイズを楽しんでくれた。
それとは別に、今年は担当者が図書館から大判絵本「スイミー」を借りてきていた。
これが、子供よりも大人に大うけ。
保育園やイベントなどで子供に読み聞かせをする際に、離れていても絵を見えやすくする工夫としての「大判」なのだが、普通に考えている本のサイズではない。
子供はむしろ、実際に保育園などで見たことがあるからそれほど驚かない。でも、大人はこんな本があるとは知らない人が多くて、見るだけで驚いてくれるのだ。
お話がスイミーだったのも良かったかもしれない。今の60歳から下は大体知っている。
55歳の僕が小学生のころに教科書に載っていたが、今でも小学校の教科書に載っているのだ。
(残念ながら、70を超える町内会役員にはお話を知らない人もいた)
昨年は、一人だけだが小学校低学年の子が絵を出展してくれていた。
特に上手な絵ではないが、絵が好きでのびのび描いたものを、回覧板の「作品募集」に応えて出展してくれたのだ。
しかし、今年はこうした作品はなかった。去年出した子も、自分一人だったから恥ずかしくなっちゃったかも知れない。
一方で、書写教室の子の素敵な絵があった。
書写教室だから、基本的には「習字」を出しているのだけど、未就学の子もいるのだ。
未就学の子に毛筆は難しいから、鉛筆習字を教えているらしい。
そして、その子に「何か好きなもの描いて」と紙を渡したら、自分の大好きなシン・ゴジラの5つの形態変化を描いてくれたらしい。
説明するわずかに文字が入っている。「書写教室なので、書いてもらった」と先生が言っていたが、ほとんど絵。
もう一人、この子と同学年の子も、カブトムシやクワガタムシの種類をいくつか描いた絵を出していた。
いやー、こういうのびのび描いたもの、大好き。こういう作品が増えると良い。
で、子供たちの相手をしたり、子供たちの絵を見たりしている間に、今まで思っていたがまとまらなかったことが、急にまとまり始めたんだ。
3年前までの前任者は、絵や彫刻、手芸などを中心にしたい、という強い意志があり、ゲームなどはダメだった。
僕としては、元ゲームプログラマなので、ゲームが許容されるなら作品を出しても良い、と以前から思っていた。
ただ、本当にゲームを作ってしまうと雰囲気を損なうのも事実で、インタラクティブな作品程度が良いかなぁ、とも思っていた。
ただ、今回の文化祭までは、作るならそれなりのものを出展したいし、でもそんなものを作る時間もないし、と思っていたんだ。
子供たちに絵本を見せたり、絵を見たりしていて急に思った。
この中に、誰か Scratch で作品作ったりしている子、いないのかな。そういうものを集めたら出展できるのではないかな。
いや、まず自分が Scratch で何か作って手本を見せるか。
そこで楽しんでくれた子が興味持ってくれたら、一度 Scrath 教室を開いてもいいかもしれない。
すでに町内会の仕事忙しすぎるから深入りしたくはないが、Scratch なら最初を適切に導けば、後は適性のある子なら勝手に上達する。
3か月に一度くらい教室を開ければ、子供が気づきにくいポイントなどを導いてやることはできるだろう。
とうわけで、今急に Scratch で再度遊んでいる。
自分のアカウントで入ってみたら、前回作った作品 10年くらい前だったわ…
文化祭の後で作り始めたので、この1週間で…実質5時間程度で、出店しても良いだろう、という作品は完成している。
あまり複雑すぎると、子供が「自分でも作れそう」と思えない。
ゲームになり過ぎていると、そのゲームを遊ぶだけで満足してしまい、作り方に興味が向かない。
老若男女が何となく遊べて、ゲームではないがゲーム的にも楽しめて、自分でもやってみたいと興味を惹かれるような作品。そういうのを目指している。
まず「最初の作品」はできた。
いくつか作ってみて、出来が良いものを出展でもいいし、時間区切りで入れ替えてみても良いだろう。
1年かけてボチボチやってみようと思う。
(そもそも、今の担当者が、こうしたものを出展しても良いと思ってくれるかどうかも聞く必要があるが)
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