アクアマリンふくしまの話の続きです。
本館に隣接して、「アクアマリンえっぐ」という施設があります。
水族館は見るだけ、受動的だけど、「えっぐ」では子供に能動的に学習してもらおう、という施設。
1フロアだけですが、いくつかのゾーンがあり、テーマに従った展示をしています。
例えば、「海から陸へ」。
水辺付近に住む爬虫類や、湿った環境を好む虫など、さらには「空へ」飛び出した鳥などを、小さな箱に入れて多数展示しています。
中には光を嫌う生物もいる。外からでは観察しにくい。
箱の真ん中に頭を突っ込めるようになっていて、そうした生物が逃げ込んでいる部分を直接見られます。
…頭ツッコむと、マダガスカルゴキブリがうじゃうじゃいるんですけどね。
#エビ・カニのコーナーでは、同じ構造で岩陰に潜むエビを見られますし、ユーラシアカワウソも水の中に頭を突っ込む形で、泳いでいるところを見られます。
ここには、小さい子向けの塗り絵・点繋ぎ遊びのコーナーもあります。
我が家は次女・長女がこれに熱中。
でも、これだってちゃんと学習の役に立っている。
点繋ぎや塗り絵で出てくる絵柄は、すべてそこにいる、それほど普通には見られない生物。
スタッフの人も、「ここ何色?」と聞かれたら「あっちにいるから見てきてごらん」と返しています。
生き物に興味を持ってもらうための仕掛けの一つ。
えっぐ には中庭があって、「えっぐの森」と名付けられています。
特に何もない草原。そうげん、じゃなくて くさっぱら ね。どこにでもある空き地みたいなところ。
周囲には雑草が生えていますが、わざとそのように残しているようです。
土を積み重ねただけの山があったりする。
空き地があれば子供は工夫して遊び始めます。どうも、そういうことを狙ったスペースみたい。
雑草に囲まれた片隅に、いきなり鶏が飼われていたりしますが、これは地元特産の会津鶏。
さて、えっぐ の真骨頂は、屋外に作られた人工の砂浜でしょう。
元々は、磯の生物に触れあえる「タッチプール」を作っていたらしいのですが、そんな小さなものでは本当の体験はできない、と、砂浜にしてしまったのだそうです。
うちの子供たちも大喜びで遊びました。
…知っていれば着替えを持ってきて思い切り遊ばせたのですが、素足になってお尻を濡らさないように注意しながら遊ぶ程度。
どうも、イメージは「砂浜」ではなく、潮が取り残された潮だまりみたい。
時々、音を立てて水が入ってきますが、波はありません。
でも、生きている貝はいるし、時々魚も跳ねます。
お金を払えば釣りをすることもできますし、土日では釣った魚を子供が自分で調理することもできます。
魚を「かわいい」と言って見るだけでなく、殺して食べるところまで体験させる。
「カワガキを増やしたい」という途中の展示は、ちゃんと体験施設として実践されています。
片隅には身体を洗う水道もあるので、思いっきり汚して遊んでも大丈夫です。
(続く)
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