7月29日から、Windows10への無料アップグレードが始まっている。
でも、予約しといたのになかなかうちには来ない。
基本的に、マイクロソフトに開発者登録したようなアーリーアダプターから配布を始め、ある程度落ち着いてから一般ユーザーに少しづつ送り、遅い人でも今年中には通知が来る、ということらしい。
Google が Nexus のアップグレードで同じような方法を取っている。
この方法だと、バグが出たらとりあえず配布を中止したりして、影響を最小限に抑えられるのね。
昨日夕方に、やっと通知が来た。
早速今朝入れてみた。
…Win8.1 からのアップグレードならあまり問題は出ない、と聞いていたのだけど、致命的な問題が2つ起きた。
POPfile が起動しない。Chrome が不安定で、特定ページを表示できない。
「特定ページ」の条件が十分わからないが、どうも webSocket を使っているページが表示できないように思える。
また、Flash を使ったページでも、FlashPlugin が停止した、というエラーになる。
POPfile はメーラーと組み合わせて使うための、ベイジアン SPAM フィルタ。
つまり、メールと WEB が動かない。これは困った。
POPfile に関しては解決方法がわかったので後で書く。すごく簡単に解決する。
それほど多くの人が使っているとは思えないツールだけど、今のところ正しい日本語の情報が無いようなので。
(間違った情報はあるし、英語なら正しい情報が見つかる)
#翌日追記:chrome も解決。
せっかくなので、ちょっと使ってみたところでの、Win10 の使い勝手を。
今まで 8.1 を使っていたので、それほど変わらないのだけど、一部の機能が変わったから、変わった部分を中心に。
スタートボタンが復活した。これはよく言われること。
でも、8.0 でなくなったと言われるスタートボタンは、8.1 ですでに復活していた。
これがわざわざ「復活した」と言われるのは、誰も 8.1 のスタートボタンを、スタートボタンと認めていなかった、ということだろう。
8.0 では、「見た目の上で」ボタンが無くなった。
でも、実は機能としては存在していて、本来スタートボタンがあった位置(角)にマウスカーソルを持っていけば、スタート画面の表示に移動できることが示された。
8.1 では、その位置に Windows アイコンが表示された。出来ることは 8.0 と同じく、スタート画面への移行だった。
多分、この「スタート画面」を、スタートボタンではない、と誰もが認めていなかったのだろう。
スタート画面は、スタートボタンをもっと使いやすくした機能だった。
スタートボタンと違い、アイコンを2次元に整理できた。
Windows 3.1 の頃に使われていた「プログラムマネージャ」を思い出すと良い。
win95 になって「プログラムマネージャ」が無くなり、スタートボタンになった時に「使いにくくなった」とすごい批判だった。
主な批判の理由は、2次元で整理していたものが、1次元になってしまったからだった。
スタート画面は、これを2次元整理に戻したものだが、受け入れられなかった。
受け入れられない大きな理由の一つには、「シャットダウン」が違う場所になったことも大きいだろう。
それまで、スタートから電源を切っていた人には、電源を切ることができなくて非常に戸惑ったのだと思う。
でも、やはり 95 でスタートが導入されたときに、「スタートから終了するとは分かりにくい」と散々批判されたのだった。
話を元に戻して、Win10 のスタートボタンは、電源を切る機能が復活した。
これが「復活」と言われる最大の理由だと思う。
全画面を覆わないで、ポップアップウィンドウである、というのもスタートボタンらしさではあるだろう。
でも、実は2次元管理が基本になった。
Win7 の頃までの1次元管理だと、1次元とはいいつつ、ディレクトリを含めることができるツリー構造だった。
そのため、「最初は小さなポップアップだが、ディレクトリを辿るごとに次々ポップアップが出る」ようになっていた。
Win10 では、2次元管理なので次々ポップアップ、にはならない。
最初からウィンドウサイズが決め打ちになっている。(自分の好きなサイズにリサイズできる)
広いほうが使いやすいので、大きくした方が良いように思うのだけど、スタート「画面」が嫌だ、と言っていた人たちは、あまり大きくないようにするのではないかと思う。
僕は、スタート画面を気に入っていたので、「設定」画面から、「全画面表示のスタート画面を使う」をオンにした。
先に、Win8 では電源を切る機能がスタートボタン内ではなくなった、と書いたけど、じゃぁどこに行ったかと言えば「チャーム」という部分に入れられていた。
チャームはハードウェアの様々な設定機能をまとめたもので、画面の右端からスライドして出てくるようになっていた。
ネットワーク設定、画面設定、パソコン内のファイルの検索、コントロールパネルの呼び出し、個人設定、などの機能と一緒に「電源」も入れられていた。
これ、結構わかりやすかったと評価していたのだけど、Win10 になってなくなった。
Vista で入ったガジェットは、Win7 で進化して、Win8 で消えたのだけど、「チャーム」は Win8 だけで無くなった。早すぎる。
じゃぁチャームに入っていた機能はどこに行ったかというと、いろんな個所に分散して入れられた。わかりにくい。
救いは、よく使う機能はアクセスしやすいところに入れられ、あまり使わない機能は奥底にしまわれる、というように、使用頻度で分けて、決して使い勝手を落とさないように再配置されたことか。
なんでチャームを無くしたかと言えば、「画面右端からのスライド」を、別の、もっと重要な機能に使いたかったから、のようだ。
Win10 では、「通知」がここに入った。
Win8 でも、スマホによくある「通知」の機能が追加された。
裏で動いているアプリなどからのお知らせが、画面の上にちょっとだけ表示される。
でも、見てないとそのまま消えて、どこにも残らなかった。
Win10 の新機能である「通知」は、見てなかった通知がまとめて表示されている。
そして、これがまたちょっとわかりにくいところなのだけど、チャームの一部機能は「通知」の一番下で生き残っている。
ネットワーク接続などは、通知画面の一番下で確認・変更できる。
「タブレットモード」なんていうモード切替もあって、モードを切り替えるとちょっと面白いことになる。
タブレットモードでは、ウィンドウがオーバーラップしなくなる。
Win8 は「デスクトップモード」と「ModernUI」の2重人格だったが、Win10 では ModernUI のアプリでも問題なくデスクトップにオーバーラップして置けるようになった。
そして、デスクトップアプリでも、タブレットモードでは全画面表示になる。
デスクトップアプリと ModernUI アプリは、API が違うはずなのだけど、実質的に等価に扱われるようになったようだ。
(ModernUI は、オーバーラップしないことを前提にウィンドウの重ね合わせ処理などを考慮しなくてよいAPI であり、非力な機械でも高速に動作するようにしてあった。
ここら辺、どのように折り合いをつけたのかは知らない。2つの API が、タブレットモードかどうかで2つの処理を持ち、都合4つの描画ルーチンがあるのかもしれない)
地味に便利なのが、タスクビュー機能。
いままでも、Win+Tab キーでウィンドウの切り替えを行えた。
あそこに、タスクビューという機能が入った。これは実質的に今までと変わらない。
便利になった、というのは、ここで「新たなデスクトップ」を作れるようになったこと。
いわゆる仮想デスクトップで、実現するソフトは沢山あったのだけど、標準機能であることに意味がある。
そして、デスクトップに置かれたファイルなどは、どのデスクトップからでも同じように表示される。
つまり、多数ウィンドウが重なってその奥にあるアイコンがアクセスできない場合、迷わず「新たなデスクトップ」を生成してしまえば、すぐにアクセスできるようになった。
いままで、まとめてウィンドウを最小化してデスクトップを表示する機能はあったのだけど、後でウィンドウを開きなおすのが面倒だったのだよね。
ウィンドウを開いたままでデスクトップにアクセスできるし、仕事に合わせて複数のデスクトップを持てるようになったわけで、一挙両得の解決方法だと思う。
まだ今日使い始めたばかりなので、判って無い部分も多数あるけど、とりあえずはこんな感じです。
同じテーマの日記(最近の一覧)
関連ページ
Windows10へのアップグレード【日記 15/08/14】
別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |