2016年08月01日の日記です


Microsoft Office 発売日 (1989)  2016-08-01 14:16:28  コンピュータ 今日は何の日

今日は、Microsoft Office の発売日 (1989)


最初のバージョンは、Macintosh用のソフトでした。


当時 Apple と Microsoft は仲が良くて、Apple II 用の BASIC も Microsoft が作っていました。


#当初の整数 BASIC は、Woz の作。

 しかし、浮動小数点への要望が大きかったこと、Microsoft BASIC は事実上の標準になっていたことなどから、Microsoft に作成を依頼した。

 名称は Applesoft BASIC。



Macintosh の発売時にも、発売前から Microsoft に試作機などを提供し、ビジネスソフトを開発させています。

このときに作られたのが Word と Excel でした。




Mac には、Mac WORD 、Mac DRAW など、いくつかのソフトが同梱されていました。

これらは「GUI の使い方」を示すお手本にはなりましたが、ワープロやグラフィックソフトとしては、それほど高機能ではありません。


そこで、Microsoft も Mac 用に本格的なワープロソフトを発売します。

1984 年1月発売の、Microsoft Word for Macintosh でした。


#Microsoft の作った UNIX 環境である、XENIX 用に発売したワープロソフトの移植。

 XENIX 用は Multi-Tool Word という名前だった。




AppleII は、世界初の表計算ソフトである VisiCalc に牽引されてシェアを伸ばしました。

IBM-PC は、 VisiCalc よりも強力な表計算ソフト、Lotus 1-2-3 に牽引されてシェアを伸ばしました。


Apple は、表計算ソフトの重要性を理解していました。

そこで、Microsoft に表計算ソフトを作ってほしい、と依頼したようです。


…これは、どうも「会社として」の約束ではなく、Jobs が友人である Gates に依頼したもの。

この際に、非公開だった Mac の内部情報まで開示し、「どのように使ってもかまわない」と確約する直筆メモまで渡しています。


後に Windows と Macintosh の GUI が似ている、という訴訟になった時、このメモが原因で Apple は敗訴しています。



ともかく、Mac の GUI を上手に使った表計算ソフト Excel は、1985年9月に発売になっています。




その後、1987 年に Forethought 社から、Mac 用に、それまでになかった新しいタイプのソフトが発売されます。

「PowerPoint」というそのソフトは、コンピューターを使ってプレゼンテーションを行うという、新しいビジネススタイルの提案でした。


当時のパソコンは、本体・モニタ・キーボードが別々なのが当たり前。

移動するにしても、セットアップが面倒でした。


しかし、Mac は本体・モニタが1体型で、持ち運びのための持ち手までついています。

キーボードなしでもマウスで操作できます。


これを活かし、顧客の前で Mac の画面を見せてプレゼンテーションができる、という画期的なソフトでした。


Microsoft は、このソフトに将来性を感じ、会社ごと買収。自社のラインナップに加えます。


そして、Excel / Word / PowerPoint をセットにしてビジネス用パックを発売します。

1989 年の今日発売された、「Microsoft Office」でした。




Office は、それまで個別販売していたソフトの寄せ集めにすぎません。

しかし、これからコンピューターを使おうとする人が、まとめて必要なものを買うことができました。


実のところ、これ以前も Microsoft は類似のソフトを作ってきていましたし、この後もしばらく作り続けています。

Microsoft Works というのがそれで、ワープロ・表計算・データベースを中心として、いくつかの機能を使うことができました。


Handy98 に付属していたバージョンでは、このほか「グラフ作成」と「パソコン通信」の機能があった。


Works は、機能を単純に絞り込んだソフトの集合体でした。

最初から一緒に使うことを前提に設計されているので、インターフェイスもできるだけ共通化され、わかりやすいものでした。


しかし、初心者がちょっと使うには十分なのですが、本格的に使おうとし始めると、機能不足を感じるのです。



Office は、Works よりも高価でしたが、最初からフルセットの機能が使えました。

各ソフトは出自は別々でしたが…もちろん、Office が発売されるまでにインターフェイスは統合され、わかりやすく使えるのです。


今となっては当たり前に思うかもしれませんが、これは当時すごいことでした。

同じ OS の上で動く、同じ会社が作ったソフトであっても、それぞれのソフトごとに使い勝手がバラバラ、というのが当時の普通でしたから。




Microsoft は、 Windows が 3.1 以降になって普及し始めたときに、Office を OS にバンドルして販売する戦略を取ります。


バンドル版 Office は、特に人気がある Word / Excel だけに絞り込まれていました。

しかし、この2つだけ使えれば十分、という人も多く、Word / Excel を使いたいから Windows を選ぶ、という「キラーソフト」として十分な役割を果たしています。



ライバルである Lotus 社や、Justsystem も、Lotus SuperOffice や Justsystem Office などの対抗製品を投入するのですが、「OS にバンドルされる」という強力な販売経路を前に、大きく差をつけられてしまいます。


#このやり方は、独占禁止法違反だということで後に訴訟になっています。

 現在は、バンドルソフトは OS / PC 販売時に料金を示して別途購入できる、という形で解決しています。

 (適正な金額が示されているので、市販品を買うのと変わらず、優位な販売方法とは言えない)




フルセットの機能を提供しつつ、ワープロ・表計算を中心としたいくつかのソフトウェアを提供…という形式は、今でも各社から提供されています。


まず、有名どころでは、旧 Sun Microsystems が作成していた Star Office。

Sun が作成した Java のキラーソフト…となる予定だった、Java 上で動くオフィスソフトです。


Java 上で動く、ということは、すべてのコンピューターで動く。(とされていた)

Sun は開発をオープンソースにすることにして、すべてのソースコードが公開されました。


これを元に、OpenOffice.org というソフトが作られます。


後に、Sun が Oracle に買収され、オープンソースの理念が引き継がれなくなる可能性が出ました。

その際に作られたのが LibreOffice 。


事実上 OpenOffice.org の主要メンバーは、すべてこちらに移行しています。

企業買収の影響でブランド名だけが変わってしまった、ということ。


Oracle は、OpenOffice.org を Apache 財団に寄贈しました。

現在こちらは Apache OpenOffice となっています。

Apache ライセンスで提供されているのですが、このライセンスは完全な「フリー」ではないため、LibreOffice と袂を分かった格好です。



もう一つ、IBM は、Lotus を買収し、Lotus SuperOffice の後継に当たる Lotus Symphony を無償で提供しています。


ただし、こちらの中身は OpenOffice をベースとしたもの。

過去の Lotus SuperOffice とは全く異なる、ブランド力だけを活かしたものです。


以上は StarOffice を源流とする無料オフィス製品です。




もう一つの有名 Office 製品の流れの代表としては、KingSoft Office があるでしょう。

MicroSoft Office 互換を目指して作られた、Windows 用の Office 製品。


ファイルもある程度互換性がありますし、操作性も似通っている。

「互換品」としては一番信頼性があるようで、人気があります。

とはいえ、あくまでも互換品で、完全に同じものではありません。


同様の「Microsoft Office 互換」ソフトは、他にもいくつかありましたが、今は大体消えてしまったようです。



さらに、全く新しい流れを作り出したものとして、Google のアプリケーション製品群があります。

ただし、Google はこれを Office とは名付けていません。


ドキュメント(ワープロ)、スプレッドシート(表計算)、スライド(プレゼンテーション)があり、それぞれ Word / Excel / PowerPoint と、ある程度のファイル互換性を持っています。完全ではないけど。


すべて Javascript で書かれていて、WEB ブラウザ上で動きます。

何よりも、オンラインで同時に多人数で編集できるとか、URL が割り振られるのでアクセスすることでデータを得られ、機械的な処理も可能とか、従来の Office にはない新たな使い方が広がります。


ここら辺、以前に Chrome Book を買ったときに詳しく書いてますね。



本家である Microsoft Office も、Google のやり方の新しさには気づいたようで、類似ソフトを作っています。


Office Online


名前は Microsoft Office を連想させますが、Google の製品並みに「別物」だということを認識しておく必要はあるでしょう。

ただ、インターフェイスなどは極力似せてあるので、Microsoft Office に親しんだ人には使い易そうです。




以上、今日は Microsoft Office の最初のバージョンが発売された日だったので、Office がどれほどその後のソフト業界を変えてきたか、現在進行形の部分も含めて書いてみました。


すでに、いわゆる「Office」…Windows 上で動くマイクロソフトのデスクトップアプリ、は以前ほど優位性を持ってないように思います。

それでも、Office の中核がワープロと表計算である限り、これらのソフトは求めら続けるのでしょうし、統一的にデザインされた(同じ製造元の)製品のほうが使いやすいのだろうとは思います。



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