目次
2026-07-26 花王のゲーム
2026-06-29 ホットリセット・コールドリセット
2026-06-21 映画鑑賞
2026-06-09 バナナ
2026-06-07 ホタル
2026-05-31 コーヒー
2026-05-30 夜光虫
今月の日記
石鹸・洗剤メーカーの「花王」がゲームを作って話題なのだそうだ。
僕がこのことを知ったのは24日。
その前の23日に、Switch 版が発売された、という記事を読んだのだが、もともと Steam 版で昨年8月頭に無料公開されていたそうだ。ほぼ1年前。
面白そう、って話を家族にしたら、Youtube 好きの次女だけ知っていた。ゲーム配信者の定番の一つになっているらしい。
というか、今調べたら、ゲーム配信の回数が多かったゲームとして、YouTube を使用した広告の年間グランプリまで受賞している。
そんなわけで、Switch 版を遊んでみる。200円。Steam なら無料で遊べるわけだが、ゲーム機に発売されているゲームならそちらを買うことにしている。その方が家族で遊びやすいから。
内容はホラーゲーム。
相続した家を不動産業者に売却する前に、査定額を上げるためにも掃除をしておこうと訪れた主人公。しかし、家には怪異が住み着いていた。
この怪異から逃げながら「脱出」しなくてはならないのだが、脱出するためには様々な「家に隠された秘密」を解く必要があり、そのためにもお掃除をしなくてはならない。
そして、この掃除のためにも、実在の花王製品を使いこなさなくてはならないのだ。
で、ひとまず1度エンディングまでたどり着いたが、掃除を「やり残した箇所」がいっぱいあるのにうっかり脱出してしまったという、納得いかない終わり方。
脱出後、簡単なストーリー展開が示され、査定額が出る。なるほど、ちゃんと掃除をしたうえで、できるだけ早く脱出すれば査定額が上がる、というやり込みゲームなのか。
Switch 版では、子供向けの「怖さ控えめモード」というのが付いたというのでそちらも遊んでみる。
ストーリーが最初から違っていた。夏休みにおばあちゃんちに遊びに来た子供、という設定。
通常モードでは、電気のない夜の家を懐中電灯で照らしながら進むような視点だが、こわさ控えめでは夕暮れ時の薄暗い家、になっている。暗くはないから怖くないし、遠くからでもアイテムなどを発見できてわかりやすい。
その上、おばけが歩く足跡がかわいいし、おばけに見つかって追いかけっこになるときに運動会のような BGM が流れる。こわさ控えめというより、コミカル。
一度謎解きを終わらせているのですぐに脱出できた。初回プレイより点は高くなったが、速度重視にしたせいで取ってないアイテムなどもある。
なるほど、先を急ぐだけでなく、隠されたものを探さないといけないのもあるのか。謎を知ってもみっちり歩き回る必要がありそう。
しばらく遊べそうだ。
さて、今回記事のネタにしようとしたのは、このゲームの事ではなく「昔も花王はゲーム作ってた時期あるよね」という話。
1990年代、花王がフロッピーディスクの販売に乗り出したことがあった。
すでに多くの会社がフロッピーディスクを販売しており、かなり後発。しかし、「界面活性技術により表面が滑らかでヘッドの滑りが良く、モーターの負荷が減るので省電力になる」とメリットを宣伝していた。
えーと、今時フロッピーディスクの話をしてもわからない人もいるから解説しておこう。
情報記録媒体としてのディスクは、磁性体が塗られたフィルムを円盤状にしたものを回転させ、「磁気ヘッド」で情報を読み書きする。
磁性体というのは小さな鉄の粉だ。鉄くぎに、磁石を一方向にこすりつけると弱い磁石になる、という遊びをやったことがある人もいると思うのだが、鉄の粉でも同じことができる。
磁石にこすりつけると、弱い磁石になるのだ。この時、こすりつける磁石の S N の向きで、鉄の S N の向きも決められる。
磁気ヘッドというのは電磁石で、電気によって好きな向きに S N を変えられる。これで 0 1 を記録すれば、コンピューターの記録媒体になる。
読み取るときは、電気を通していないヘッド…電磁石というのは電気を通さないと「コイル」なのだが、これでディスクの S N を読み取れる。
コイルの近くで磁石を動かすと、コイルに電流が流れる、という現象の応用だ。この時流れる電流は、磁石の S N の向きによって電流の向きが変わるので、0 1 を読み出せる。
話が長くなったが、当時のフロッピーディスクというのはこういう原理だったので、ヘッドがディスク表面を「擦り続けている」ものだった。
ここに洗剤で培った界面活性の技術を導入し、滑らかに滑らせれば、モーターも抵抗が減るので省電力になる、というのが花王のディスクの売り文句だったのだ。
本当かどうかは知らない。というか、当時のパソコンマニアはそんなこと気にして無かったと思う。
まだノートパソコンは高価で、デスクトップが中心に使われていた時代だ。電力はコンセントから供給され続けているので、省電力である必要はないのだ。
まぁ、それはともかく、花王は 10枚入りのフロッピーディスクに「おまけ」をつけていた。
当時はコンピューターとしてのシェア No.1 だった、NEC の PC-9801 用のゲーム。最初のころは小粒だがオリジナルゲームが中心だった。もちろん花王の内製ではなく、外注だが。
今確認したところ、後期には市販ゲームの体験版や、古いゲームのリメイク、ビジネスソフトの体験版などもあったようだ。
僕のページでも、過去にこちらの記事で花王のゲームの話書いてますね。大学のころのアルバイト先で、必要があってわざわざ花王の相撲ゲームを探して買ってきたが、当時人気だった格闘ゲームのような作りで、全然相撲ではなかった…という話。
当時のゲームも、今回 Switch で発売になったゲームも、宣伝として作られている。
花王の宣伝部門はかなり頭が柔らかいと思うし、その「突拍子もないアイディア」に GO サインを出せる上層部も素晴らしい。
日用品の会社って、性能では他社とそれほど差をつけにくいから、売るためには宣伝力がものをいう世界。
うちでも、Switch のゲームを見てた妻が早速感化されて、花王の洗剤買ってみようかとか言い出してるし…
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別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |
以前書いた、プログラム勉強中の知人から聞かれた話。
以前はC言語の勉強の話が多かったのだが、最近はエミュレータで 8bit 機時代の雑誌プログラムとかを楽しんでいる。
その時代のプログラムって、雑誌に 16進数で書かれたマシン語のゲームとか公開されていた。
それで、質問の際に、「ホットリセットとコールドリセットって何?」という話が出たのだ。
雑誌のプログラムを打ち込んだのだが何か間違いがあったのか暴走してしまい、リセットをかけてメモリ内を覗いたら(エミュレータなのでそういうことができる)、プログラムは消えないで残っていた。
リセットしたのだからメモリの中も消えるのでは? と不思議に思ったらしいのだが、そういえば「ホットリセット」「コールドリセット」という単語が雑誌内に時々出てきたことを思い出し、メモリが消えないことと関係があるのか知りたい、ということだった。
今時のコンピューターは「暴走してリセット」とかあまりやることがないから、リセットボタンを押すことも少ない。
ゲーム機だって、昔は「失敗したらリセット」とか普通だったのだけど、そもそもリセットボタンがついていないものが多くなっている。
だから、リセットについて知らなくても、特に問題は無い。
でも、彼は勉強中だから気になって知りたかった、というだけだ。
ホットリセット・コールドリセットの話をする前に、そもそも「リセット」とはなにか、ということから始めよう。
CPU のなかでは、いくつかの「数値を覚えておく機構」…一般に「レジスタ」と呼ばれる仕組みがある。
レジスタはフリップフロップという回路で作られている。
この回路は、2つの状態を持ち、通電している限り直前の状態を維持しているが、外からの信号によって状態を変えることができる。
これで「0と1」を表現し、沢山並べることで数を保持しているんだ。
さて、「通電している限り」と書いたが、通電「していない」状態から通電するとどうなるだろう?
これは、電気が供給され始めた瞬間の電気的なノイズなどにより最初の状態が決まり、それを維持することになる。
現代的な CPU は、メモリ内にプログラムを保持していて、今どこのメモリのプログラムを実行中かを示す「レジスタ」を持っている。このレジスタは「プログラムカウンタ」、略して PC と呼ばれる。
さて、PC もフリップフロップなのだから、電源を入れると「ランダムな」アドレスを示し、そのアドレスのプログラムを実行し始める。
ランダムなアドレスなのだから、何が書いてあるかわからない。でも、CPU はそれをプログラムだと思って実行するんだ。人間から見ると全く無意味な動作。いわゆる「暴走」状態だ。
ここで、CPU には「リセット」という信号線がある。ここの電圧を変化させて信号を送り込むと、CPU は PC の内容を規定の方法で強制的に「整える」。
規定の方法、というのは、CPU 毎に異なる。0 にする、というのもあるし、一番大きな番地のメモリに書かれた値を入れる、というものもある。
とにかく、CPU ごとに細かな方法は異なるが、PC を整えることができる、という動作は変わらない。
昔のマイコンの中には、電源投入後にリセットスイッチを明示的に押す必要がある物もあった。
でも、大抵は「通電すると、電源が安定するくらいの時間を待った後で、1度だけリセット信号を発信する」という回路と組み合わせる。
これで、電源を入れれば、ROM に書かれた内容が実行され、コンピューターを起動させることができる。
通常は、ROM に入っていて最初に実行されるプログラムは、外部記憶メディアからプログラムをメインメモリに読み込んで実行させるものだ。これを Initial Program Loader (IPL)と呼ぶ。後でまた出てくる。
昔は「外部メディア」は紙パンチテープや磁気カセットテーブだった。または、ROM の BASIC が直接起動される場合もある。
最近ではハードディスクやSSD、フラッシュロムからプログラムを読み込むことになる。
これが起動時の流れだが、起動後でも暴走した際など、リセットボタンを押せば、電源投入時と同じように IPL に処理を移して、最初から動作させることができる。
ここで、リセット信号が「CPU 内の PC レジスタを規定値にする」という役割しかないことに注目。
メモリの内容などはそのままだ。
もともとこの質問は「リセットしてもメモリの中は消えないの?」という疑問だった。今書いたことが答えで、コンピューターのリセットは、CPU 内の PC レジスタをリセットするだけなので、メモリの内容は消えない。
そして、この「周辺回路はすでに稼働している状態でのリセット」のことを、ホットリセットという。周辺はすでにいつでも動ける、「あたたまった」状態にあるリセットだな。
ただ、コンピューターの不調は周辺回路のせい、という場合もある。周辺回路が暴走して一切の信号を受け付けなくなっていたとすると、ホットリセットをかけても信号を受け付けないまま、ということがある。
この場合は、一度電源を切って、周辺回路の暴走状態も解消する必要がある。これをコールドリセットと呼ぶ。
今のコンピューターだと、よほどの問題がない限り、ホットリセットとコールドリセットに違いはない。
どちらでも IPL が起動され、一連の動作の中で周辺機器もすべて「リセット」されるためだ。
しかし、初期のマイコンなどでは、そんな気の利いたプログラムは無かった。周辺機器を使えるようにセットアップするプログラムは自己責任で動かす必要があったため、ホットリセットで「周辺機器は使える状態のまま」であることには、大きな意味があった。
だから言葉を分けていたのだが、今となってはこんな意味は失われているので、言葉の意味が分からなくても特に問題は無い。
これで最初に書いた「ホットリセットとコールドリセット」の説明としては十分なのだが、もう少し書こう。
リセット信号は「CPU に信号を送ると PC の値が変化する」という基本的なものだが、現代の CPU ではこの仕組みは拡張されている。
「割り込み」がそれだ。
CPU に対して外部から割り込み信号を送ると、CPU は実行中のプログラムをいったん中断して…あとで元に戻せるように PC の値をスタックに退避してから、PC の値を「あらかじめ設定したもの」に変更する。
リセットの場合は PC の値の「退避」がないことが大きく違うが、仕組みとしては似たようなものだし、実際割り込みをリセットの一種として使うこともある。また、通常のリセットを割り込みのように使うプログラムも見たことがある。
8bit 機時代のパソコンとして、Sharp の X1 シリーズの後期機種には、「IPL」と「NMI」の二つのリセットボタンがあった。
IPL は通常のリセットボタンだ。先にも書いたが、パソコンは起動するとまず IPL を実行する。
その IPL をすぐに実行させるためのボタン、というのは、つまりリセットボタンなのだ。
NMI とは Non-Maskable Interrupt (マスク不能割り込み)の意味で、詳細は書かないが「いつでも使える割り込み機能」のことだ。
こちらは、直前に実行していたプログラムが指定したアドレスに処理を移す。
IPL では動かすプログラムが決まっていたが、NMI は動かすプログラムを設定できる、という違いになる。
たとえば、マシン語モニタを使用中に、実行したプログラムが暴走してしまったとしよう。
NMI リセットを行うと、マシン語モニタのプログラムがコマンド待ちの状態に戻ってくる。
パソコンがリセットされるわけではないが、暴走したプログラムを中断して「なかったことにする」のだから、リセットだ。
でも、先ほど実行しようとして暴走したプログラムはまだメモリの中にあり、そのメモリを確認できるマシン語モニタのプログラムが動いている。デバッグするには非常に便利だ。
ゲーム機でも、PS2 のリセットスイッチは「リセット」だったが、同時期のゲーム機であるゲームキューブのリセットスイッチは「割り込み」だった。
攻略するようなゲームで、少し失敗したとしよう。PS2 でリセットを行うと、起動画面が出て、ゲームをロードして、タイトルに戻る。
でも、ゲームキューブでは瞬時にタイトルが表示される。すでにゲームを読み込んであるのだから、その最初の画面に処理を移したのだ。
光学ディスクのゲーム機なのに、ROM ゲーム機のように気軽にリセットできた。
この機能がなかったら、ピクミンは攻略ゲームとしてあそこまで高い評価にならなかっただろうね。攻略中は、ちょっと失敗するとリセットだから。
「リセット」は当たり前に使っている機能なのだが、その動作は結構多様で奥が深い。
最後に、話を聞いた知人が「こんな細かな話って、プログラマならみんな知ってるものなの?」と聞いてきた。
いやー、知らない人が多いと思うし、知らなくてよいと思う。
パソコンがリセット時にどんな動作をしているかなんて、OS を作るプログラマならともかく、普通のプログラマが知る必要はない。
僕がゲームプログラマやっていた時代は、ゲーム機の性能も低かったので、ハードウェアの性能を十分に引き出すプログラムが求められた。OS なんてなくて、ゲームのプログラムがハードウェアを直接駆動していた。
だから細かなハードウェアの仕組みまで調べて作っていたわけだけど、今はゲームも OS の上で動くような時代だし、プログラマがみんなこんな知識を持っている必要はない。
なので、ここに書いた話は、知っていても特に役立ちません。
年寄りが昔の武勇伝をひけらかしているようなものだと思ってください。
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別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |
映画「マイケル」を見てきました。話題作。
僕は「映画の街」大船に住んでいますが、松竹大船撮影所があった、というのはずいぶん昔の話。
今は映画の街と言われながら、撮影所どころか映画館もありません。
妻が昔からマイケル・ジャクソンのファンなので、この映画は見に行きたいと言っていました。封切りは6月12日。
すぐにでも見たかったのですが、車で1時間ほど走らないと上映館がなくてね。週末にやっと行ってきたというわけです。
事前情報調べていて、妻がネタバレを踏んでいました。
日本封切りより前に、すでに公開されていたアメリカでの話。
と言っても、映画の詳細ではなくて、周辺事情のゴシップ的話題。マイケルと仲の良かった妹、ジャネット・ジャクソンはこの映画には出てこない、という話です。本人が映画作成に否定的で、協力を拒んだのだとか。
それを知って、妻としては変に事実が歪曲された話だったら嫌だな、と少し躊躇しています。すぐに見に行かなかったのはそれも理由の一つ。
で、見に行く道中の車の中。
封切りから1週間もたっているので、ラジオを聞いていたら、盛大にネタバレしていました。
(小山薫堂さん… FM 横浜「FUTURESCAPE」の中で、映画を観た感想を簡単に述べていただけですが)
ここではネタバレを書きたくないので詳細に踏み込みませんが、このネタバレで妻の「不安」は、むしろ解消しました。
あぁ、なるほど。そういう事情であれば、ジャネットが出てこなくても不安に思う必要はないわ、と。
妻はMJファンとしては、かなり病膏肓の部類というか、CD だとか本だとかいっぱい持っています。
なので、ラジオで聞いた「非常に簡素な感想」から、ストーリー展開を大づかみに把握して、映画作成サイトがどのような意図でこの映画をまとめているかを見抜いたのでした。
というわけで映画の感想。ネタバレにならない程度で。
まずは僕個人の感想。マイケル・ジャクソンはたいして知りません。
小学生のころに「スリラー」のブームがあったので、手を顔の前にあげて左右に歩く、スリラーの群舞を友達と真似したりしたかな。当時の子供はみんなやったはず。
その程度の知識しかない。スリラーで小学生なので、その前のジャクソン5とかの時代はほぼ知らない。
でも、非常に楽しめました。これ、 MJ をほとんど知らない人でも楽しめる作りになっている。
MJ の成長に合わせ、その当時のヒット曲をガッツリと流して、短い映像の連続で「その当時のマイケル少年」に何があったかを理解させるようにしています。
そして、曲と曲の合間に短い「ストーリー」が挟まる。そのストーリーはMJを知るうえで重要なので、わざわざ曲の合間に、しっかりセリフを入れながら伝えるのです。
でも、短いストーリーが終わると、またご機嫌な曲に乗せて短い映像の連続で彼の成長が伝えられる。
全編を通じて、有名なヒットナンバーを流しつづける、でもミュージカルでもミュージックビデオでもない、ストーリー性の高い「映画」です。
(マイケルジャクソンの「ムーンウォーカー」とか、全編ヒットナンバーが流れる映画ではありましたが、単にミュージックビデオをつなぎ合わせたようなものでしたからね…)
そして、語られるのは、MJ の話…というよりは、より普遍的な「少年の成長物語」です。
ネタバレを避けるために詳細には踏み込みませんが、この話の構造は誰でも理解しやすいし、特にアメリカ人には受けるのではないかな。もちろん、日本人でも共感できる話です。
妻の感想。
とにかく、最初の第一声で「あぁ、マイケル…」と感動だったそうです。子役から大人に至るまで、役者は次々変わりながら演じているのですが、顔もしぐさもそっくりだし、声質まで似ていた、と。
さすがアメリカはショービズの人材層が厚いねー、などと、僕と最初は話していたのですが、細かく考え始めたら、多分そうじゃない。
多分、ですが、この映画稀に見る、コンピューター技術の総動員された映画です。単純な 3DCG 映画よりすごいのではないかな。
というのも、3DCG なら完全に好きなように作れるけど、「役者」を使って実写撮影したものを、おそらくほぼ全編にわたって「コンピューター加工」して、MJ 本人に近づけている、と思われるから。
AI が発達した、といってもまだ違和感がありますし、この映画の撮影に3年以上はかけているそうなので、AI 加工などではない。当然自動化がある程度入っていたとしても、加工を施して人間の目でチェック。違和感のある所は人の手で修正する…などしているのではないかと予想。
そして、お話も素晴らしいの一言です。ガチファンである妻のお墨付き。
マイケルジャクソンは、スキャンダルまみれの人でした。稀代の大スターだったからこそ、人々が醜聞を面白がった点もあります。だから、彼を悪く言えば人々は面白がり、事実と離れた醜聞が沢山あった。
映画では、そうした醜聞はとり上げませんが、醜聞の「元となった事実」は丁寧に描いています。
その醜聞を知らない人にとっては、単にマイケルがそういう人だったんだ、という「事実」。
そして、醜聞を知っている人にとっては、実際には醜聞などでははなく、妥当な理由があってのことだったのだという「真実」です。
一方で、MJ の業績については、非常にさらっと流されます。
当然のように「スリラー」のミュージックビデオ撮影の話は出てくるのですが、これが当時いかに型破りの事で、その後の音楽シーンを変えてしまったのか、ということについては語られない。
(そういえば、このシーンで「モブであるはずの、スリラーのビデオでの MJ の彼女役」まで、本人にそっくりだったと妻は感動していました。そんな細かなところまで気を使って作られています)
先に書きましたが、話の中心は MJ ではなく「少年の成長物語」なのです。なので、彼が世界を変えたことについてはいちいち触れず、あくまでも「どこにでもいる少年」のような扱いです。
先に書きましたが、「ジャネットが描かれない」ことも、これが理由かと思われます。
どこにでもいる少年の話に、大スターとなった妹は出さない方がよいでしょう。事実歪曲をしたいわけではありません。
リピートして、2度3度と見る人もいるそうです。
先に書いたように、ご機嫌なヒットナンバーを聞き続けていたらあっという間に2時間、というような映画なので、見ているだけでも十分楽しい。
そして、上に書いたように、MJ の「やったこと」は描かれても、それがどのような「世界を変えた業績」なのかは説明されません。
1度目で彼のやったことを知り、気になってネットなどでその話を調べた人が、それが世界を変えるような出来事だったと知って、もう一度見て確認したくなる、というのはわかる気がします。
最後に、僕が個人的に「よかった」シーン。
すでに大スターになった MJ が、おもちゃ屋さんに買い物に行って、ファンの子供に囲まれるシーンがあります。
そのシーンの冒頭で、おもちゃ屋さんの外観ショーウィンドーに、ATARI 社のロゴが見えてるんですよね。元ゲームプログラマーなので、このロゴが見えただけで「当時のおもちゃ屋さんらしさが出ている」と思った。
そうしたら、子供の一人が、ATARI 2600 の「ADVENTURE」を買おうとしている。MJ はこれを見て「そのゲームはね」と、攻略法を教えるのです。
ADVENTURE は、「ゼルダの伝説」の元ネタになったゲームです。
初代ゼルダの7年前に発売されていますが、広い世界を固定画面の連続で表現する、いわゆる「ゼルダスクロール」で作られたゲーム。
冒険者を操作して、様々なアイテムを入手することで行動範囲を広げながら、敵を倒して目的を達成する…と、当時のゲーム機では限界があり画面は荒いのですが、エッセンスとしては十分な内容を含んでいます。
当時の大ヒットゲームですが、MJ も熱中して遊んでいた、ということを物語るエピソードを、彼の子供好きな性格と共に、さらっと示す。
実際、MJ はテレビゲーム大好きで、自分でもゲームの企画を出したり、ゲーム音楽作ったりしていましたからね。
2時間の映画だし、彼のテレビゲーム好きなんて語っている余裕はないのだけど、ちゃんとわかる人にはわかる「たった一言」で表現しているわけです。
全編そういう感じ。エピソード選びが上手くて、たった一言のセリフに、MJ に対する愛とリスペクトを感じられる。
良い映画でした。
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別年同日の日記
16年 コンピューターが初めてプログラムを実行した日(1948)
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我が家の庭にはバナナの木が生えている。
家を購入して1~2年の間に、庭造りのたびにたびたび園芸屋などをのぞいていて、鉢植えのバナナを見つけて購入したもの。
観賞用の原種に近いもので、それほど大きくならない。とはいえ、成長すると 2m くらいにはなる。実は種が多いので食用に適さないが、十分熟して自らはぜるのを待ってから口に入れると、とても甘い。口の中で転がして甘味を感じたら、種だらけなので後は捨てる、という感じ。
で、バナナは多年草で、毎年地上部は枯れるのだけど、翌年芽を出すのね。この際、どんどん増える。
昨年は余りにも数が増えて密集していたので、今年は春先から時々間引いている。
この間引いたバナナ、成長途中でも 1m 程度あって立派なのだが、茎の中心部分が美味しく食べられる、というので食べてみた。料理したのは妻だけど。
事前に一度、少しだけの量で試したんだ。それで美味しかったので、先日もう一度間引いたところで大々的に料理した。
アクが多いので、茎の中心を一度煮込んで湯でこぼした後、薄い酢水につけておく。その後料理していただくわけだが…
まぁ、筍の姫皮、もしくは柔らかい穂先の部分だと思ってください。サクサクとして淡白な味わい。味付け次第でなんにでも合う。
竹もバナナも、単子葉植物類で、根で増える。その成長し始めの所を食べる、というので類似性はあるし、似た味わいであることにも納得感がある。
バナナと鶏肉とコンニャクの煮物とか、バナナとシーチキンの炊き込みご飯とか、バナナとレタスの浅漬けとか、どれも美味しかった。
(どれも、筍の姫皮で作るようなレシピのアレンジ)
どうせ間引かないといけないものなので、美味しく食べられるとわかれば労働にも精が出ます、
(根が張っていて、成長途中でも 1m になる植物なので、間引くのも結構大変なの…)
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別年同日の日記
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5月最後の金曜日は夜光虫を観に行ったのだが、6月最初の金曜日は家族でホタルを観に行った。
と言っても、こちらはお気軽なもの。我が家の周辺はホタルが見られるのだ。
特に綺麗なのはお寺だと知っていたのだが、檀家でもないので普段入ることはない。
それを、今年は町内行事として人を集めて行ってみよう、というので参加しただけ。
今年度から新しく町内会長になった人の発案で、人が集まらなかったらどうしよう…と不安がっていたのだが、100名近い人が集まった。
先週水曜日は台風が来て暴風雨、ホタル観賞会の前日に当たる木曜日に様子を観に行ったら、ほとんどホタルがいなかったらしい。こちらも、人が来てくれても見られなかったらどうしよう…と不安がっていたのだが、十分な数のホタルが舞っており、綺麗だった。
以前、お寺の人がホタルを養殖している、と聞いたことがあったのだが、これは何か違うようだ。
少なくとも、今はお寺で養殖しているわけではないらしい。
でも、養殖して放流している人はいるそうで、少なくとも川沿いで見られるゲンジボタルは養殖ものなのだろう。
まったく天然がいないわけではなく、我が家の隣の田んぼではヒメホタルが出る。少ししかいないけど。
ホタルの養殖・放流については、批判も多いことは知っている。
この地域の川には昔からホタルがいたそうなので、「保護活動」として在来種の養殖を行っているのか、それとも別の地域から移入しているのかは、僕は知らない。
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別年同日の日記
16年 アラン・チューリング命日(1954)、ドナルド・デービス誕生日(1924)
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我が家に鉢植えのコーヒーノキがある。
5年くらい前から、少しづつ実をつける。とはいえ、小さな鉢植え一本だし、最初は数個の実だった。
果実の部分、「コーヒーチェリー」はなかなか日本では出回らないので、食して楽しんでいたが、1粒食べたくらいでそれほど旨いものでもない。
一昨年は沢山実をつけたので、収穫して取っておいた。とはいえ、15個程度だったと思う。
焙煎してコーヒーにできないかな…とおもいつつ、やり方がわからず放置。
昨年もまた実をつけたので収穫し、一昨年のものとあわせて「小皿に薄く一杯」程度になった。
30個ちょっとかな。
コーヒーは、周囲の果肉は捨てて、中にある種の部分(いわゆる「豆」)を焙煎して使う。
果肉を取り外すには、水につけて自然発酵させてから、強力な水圧で洗い流す方法と、乾燥させてから脱穀する方法があるらしい。
自然発酵させて強力な水圧で…は、家庭ではちょっとできない。
そして、乾燥する方法は砂漠などで行われるらしく、日本の気候ではそこまで乾燥しない。
どうしたものか…と思っていたら、「乾燥させてから、果肉ごと焙煎」というやり方がある、と知った。
なるほど、その方法ならできるかもしれない…と思ったのだが、詳しい方法がわからない。
なんとなく、コーヒーの実は保存されたまま放置になっていた。
今日、思い切ってやってみることにした。
改めて果肉ごと焙煎する方法を調べる。
以前調べたとき…2年前は、Google は AI のまとめ結果は表示していなかった。
今は AI が主要な WEB ページで調べた内容をまとめてくれるのだが、「果肉ごと焙煎するような方法はありません」と言われた。
AI に知識を聞いちゃだめね。平気で嘘をつく。
(単純作業をやらせると、使い方次第で役に立つ。AI は道具なので、うまく使うことが重要)
WEB ページ探したら、やっぱりそのやり方はあった。
しかし、相変わらず詳しい方法はわからない。
仕方ない、自己流で行こう。
果実丸ごと乾燥しているコーヒーの実を、小さなフライパンで弱火で煎る。
どれくらいやっていいのかわからない。しばらくやっていたが、全体に黒くなってきたのでこれくらいでいいかな、と終わりにした。
続いて、これをミルに入れて挽く。
…あたりまえだが、コーヒー豆より大きく、ミルを回転させても歯の隙間に入って行かない。挽けない。
改めて取り出し、ゴマをするための小さなすり鉢で潰す。
煎られてよく乾燥しているので、簡単に砕ける。こうやって脱穀できるかも、と思ったが、豆の中まで火が通っていて、豆も砕ける。
果肉があるから豆に火が通りにくいのではないか、と考えて長時間炒っていたのだが、中央まで焦げているようだ。
ちょっと深煎りにしすぎ。
すり鉢では荒く砕けただけなので、改めてミルで挽く。
さて、当然だが「不純物の多い」粉となった。豆だけでなく、果肉も入っているからね。チャフどころの話じゃない。
深煎りしすぎたと思っていたのだが、白っぽい部分もある。
火の通り方にムラがあるな。下手な焙煎だ。初めてだから当然だ。
ドリッパーに入れるが、豆の量が少ないので、1杯分くらいしかない。少なめのお湯で抽れて、みんなで少しづつ飲もう。
…ところが、お湯を注いだら色が濃い。これは、ほぼ消し炭になっていて炭の粉が出たか。
強烈に苦いかもしれない、と思い、少しお湯を多めに入れる。
この時点での予想。焦げた匂いで強烈に苦く、コーヒーとしての味は薄いお湯。
飲んでみると、意外なことにコーヒーだった。
ちょっと酸味のある、フルーティーな香りのするコーヒー。
そして、焦げ臭さも少し混ざる。焙煎が下手。
この時は「貴重な味が、しっかり分かるように」わざと濃い目に入れていた。
妻は薄めのコーヒーが好きなのだが、ちょっと濃かったようだ。ザラメを入れて飲み、甘くしたら美味しい、と言っていた。
雑味が多い、とも言っていたが、果実ごと入れているからね。
じつはコーヒーノキは我が家に2本あったが、冬越しの際に1本枯れてしまった。
なので、今後は去年ほど豆が収穫できない。
1杯分のコーヒーを淹れるのに2年かかったのだけど、次淹れるのはいつになるかな…
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別年同日の日記
11年 Smalltalk,Squeak, Etoys, and Scratch!
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いまから13年ほど前の話。
まだ保育園児だった子供たちを、保育園帰りにそのまま連れまわして
夜光虫を探しに行ったことがある。
その時は、妻がネット友達から情報を得て見に行ったのだ。
その後、時々噂を聞いては夜光虫探しに行っていたのだが、うまく遭遇できたためしがない。
子供たちも忙しくなり、探しに行くことも無くなっていた。
昨年の事だったと思うが、次女が「あの時みたいにまた夜光虫探しに行きたい」と言い出した。
今、次女は海の近くの高校に通っている。
あんたが一番観察できるのだから、赤潮が出たら教えてよ、と言っておいた。
で、今週の水曜日に、次女から連絡が来たのだ。
「友達が、海が赤潮になっていると教えてくれた」と。
この日は次女は塾のある日。学校帰りにそのまま塾まで行き、帰宅は10時過ぎになる。
ネットで確認すると、前々日あたりから江の島周辺で見られているらしい。
家にいた長女も行きたい、という。
長男は大学の帰りが遅い日で…連絡を取ると、帰りを待っていると出かけられなくなりそうなので、長男に断って僕と妻と長女で出かける。
2カ所で見られる、という情報を得ていた。
1カ所は材木座。人があまり来ない浜。
目撃情報も少ないが、人が少ないのでゆっくり見られそう。
もう一カ所は、江の島周辺。観光客も多く目撃情報が多い。確実に見られそうだが、混雑しているかもしれない。
妻が「確実にみられる方に行こう」というので、若宮王子から海岸に出て、江の島を目指したのだけど…
判断ミスでした。
大渋滞。普段は平日はこんなに渋滞しないのに。
妻がネットで調べていたら、どうやら夜光虫の話をテレビニュースでやったらしく、見てみたい人が集中しているのだった。
七里ガ浜あたりから江の島にかけて、夜光虫で波が光っているのはわかったのだけど、駐車場もどこも満車。
車を停めて見ることができない。
そのまま江の島まで来てしまったが、夜だというのに海を見ている人だらけ。
車停める場所ないよー、と言いながら江の島近辺からモノレール江ノ島駅方面に入ると、ドラッグストアを見つけた。駐車場は Times になっているので有料でも止められるが、買い物すれば 30分無料。
じゃぁ、何か買おう。規定料金買って、浜に急ぐ。
確かに夜光虫はいて光っているのだが、しょぼい。
この日は風が強く、波が荒い。夜光虫は光り続けて疲れてしまったようで、光が弱い。
夜光虫は、赤潮の原因にもなる渦鞭毛藻の一種。
刺激を与えると光る。
海岸近くではない「穏やかな海」では、敵に近寄られたらその刺激で光り、驚いた敵が逃げることで生存性を高めているのだろう。
しかし、海岸付近に流れ着くと、波の刺激だけで光る。綺麗ではあるが、生物としては疲れてしまい、すぐに光が弱くなるし、数日で死んでしまう。
さて、翌日も次女は塾があり、さらに翌日の金曜日(昨日だ)にやっと時間が自由になった。
学校帰りに海を確認し、まだ赤潮になっている、と報告。
この日は長男も学校が速く終わる日で、全員で再び海へ行くことにした。
ちなみに、木曜日も夜光虫が見られた、という情報は得ている。
渋滞情報を見ると、江の島周辺はまた混んでいるので、今度こそ材木座を目指す。
材木座の駐車場は、案外高い。すぐ近くに Times 駐車場があるのだが、これは「位置的には」すぐ近くなのだが、道路が繋がっておらず、非常にまわりみちしないと入れない。最初からそこに入るつもりで進む。
さて、海へ行く…が、全く夜光虫はいない。空振り。
もっと逗子方面に行ってみようか…ということになり、車を走らせる。
実は、先に書いたように、最初に入れた駐車場は「非常にまわりみちしないといけない」のだ。
位置的には近いのに、車で材木座海岸に出るまでに30分近くかかった。(海沿いが大渋滞のせいもある)
冒頭に書いた、13年前に夜光虫を見たあたりまで行くも、結局見られず。
いいタイミングで海に出たくて、夕食を食べていない。
どこかで食べられそうなところあれば食べよう…と言いながら、家に帰る方向に車を走らせる。
しかし、当たり前だが、ある程度は渋滞を避けても、結局今来た道を戻るしかないのだ。
大渋滞。さらに言えば、観光地価格の高い店しかない。
うーん、どこかで食事してれば道もすくかな… 空いたら、江の島方面まで走ってみるのも良いかもしれない。
結局、食べられる店はなく、江の島まで渋滞を走り切った。
(数カ所ショートカットしたが、鎌倉から江の島にかけての海沿いは、基本的に逃げ道がない)
江の島近辺でも夜光虫は確認できず。ただ、夜光虫の噂で集まった観光客の流れが凄かっただけ。
まぁ、「どこに行っても確認できなかった」というのは、諦めがついた。
渋滞もあり、3時間ほど車で走り回っていたことになる。
この後、帰宅ルートに入り、ファミレスで遅い夕食を食べて帰りました。
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