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2015-08-12 宿に到着
2015-08-12 2日目
2015-08-12 夕食
2015-08-17 靖国神社参拝
2015-08-31 夏の終わりの素数
2015-09-14 模様替え
2015-09-21 ショッピングモールのはしご
2015-10-05 忙しかった1週間
2015-10-21 失物 出るけれど 遅い
2015-10-23 古くて非力なマシンをLinuxBeanで再生してみた
2015-11-05 林間学校
2015-11-17 ハムスター死去
2015-11-23 「ちきゅう」一般公開
2015-11-23 三菱みなとみらい技術館
2015-12-01 半月分の家族日記
2015-12-05 たくさん交換
2015-12-07 2つの格安SIM
2015-12-07 2つのSIMフリー スマートフォン
2015-12-28 今年のクリスマス
2016-01-01 あけましておめでとうございます
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夏の福島旅行の続きです。
この日の宿は、喜楽苑。
主に「安かったから」という理由でここに決めたのですが、非常に良い温泉宿でした。
ホームページにも書いてあるのに、実際行ってみないと読んでも理解していない情報って、多いのね。
喜楽苑は立地からして「いわき湯本温泉」なのですが、白鳥山温泉を名乗っています。
白鳥山は宿の立地なのですが、山の中にポツンとある宿です。
隣は、JRAの練習場と、馬の治療用の温泉。
「日本中央競馬 専用道路」と書かれた道を通らないと入れません。
喜楽苑では、この山から湧き出す温泉と、いわき湯本から引いている温泉の、2種類の温泉があります。
さらに、いわき湯本の湯は、木炭でろ過したものとそのままのもの、2種類のお湯を作っているそうです。
そのため非常にお風呂の多い宿。
男女別の大浴場、男女別の鉱泉、混浴の洞窟風呂、貸切の家族風呂と、6つの湯船があります。
宿に入ったのは4時半。
家族風呂は速いもの順で、空いている時間に予約を入れてください、というので早速予約表に書き込みに行きます。
5時半から空いていたので、さっさと入ってしまうことにします。
家族風呂にさっさと入ったのは、この後もう一度出かけないといけなかったから。
今回、宿の夕食は頼んでいないのです。
夕食が無い代わりに非常に安いプラン(いわゆるB&B)があったので、食事はどこかで食べることにしたのです。
さて、夕食どこにしよう…スマホで探します。せっかくいわきに来たのだから、魚料理を食べたい。
近くにある「海幸」というお店が評判が良さそうなので、行ってみることにしました。
#うみさち、かと思っていたら、丁度お店の人が電話応対していて「かいこう」でした。
丁度、この日は夏祭りがあったようです。店の前で屋台などが出ていて、駐車場もこの日に限って使えない状態にしてありました。
と言っても、無断で止められないための措置で、店の人に言えばすぐに開けてくれます。
この時はちょうど満席で、10分ほど待ちましたが入れました。
定食は少し時間がかかります、というので、刺身盛りを頼むことにしました。
お店の人が「いろいろなメニューを頼むつもりなら、小盛りで十分ですよ」というので小盛りで。
…家族5人で堪能できるほど刺身が載っていました。これで大盛りなんか頼んだ日には、一体どうなっていたのか。
妻が「めひかり食べたい」と言っていたのですが、残念ながら品切れ。
流通量が少ないのですぐなくなってしまうのだそうです。
この店、とにかく料理のサイズが大きいです。刺身の切り方も、普通の倍くらいのサイズ。
子供がおにぎり食べたいというので頼んだら、漫画に出てきそうな大きなおにぎりでした。
今の季節はカツオがお勧め、というので、カツオの刺身と、カツオのハラミ焼きも。
このハラミ焼きがすごくおいしかった。酒に合いそうなのだけど、車だから酒は飲めない。
サイズは大きいけどその分料理の値段も高い。
すごい値段になるのでは…と心配したのですが、家族5人で普通に店で食べる程度の値段でした。
ゆっくり夕食を楽しんでしまいました。宿に戻ったらもう8時半過ぎ。
再び風呂に入ります。家族風呂では、汗は流したけど体あらって無いからね。
子供たちは洞窟風呂に行きたがったのですが、ここは混浴。
妻は鉱泉に行く、というので、僕が子供を連れて洞窟風呂に行きます。
…洞窟風呂、洗い場がありませんでした。雰囲気を楽しむための露天風呂だった。
ちょっと楽しんだところで、鉱泉風呂に行って長女。次女を妻に頼みます。
僕は長男と男湯に。
鉱泉風呂は一番薬効が強い風呂だそうです。お湯も濁っている。
一方で、旅館の宿泊棟内にあって、眺望などはありません。
湯船は2つあるのだけど、僕が行ったときは片方にしかお湯が張られていなかった。
多分、一番使われていないお風呂なのでしょうね。
風呂あがって寝る準備したらもう10時近く。
子供たちも疲れてしまい、長男は先に寝てしまっています。
実は、子供を寝かせたら飲もうと思って酒を買ってきてあったのですが、そのまま一緒に寝てしまいました…
(続く)
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夏の福島旅行の続きです。
朝5時過ぎに起きて、朝風呂に行きます。旅行の時のいつもの習慣。
子供たちの要望もあり、また洞窟風呂へ。
昨夜見た様子だと、混浴だけど朝早くなら大丈夫だよ、と妻も誘います。
先に入っている人がいたらやめればいいし、脱衣場はわかれているので、誰か来たら逃げることもできる。
でも、脱衣場、お風呂の方から見えるのですね…
しかも、男性脱衣場より女性脱衣場の方が見えやすい。逆にした方がいいんじゃないかな。
夜来た時は、頭上に星が見えましたが眺めはあまり気にしていませんでした。
朝見たら…別に眺めはありませんでした。目隠しのために周囲が植え込みになっている。
適当に大浴場へ。ここまで来たら全部踏破しましょう。
大浴場は、お風呂屋さんの雰囲気。
大屋根があって、男女の脱衣所・風呂場のどこからでも屋根が見えます。
壁はあるけど、空間としては繋がっているから、「先に出るよー」とか声がかけられる。
大きな窓があって、それなりの眺望。でも、露天ではありません。
女性の方には小さな露天風呂がついているそうです。その代り、湯船は男性より小さいようです。
お風呂から出た後、僕だけロビーに行って新聞読んでました。
ロビーからの眺望は非常に良く、朝早かったので大きな引き戸を全て開けていました。風がさわやか。
9時ごろには、気温が上がってきたので引き戸を閉めてクーラーになってしまっていました。
引き戸は全てガラスなので、眺望は良いのだけどね。
旅行の時にその地域の新聞を読むのは僕の趣味。
福島民報が、「ふくしま未来応援団」として全校から中高生を福島に招いた、という記事を載せていました。
福島の現状を若い世代に知ってもらうために、今年から始めた事業だそうです。
福島以外の各県から1人づつ、46人を招いたようです。
社説として、風評被害を無くすためにも、一人でも多くの観光客に来てもらって現状を見てもらうことが大切だ、と説いていました。未来応援団も、そのための事業の一つだと。
我が家では毎年夏に旅行するのが恒例ですが、今回は「旅行に使う金が、少しでも役に立てば」と福島を目的地に選びました。
旅行記も公開することで、わずかでも力添えできれば、と思っています。
7時半から朝ごはん。朝ごはんの後には、ロビーでモーニングコーヒーが振る舞われました。
本来ロビーで飲むコーヒーは有料のようですが、「一杯くらいは奢ります」と書かれていました。
この言い方、茶目っ気があって好き。
宿としては安い部類だと思いますが、サービスは行き届いています。
施設は…まぁまぁかな。老朽化が目立つ個所はありますが、清潔感はあります。
何より、上に書いた「一杯くらいは」みたいな茶目っ気が随所にみられるのが楽しい。
9時20分にはチェックアウトし、アクアマリンふくしまへ向かいます。
午前中の涼しいうちに湾内の遊覧船に乗ろうと思っていました。
アクアマリンふくしまのすぐ近くから出ています。
が…近づいてから予定変更。
海の上に濃い霧が出ていて、遊覧しても何も見られそうにありません。
後で霧が晴れて、時間があったら乗ることにして、先にアクアマリンふくしまに行くことにします。
アクアマリンふくしまについては、別にまとめたのでそちらをご覧ください。
非常に楽しい場所でした。丸一日遊んでしまいました。
アクアマリンに滞在中、海の状況を常に気にしていました。
やっぱ、遊覧船に乗りたかったから。
でも、時々霧が晴れてもすぐにまた霧が立ち込める。夕方になったら綺麗に晴れましたが、遊覧船の時間も終わりでした。
遊覧船と言っても、ただ風景を楽しむものではありません。
震災の際の被害などの話もしてくれるそうです。
家族旅行で、所詮は遊びに来ているだけなのだけど、震災の復興に少しでも力になれれば、と思っています。
そのためにも、被害を直接知りたかったし、まだ爪痕があるのであれば見ておきたかった。
また来ようと思います。遠いので頻繁には来れないけど。
#アクアマリンふくしまの中にも、震災時の様子、復旧作業の様子などをまとめた、写真パネル展示がありました。
家の近所の、何度も行ったことのある水族館からも、応援に駆け付けたことを知りました。
全部見終わった時、4時半を回っていました。
閉館時間は5時半だ、というお知らせのアナウンスが入ります。
これを聞いて、子供たちがミュージアムショップへ急ぎます。
長女も次女も、ここで何かお土産を買いたいらしい。
いつもは物に執着しない長男も、楽しかったので是非ここの思い出が欲しい、と選んでいます。
結局、長女・次女は小さなマスコットぬいぐるみを買いました。
長男は本。僕はまだ読んでいないけど、何やら面白そうな「魚の比較」の本を選んでいました。
(続く)
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夏の福島旅行の続きです。
アクアマリンを出て、すぐ隣にある施設、いわき・ら・ら・ミュウへ。
遊覧船はこの前から出るはずだったのね。
土産物屋やレストランのある施設、ということで夕食を食べるつもりで行ったのだけど…
勘違いしていた。土産物屋などの集合体ではなく、フィッシャーマンズワーフでした。
土産物やレストランもあるのだけど、主体は鮮魚を売ること。夕方には終了です。
アクアマリン内で昼に寿司を食べるつもりだったのだけど、立ち食いでメニューは1つだけだったのでやめました。
ここは、夕食になんとか寿司を食べたいところ。
近辺の寿司屋をスマホで検索してみます。
…源太ずし小名浜店、というのが出てきた。
小名浜店というのだからチェーン店だろう。きっと気軽な値段で食わせてくれるだろう、と向かいます。
…ちがった。ちゃんとした寿司屋だった。
でも、もういい。ここで食べましょう。
店に入ってメニューを見たら、立派なお値段。ちょっとひるみます。
家族みんなで食べれるように、3~4人前のセットを頼んで、足りなければ個別に注文することにします。
妻が昨夜食べたがっていた「めひかりのから揚げ」があったので、それも注文。
でも、ちゃんとしたお寿司屋さんは、ちゃんとおいしい。
子供たち、回転ずししか食べたことないから、美味しい美味しいと良く食べます。
もちろん、福島の魚がおいしいというのは大きいのだと思いますが。
さて、夕食の後は、そのまま家に帰ります。
また4時間かかる。長女・次女はすぐに寝てしまいました。
長男はさすがに起きているけど、楽しかったけど疲れた、と言っています。
そんな長男も、高速に乗ってしばらくすると、やがて寝てしまいました。
いつもよりも移動距離の大きい家族旅行。
家に帰ると、700km 少し走っていました。普段なら、年間で 1000kmくらいしか乗らないのに!
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祖父の命日、8月9日に靖国神社に参拝してきました。
子供の頃は毎年参拝していたのだけど、去年二十年位ぶりに訪れ、今年は連続して2回目。
…去年よりも明らかに参拝者が多い。
どうも、戦後70年の節目ということと、安保法案の絡みで戦争に興味を持った方が多く、この夏は参拝者が多いようです。
参拝の内容は、参拝したことがある人にとっては当たり前の「例年通り」の内容。
供え物をし、この日の戦死者の名前を全て読み上げ(霊を呼び出し)、慰霊のための神楽を舞うだけです。
ところで、祖父の命日で参拝しているにもかかわらず、僕は祖父がどこで死んだのか知りません。
一度父から聞いたのだけど、子供の頃だったので聞きなれない地名を忘れてしまった。
既に父は他界しましたので、もう聞くこともできない。
フィリピンの小さな島、とは覚えています。
ある時、テレビでフィリピンを旅する番組をしていて、父が「あ、この島! 初めてみた!」と言っていたのです。
地名を聞いたのもこの時だけど、普通にフィリピンの紹介などをしても、写真も出てこないような島。
今フィリピン戦の歴史を調べてみたけど、7月下旬までには主要な戦闘は全て終わっているのね。
それも、最後はボルネオ島が戦場なので「小さな島」ではない。
スールー諸島での戦いは4月には終わっているのだけど、終戦まで散発的に戦闘が続いているようなので、おそらくこのあたりのどこかなのでしょう。
毎年8月9日は、右翼団体が靖国神社に集結します。
子供の頃は「年に一度見る靖国神社」には常に右翼がいるため、一年中集まっているのだと思っていました。
右翼の人々、街宣車は異様で怖さを感じますが、非常に礼儀正しい。
ここは、国を守るために戦った人々が眠る聖地ですから、彼らも敬意をもって接している。
8月9日に集まっているのは、この日にソ連が日本に対し宣戦布告したため。
その直前まで、ソ連は連合国側の国でありながら日本とは戦っておらず、友好的な姿勢を見せていました。
そして、数か月前からアメリカとの終戦交渉を仲介してくれていた…と、日本側は信じていました。
数か月前から、負けなのはわかっていました。
しかし、負けを認めるにしても、日本国民がその後の生活に困らない条件を引き出して戦争を終結させたい。
そのためにはアメリカと話し合わなくてはならず、その難しい仲介役をソ連に頼んでいたのです。
しかし、ソ連の突然の宣戦布告。終戦交渉は無理だと悟り、翌日である10日には無条件降伏(ポツダム宣言受諾)を通告しています。
実際に受諾するのは14日、調印は9月2日です。
(日本では終戦の日は8月15日とされるけど、これは「国民にポツダム宣言受諾を知らせる放送が行われた日」。
世界的には9月2日が終戦の日とされています)
一般に、「広島長崎への原爆が終戦を決めさせた」とされていますが、現実にはソ連の参戦の方が大きかったようです。
こうした経緯を知っている右翼の方々…多少風変わりな愛国心を示す方々にとって、ソ連は日本の立場を悪くした「裏切者」です。
そのことを忘れないために、毎年ソ連参戦の日に集まっているらしい。
ただ、言っちゃ悪いけどその気持ちは参拝者には全然伝わってません。
街宣車にロシア(元ソ連)に対する怒りが書かれているので、ロシアに何かを怒っていることはわかります。
でも、何を怒っているのかは全然書かれていなくて、多くの人にとっては「怖い団体が集まっている」程度の認識。
彼らは、異様な風貌で参拝者を怖がらせている、という致命的な部分以外は非常に礼儀正しく、集会後は皆で周辺の清掃活動をやっていました。
あの格好も彼らのアイデンティティなのだろうけど、もう少し普通の格好で、淡々と戦時中の事実を伝えたら、少しは皆に理解してもらえると思うよ。
靖国神社は、元々戊辰戦争で官軍の戦死者をまつった施設が元になっています。
その施設は神社ですらなく、後で神社にしたけどいろいろと神道としてはおかしな状況になっていると聞きます。
それでも、戦前は政教分離が十分でなかったので、国の神社でした。
国を守るために、国の命令によって命を落とした人たちを祀っていた。
現在祀られているほとんどの人が、第二次大戦で戦死した人たちです。200万人以上。
軍人としての戦死者のみです。空襲で死んだ民間人は含みません。
今となっては、政教分離を徹底するために国とは無関係の組織になっています。
先日、自衛隊員が死ぬことがあっても靖国神社には祀らない、という正式な声明が発表されました。
すでに国の神社ではありませんし、政教分離の原則から言っても当然かと思います。
今後はともかく、過去に靖国に祀られたのは国の命令で命を落とした人たちです。その死を無駄にしてはならない。
「無駄死にだった」という人もいるけど、無駄にするかどうかは、現在我々がどう生きるかにかかっていると思います。
その意味では、敬意を示したいと政治家が参拝したりするのも、本心からであれば良いことだと思います。
でも、立場は考えないといけない。
公式な立場で参拝すると、政教分離しているのにおかしい、と議論の的になる。
基本的に戦死者を祀っているのに、戦争裁判で刑死・獄死した人たち…いわゆるA級戦犯を合祀している、ということも問題にされます。
国の命令で死んだ人たちを祀るはずなのに、その命令を出した側、自由意思を持てた側も一緒に祀っているわけだから。
いろいろと問題が多いことはわかっているけど、僕にとっては子供のころから祖父の眠る場所として参拝してきたし、その際に父から神社を参拝する際の礼儀作法なども教えてもらって来た。
自分の精神的な基礎の一つになっているように思います。
別年同日の日記
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今年の春ごろ…長男が5年生に進級したころだったと思うが、こんな質問をされた。
1~100までのすべての自然数で綺麗に割り切れる数って、どんな数だろう?
一応彼なりに答えは持っているのだけど、その答えが大きすぎて算出できない、という。
長男の考え方はこうだ。
まず、100 までの素数を探し出す。
100以下の数は、これらの素数を適切な回数掛け合わせることで作り出せるはずだ。
だけど、これらの素数を全て掛け合わせても、問題の答えにはならない。
素数をかけるだけでは、素数である「2」で割れることは保証されても、4で割れることを保証できない。
2を適切な回数掛け合わせることで、この保証を作り出さないといけない。
この「適切な回数」は、掛け合わせた数が 100を超えない最大の値になるようにする。
2であれば、6回掛け合わせて 64 にする。64 で割れる数字は、32、16、8、4、2でも割れることが保障される。
同じように、3ならば4回掛け合わせて 81とする。
全ての素数に対し、この操作を行う。
そして、最後にこれら掛け合わせて出来た数を、すべて掛け合わせる。
その答えが冒頭の質問の答えとなる。
説明を受けて、なるほど、と思った。考え方はあっている。つまり、それが答えだ。
でも、その数を実際に算出できない。
長男の疑問には条件に入っていなかったが、この数は、条件を満たすうちの「最小の数」でもある。
(素数を使った考え方は、最小公倍数の求め方と同じだ。
つまり、この数は1~100の最小公倍数である)
この時点で、長男はためしに 10 までの数値で試算を行っていた。
1~10 の自然数で割り切れる数は、2520 だった。
その疑問は、大きすぎて解決できない数としてそのままになっていた。
夏休みも終わりに近づき、長男は宿題を全部終わらせ、急に「Scratch って、どのくらい大きな数を扱えるの?」と聞いてきた。
なかなか難しい質問だ。
宇宙物理学などで大きな数を使う時には浮動小数点を使う、という話は長男は知っているので、コンピューターも浮動小数点を使えることを教える。
その上で、Scratch 内部では 64bit 倍精度演算を行っていて、正確に出せるのは 52bit 分だけど、大きな数の表現としては、さらに 11bit 分の指数が付けられることを教えた。
ややこしい話に最初は混乱していたけど、次に「指数を使うと、大きな数は表現できるけど、その場合は細かな数は出ない?」と聞かれる。
うん、その認識で正しい。正確な数を求めたければ、52bit の範囲に収めないといけない。
じゃぁ、52bit ってどのくらい? と聞かれたのだけど、即答できない。
32bit で40 億、さらに 20bit 余るけど、10bit で 1024 だから、40億の千倍の千倍くらい、と答える。
ここで、「じゃぁ、1~100までの全ての数で割り切れる数、計算できるかな」と言われる。
先に書いたように、冒頭の話は春のこと。僕はすっかり忘れていたけど、長男はまだ疑問に思っていた。
面白い、やってごらん、とノートパソコンの使用許可を出す。
#長男が Scratch をやりたいときは、僕か妻に許可をもらってノートパソコンを借りている。
1~100までの素数は知っているのだけど、うまくいったらもっと大きな数も計算してみたいので、と、エラストテネスの篩から作りはじめる。
素数を求めるアルゴリズムね。プログラムの初心者向けの課題として良く出されます。
普通は配列で作るのだけど、Scratch には配列が無い。でも、リストがある。
最初にリストに 2~100の数字を入れて、「倍数」はリストから削除していく、というプログラムにした。
リストの先頭を取り出すと、それは常に素数。
素数を取りだしたら、リストの数値を順次確認し、取り出した素数で割った余りが 0 なら、削除する。
最後に、取り出した素数は、素数を入れるもう一つのリストに追加される。
元となるリストがどんどん削除されていくので、終わりに向かって加速していくプログラムが出来上がった。
見ていてなかなか楽しい。
これで素数が得られたら、次にそれらの素数を掛け合わせ、100を超えない最大の数にした数値を、また別のリストに入れていく。
最後に、リストに入った数値を全て掛け合わせれば答えが出る。
結果は… 6.9720375229..e+40 !
…残念! Scratch では正確に求められないほど大きな数値だった。
#最後が e+40 となっているのは、52bit の範囲を超えてしまい、指数表現になったことを意味する。
プログラムを作って、答えは出たけど、正確な数じゃなかったーーー と、残念がりながらも面白がる長男。
せっかくなので、ここは父の威厳の見せどころ。
自分のマシンに向かって、UBASIC を起動する。
というか、以前にちょっと使ってみようとしたけど、使い物にならなくてほったらかしてあったのね。
UBASIC は、DOS 時代のフリー BASIC 。
実効桁数なんと 8640bit (540word) という恐ろしい演算性能を持つ。
DOS では動いたけど、残念ながら今の Windows では動かない。
でも、フリーの DOS エミュレータである DOSBox 上では動く。
…のだけど、DOSBox は英語版 DOS だし、キーボードも US 101 キーボードが前提。
これが「使い物にならない」としていた理由。
とりあえず、数値演算だけだから日本語は使えなくてもいい。
エラーメッセージが文字化けして読めないけど気にしない。
長男の考え方を、どんどんプログラムしていく。
…のだけど、流石に US 101 キーボード用は使いづらい。
いちいち記号を探すことになって効率が悪い。
ちょっと調べると、改造品で 106 キーボード対応があったので、DOSBox を入れ替える。
後で書くけど、その後さらに環境整えたら日本語も出るようになった。
(この時は、BASIC プログラムを作ることが優先で、そこまでやってない)
久しぶりの UBASIC で無駄に手間取った部分もあるのだけど、2時間ほどで完成。
100 Max=100
110 dim F%(Max)
120 for I=2 to Max
130 if F%(I)=1 then 160
140 F%(P)=I:P=P+1
150 for J=I to Max step I:F%(J)=1:next
160 next
170 B=1
180 for I=0 to P-1:A=F%(I)
190 if A<Max/F%(I) then A=A*F%(I):goto 190
200 B=B*A
210 next
220 print B
BASIC ではリストは使えないので、素数を求める部分は普通の配列。
1だと「既にチェックされた」、つまり倍数であることを意味している。
# F% というのは、UBASIC 独特の書き方。1word 数値であることを示す。
0 か 1 かを保存するだけなので十分。
こうしないと、540word の変数を配列にしようとして、すぐにメモリ不足となる。
120~160 で素数を求める。
130 で倍数か素数か調べ、素数なら 140 で記録、150 で倍数をチェックしている。
170 からは素数が求まった後で、190 で「100を超えない最大の倍数」にして、200 行でそれを掛け合わせている。
長男が求めていた答えは 69720375229712477164533808935312303556800 だった。
後日追記 2015.9.7
こういう計算なら、UBASIC より Ruby がいいと思うよ、という重要な示唆をいただきました。
恥ずかしながら、Ruby に多倍長型があるのを知りませんでした。
Ruby で書き直してみたプログラムを含め、ここら辺の話、別の日記に書いています。
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別年同日の日記
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9月12(土)、13(日)に、今の家に引っ越して10年目にして、最大の模様替えを行った。
今まで家族全員が同じ寝室で寝ていた。
引っ越してきたとき、長男はまだ0歳だったから、同じ部屋で寝ていたのは当然。
長女が生まれたとき、長男は長女にベビーベッドを譲った。
とりあえず親のベッドの横に布団を敷いて寝かせ、寝付かせるときは添い寝した。
次女が生まれたとき、長女はベビーベッドを譲り、2段ベットを購入した。
長男は上の段。このときまだ保育園児。
添い寝ができなくなり最初は寂しがったけど、じきに慣れた。
長女は妻の横、次女は僕の横に寝る形になっていた。
とはいえ、一つの部屋に親用のベッドと2段ベッド、ベビーベッドは狭かった。
長男が小学生になるとき別の部屋へ…と考えたけど、さすがにまだ寂しがった。
長女が小学生になるとき、長男と一緒に別の部屋へ…と考えたけど、長女が寂しがった。
それから1年。
長女は2年生になり、次女は保育園の年長さん(5歳児クラス)となった。
5歳児クラスの中では一番の「おねぇさん」で、進級してすぐに6歳に。
でも、妻譲りで体がちっちゃく、6歳なのに3歳の平均身長・体重程度しかない。
なんとかベビーベッドで寝ていられたが、さすがに少し窮屈。
春ごろ、新しいベッドを買って、子供は別の部屋に…と計画を話したが、長女も次女もまだ寂しがる。
その後も時々話を出していたら、長女は夏休み前には「そうする」と言い出した。
次女は寂しがるので親と同じ部屋に残すとして、夏休み中にはなんとか…と考えた。
でも、移動予定の部屋、10年前の引っ越し以来未整理の荷物がまだ積みあがっているのね。
これを片付けてから…と考えていたら夏休みが終わってしまった。
片付けてからなんて考えているといつまでたっても進まない。
エイヤっと、長男のベッドを買ってしまう。
もう小学校高学年だから、ロフトベッドで下が机になっているものを。
今まではリビングの机で勉強していたのだけど、長女と一緒に勉強していると気が散ってしまい、一人でやりたがることが増えてきていた。
これで、長男も自分の机…自分のスペースを手に入れたことになる。
先週のうちに組み立て家具が届いていて、土曜日に組み立てを行う。
まず、午前中から未整理の荷物を、文字通り右から左へ移動。
壁際に置いてあったのだけど、壁際にベッドを組み立てたいので、窓際に移しただけ。
しかし、十分なスペースを確保できない。
ベッドを「置く」スペースはできたのだけど、組み立てにはもっと広い場所が必要だ。
寝室の、次女が使っていたベビーベッドを片付け、そこに一部荷物を移動する。
これでやっとスペースが確保され、午後からベッドを組み立てる。
子供たちも興味をもって寄ってくるが、非常に巨大だし重い。
怪我をするといけないから離れてろ、と何度も叫ぶことになる。
とはいえ、あらかた組みあがってきたら、ボルト止めなどは子供たちにも体験させる。
長男のベッドが組みあがると、喜んで子供三人で遊び始めた。
この時点ですでに夕方。
申し訳ないが、長男にはこの日は一人で寝てもらうことにする。
(一人のほうが静かに寝られる、とも言っていたけど、強がりの気がする)
2段ベットは、長女が上に引っ越し、下に次女が入る。
ベビーベッドのマットや布団を移動しても、2段ベッドの下だとスカスカ。
寝返りをうったら、ベッドの底板に転げ落ちて痛そうなので、周囲は毛布などを使って埋める。
予定としては、翌日に2段ベッドの上だけを長男と同じ部屋に移動、というつもりだった。
長女はそちらに寝て、次女は残された2段ベットの下段で、親と一緒に寝る、ということね。
でも、次女も長男のベッドを面白がっていて、一緒に別の部屋へ移ると言い出す。
本来それが望みだったので、そうしてもらって全然かまわない。
この2段ベッド、組み立てに苦労した気がするので、午前中から早めに作業を開始する。
落とし込んでハメ込む部分などがあり、結構固かった覚えがあるので、外れるか不安だった。
でも、4か所ねじを外し、下から軽く持ち上げるだけで見事にバラバラに。
あれぇ? こんなに簡単だったっけ?
記憶を呼び覚ますに、今ばらしたのは「最終くみ上げ」部分のみ。
それ以前に、個々の部品を組み立てるのに手間がかかったかもしれない。
しばらくの間にたまった埃などをきれいに掃除し、別の部屋に移動してくみ上げ。
昼前には移動が終了した。
夫婦の寝室には広いスペースが空いたので、新しい子供部屋から、引っ越しのころから置いたままの荷物を移動。
まだ完全には終わっていないが、一応の格好がついた。
形がついてきて、購入しないといけないとわかってきたものがある。
長男は2段ベッドで、保育園のころから使っていた子供用布団を使ってきたのだけど、そろそろ大人用布団にしないといけない。
…と思ったら、僕が結婚する前に使っていた布団が保管してあった。長男に譲ったので、これは問題なし。
机はできたが、椅子がない。ベッドの下なので机は陰になってしまい、デスクライトも必要。
フローリングの上で椅子を使うなら、フロアマットも敷かないとフローリングがあっという間に剥げる。
新しい子供部屋にゴミ箱なんかも用意したいし、そろそろ洋服箪笥を用意して自分のものは自分で管理してもらおう。
(いままで、家族寝室のクローク…突っ張り家具で作り出したスペースに保管していた)
午前中で組み立てが済んだので、午後に IKEA でも行こうか、と思ったけど、子供たちの反対にあった。
まだ新しい「自分のスペース」がうれしくて、その周辺を整えているほうが楽しいのだ。
長男のものをそろえようと思ったのだけど、長男が「来週でいい」というので、従うことにした。
なにより、慌てて行くより、事前に必要なものを吟味したい。
誰かに譲ろうと、妻がベビーベッドを分解掃除しながら箱にしまっていたら、次女が泣き出した。
ずっと使ってきたベッドが無くなってしまうのが寂しいらしい。
とはいえ、すでに我が家には不用品。
このまま誰にも使われずにゴミになっていくのと、誰かに使ってもらえるのと、どちらがベッドにとって幸せかな? と問いかけてみる。
次女も誰かに使ってもらったほうが良いのだとはわかっている。でも、寂しいものは寂しい。頭の理解と心の感情は違う。
このベッド、僕の姉が22年前に購入。(僕の運転で「お持ち帰り特価」の広告の品を買いに行った)
姉の子供姉妹が使ってから我が家にきて、次女で5人目のユーザーとなる。
(箱にしまった、と書いてあるが、ちゃんと購入時の箱がきれいに残してある。)
こんな古いものを欲しがる人がいるかは不明だけど、しっかりしたつくりで、まだまだ使える。
とりあえず、貰い手が見つかるまでは家に置いておくよ、という言葉で、一応の納得はしたようだ。
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申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 【あきよし】 おお、指摘ありがとうございます。公開後確認したはずなのに、こんな大バグが…修正しました。 (2015-09-21 09:54:42)【ImpactDrill】 「でも、移動予定の部屋、」の直後のaタグを閉じる部分にシングルクォートが入っているようで、それ以降の本文がすべてリンクになってしまっています (2015-09-16 19:10:43) |
先日来、子供部屋の大改修をしている。
今まで、家族で同じ部屋に寝ていたのだけど、子供を別室に分けた。
これに伴い、長男に机付きロフトベッドを購入、長男が寝ていた2段ベッドの上に長女が、長女が寝ていた下に次女が入り、次女が寝ていたベビーベッドはお役御免。
長男の敷布団は僕が結婚前に使っていた布団にして、長男が使っていた布団を次女へ。
しかし、まだいろいろなものが足りなかった。
日曜日、足りないものの買い出しへ。
少なくとも、ベッド用のマットが1枚足りない。長女の布団ももう小さくなっているので、大きなものが欲しい。
次女の掛布団も小さいが、長女から譲ればまだいける。(敷布団は、上に書いたように長男から譲り受けた)
長男は机ができたが、椅子がない。ロフトベッド下の机なので暗く、デスクライトも必要。
一応、藤沢のショッピングモール、Mr.MAX に行けばあるだろう…とは思っていた。
今まで2段ベッドで使っていたマットは、そこで購入したから。
椅子に関しては、IKEA で先日妻が購入した椅子に座らせてみた。
IKEA から通販も可能なので、この椅子が最低ラインの基準となる。
#後日追記 2015.9.23
IKEA は通販やってませんでした。通販可能だと思っていたよ…
選択肢を増やすため、藤沢を通り過ぎて辻堂のショッピングモールへ。
湘南テラスモール。一応、ネットで情報を調べ家具屋がそれなりに入っていること、それらの家具屋が共同で、秋のインテリアフェアをやっている、ということは調べてあった。
…家具屋、となっているけど、雑貨屋とそれほど変わらない店が中心。
おしゃれ家具は多少あるが、子供の学習いすとか、学習用ライトとか、ベッド用のマットとかは売っていない。
(全然ないわけではないが、選択肢が狭いうえに、高級品ばかりで高い)
おしゃれスポットとして有名な場所なのだけど、「おしゃれ」に偏りすぎていて、生活に必要なものを買いに行く場所ではなかった。
数店回ったが疲れただけで、藤沢のショッピングモール、モールフィルへ。
ここは時々行くなじみの場所。
次女のランドセルも、そろそろ探さないといけない。長女の時はここで買った。
そんなわけで、かばん屋を見て、トイザらスへ。
かばん屋のほうが安い。でも、トイザらスは年末まで使える1万円クーポンによるキャッシュバックがあり、それを考えると安い。
しかし、トイザらスにあまり用事ないんだよね…
調べたら、トイザらスのWEB通販を使うと、8千円安かった。クーポンより高くつくが、かばん屋より安い。
じゃぁ、そちらで購入すればよい。
長男のデスクライトを探しに、nojima へ。
というか、テラスモールにも nojima があり、品ぞろえは当然一緒だった。
悪くないのだけど、親の目から見て、学習用にはちょっと暗い。
今時 LED のものばかりで、蛍光灯ライトに比べると少し暗いみたい?
一応長男が欲しいものは決めるが、保留。
さらに3つめのショッピングモール、Mr.MAX へ。
じつは、モールフィルのすぐ隣で、物理的にも連絡通路でくっついている。
ショッピングモールの3か所梯子というのは、保育園児の次女には歩き疲れて音をあげている。
Mr.MAX (ショッピングモール名でもあるが、中に入っている大型雑貨店の名前でもある)に直行。
ベッド用のマットは以前ここで買った。そして、まだ売っていた。
ただし、以前と同じものではなく、少し硬めのものを買った。
長男のロフトベッドは床面が金網になっていて、布団を敷かないマットだけの状態で乗ると痛かったから。
長男が新しいマットを使い、長男が使っていたマットを次女に譲れば無駄はない。
キャスター付きの回転いすも売っていた。多くは大人用だが、小さめのサイズもあり、長男にはちょうど良かった。
しかし、しばらく考えた長男、IKEA の椅子のほうがいいので、そちらにする、と決める。
長男はシンプルデザイン好み。IKEA のシンプルさのほうが良いらしい。
椅子から床面を守るフロアマットもあったので購入。
家電コーナーでデスクライトを見る。
nojima よりも品ぞろえの幅が豊富だった。
nojima のものは、「デスクライト」が中心だったのだけど、Mr.MAX にはベッドサイド用の暗めのものから、学習用の明るいものもまである。
というか、「学習用ライト」と「デスクライト」は JIS での区分が違ったのね。そんなことすら知らなかった。
学習用のほうが基準が厳しいようで、広い範囲を明るく、まんべんなく照らせるようだ。
学習用は2種類あったのだけど、色のバリエーションはなかった。
片方は白で、もう片方は黒。
ちなみに、黒は調光機能がついていて、白のほうが明るい。一長一短。
長男、机ベッドを白にしたので、合わせてライトも白にする、と選択。
#ちなみに、椅子も白がいいそうだ。
長女の布団を買おうと思ったけど、これは取りやめ。
安い6点セットは、いかにも安物だった
敷布団掛布団を別々に買うと、6点セットより高いけど品質も良くなる。とはいえ、まだ安物レベル。
それなら、家に使っていないお客様用布団があるので、それを長女に使わせてしまおう。
お客様布団は2つあるけど、お客様が来たのは8年位前だ。
Mr.MAX にはランドセルも売っていた。
トイザらスの通販よりさらに安い。じゃぁ、ここで買ってしまうか。
「さっきトイザらスの通販だけ調べたけど、Amazon 見てみて」と妻に言われ、スマホで検索。
…あ、Amazon のほうが安い。
さらに、少し型は違うが同じメーカーで、色・意匠とも次女が気に入っているポイントと同じなのが、さらに安い。
型が違うけど、画像を見せて次女に了解をもらったので、後で Amazon から通販することで決定。
Mr.MAX で満足いくものが見つからなければ、戸塚まで足を延ばしてニトリを見よう、と思ってた。
しかし、必要なものは入手できたので終了。
しかし、Mr.MAX すげーな。
デザインとか品質に「こだわらない」のであれば、かなりいろいろなものが揃います。
#安物しか売っていない、という意味ではないけど、高級品は置いてない。
安物買いで損しないためには、見る目が必要。
#今回は子供部屋の改装で、急に必要になったものを、多数、安く入手したかった。
Mr.MAX 向きのニーズだった、というだけの話でもある。
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1週間というか、2回の土日を含めた9日間なのだけど、忙しかった。
9日だけでなくて、その前から忙しいな。でも、それはすでに書いた。
秋は毎年とても忙しい。
9月26日(土)
長男・長女の小学校運動会。
今年の長男は、なんと応援団員。
いつもは引っ込み思案でこういうことをしないのだけど、春に風邪をひいている間に割り当てられてしまったのだ。
とはいえ、忙しいなりに楽しかったらしい。
4年の時もやってればよかった、というのが彼の感想。来年もやりたいそうだ。
#小学校では、4年以降の各クラスから2名づつ、応援団のメンバーを集めている。
応援合戦の際、皆が注目している中で緊張からかセリフを完全に忘れ、少し考えてから「なんだっけ?」って堂々と隣に聞いた。
周囲の大人から「がんばれ!」って声が飛んでいた。
本人、別に凹んだ様子はない。忘れちゃったんだよー、と悪びれない。
きっと大人になっても思い出す、いい思い出だろう。
長女は去年に引き続き、リレー選手。
すごく足が速いわけではないが、選ばれる程度には速い、という微妙なライン。
リレーの時は、前の選手が十分に引き離してくれていたため、のびのび走れた。6チーム中2位だった。
自分の手柄ではないのだけど「2位だった!」と嬉しそう。
でも、徒競争では気が散ってしまい、ビリ2。
周囲と同時スタートして競り合いの際に、気になって周りをキョロキョロ見てしまう癖がある。
自分では足が速いと思っているのに負けたのが悔しくて、一生懸命言い訳してた。来年頑張ろう。
長男は白組で、長女は赤組だった。
今年は赤組の勝ち。でも、運動会が終わればノーサイド。
長男は騎馬戦が楽しかったようで、この前後から次女を肩車して歩き回っている。
(次女も肩車してもらうのを喜ぶので)
9月27日(日)
先日買いに行った長男の椅子だが、良いのがなくて、IKEA で通販すればいいや…と思っていたら IKEA は通販対応してなかった。
仕方ないので IKEA に買いに行く。
というか、秋のサーモン料理フェアをやっていたので、それを楽しみに行った、という感じがする。
本当は運動会の疲れもあって休ませてやりたかったのだけど、早く学習環境を整えてやりたいのもあった。
今までは長女と並んで居間の机で勉強していたが、高学年になって勉強が難しくなったこともあって、一人で集中したいみたいなんだよね。
しばらく前に購入した、机付きのロフトベッドと椅子、デスクライトで、自分の城が整った感じ。
9月30日(水)
週末に自転車を使う予定があったのだけど、木・金は雨になるという天気予報。
なので、晴れているうちに自転車整備…
と思い、家族全員分の自転車チェーンにオイルをさしたり、空気を入れたり。
ここで初めて気づいた。普段妻が載っている自転車、後輪ベアリングが割れたようで、回すのにすごく抵抗がある。
妻に言ったら、あぁ、しばらく前からそうなんだよねー、という反応。早く言え。
これで遠乗りは無理なので、とりあえずママチャリでいいから買いに行こう、となる。
でも、この日は無理だった。翌日にでも…
と思ったら、翌日は長男の小学校で、親睦会があって妻が出席しなくてはならなかった。
親睦会から帰ってからだと、すぐ後に長女が帰宅する時間。無理。
10月2日(金)
というわけで、金曜日に自転車屋へ。
先日、IKEAに行く前に椅子を探していたときに、車で20分程度の距離に新しい大きな自転車屋ができていたのを知ったので、そこへ。
以前から妻は、いいロードバイクを欲しがっていた。
元々自転車好きなのだけど、妻の出身は千葉で、「平地」だらけなのが前提だった。ママチャリでも大丈夫だった。
鎌倉に引っ越してきて、山だらけなのでママチャリだとつらい、ちょっといい自転車欲しい、とこの5年くらい言い続けていたのだ。
言うばかりで買わなかったのにはわけがある。
妻は背が低いので、ヨーロッパの男性向けが普通サイズであるロードバイクは、合うサイズがなかったのだ。
ダメもとで自転車屋で探す。
本体一式で5万円程度、周辺パーツやヘルメットから全部そろえて10万円いかない、というくらいを考えていた。
妻が乗れるサイズの自転車が、一つだけあった。
色はちょうど、妻が好きな色合いだった。選択肢もないので決めてしまう。
車に乗せて帰ろうと思っていたら、「乗って帰る」とのこと。
自転車は渋滞もすいすい抜けて走り、家に帰ったのは車とほぼ同時だった。
10月3日(土)
次女の保育園の運動会。
年長さんなので、今年で最後。
小学校の運動会は、家族は基本的に見ているだけ。昼飯の時も子供と親は別々だし。
でも、保育園の遠足は違う。家族ぐるみで参加する運動会、という感じ。
親が出場する競技も数種目あるし、OBの小学生だって数種目に出られる。
次女は赤組。
今年は最初の競技から赤が勝ち、午前中は赤のリードのまま終わった。
白が追い上げ、赤がまた離しとずっと赤のリードで進んでいく。
最後の競技はリレー。毎年恒例で、大人、小学生OB、全保育園児の3本勝負。
リレーの前、点差は20点だったが、「どっちが勝つかわからない」という演出のため、いったん得点板が隠される。
…大人、小学生と立て続けに白組の勝ち。
ここで、異例のことに得点が掲示される。同点。1レース10点だった、ということだな。
というわけで、勝負は最後のレースに。
このレースが、またいい勝負だった。
保育園児なので、個人差が激しい。めっぽう早い子も、めっぽう遅い子もいる。
抜きつ抜かれつのレース展開で、最後のほうで赤が半周くらいリードしていた。
でも、最後の5名くらいで、どんどん白が追い上げる。白の勝ちもあり得る、という状況になってアンカーへ。
最後、わずかな差で赤が、そして白がゴールイン。
つまり、この時点で赤の優勝だとわかる。
でも、そこはやっぱり得点板を再び隠して(笑)、最後に結果発表となりました。
保育園の運動会、楽しくて好きだったけどこれで終わり。
長男が2歳の時から8年ほどお世話になりました。
多分来年も、子供たちがOB参加するけど。
10月4日(日)
鎌倉オクトーバーフェスト。
その時から子供が気に入ってしまって、テレビなどで大道芸を見ると「ハンド君」を基準として、それよりすごいか、それ以下か、というような判断をするようになっている。
#そして、常にハンド君びいき。同じくらいの腕前の人なら「ハンド君のほうがすごい」と言い張る。
今年もオクトーバーフェストに来るというので、ほぼハンド君目当てで参加する。
妻はロードバイクなので、先に行く。僕は子供の面倒を見ながらゆっくりと。
妻が先に行ったのは、座席を取っておきたいのもあるから。
妻は11時の開場少し前に入り、ステージ近くの良い席を押さえておいてくれた。
(開場と同時にビールなどを売り始める、ということのようで、席はそれ以前に取ることができたようだ)
ちなみに、ハンド君の出演は2時過ぎ。
ほかにもステージでは各種パフォーマンスが行われたので、十分楽しんだけど。
ちなみに、自転車で来たので、ビールはあまり飲んでいません。
小さめの紙コップサイズで違う味を4杯買ってきて、妻と飲んだだけ。11時から飲み始めて、12時までにはのみ終わった。
帰るときにはちゃんと酔いは覚めてます。
1時過ぎにハンド君登場。
予定時間前だけど、時間がもらえたので少しだけ演技をするそうだ。
昨年は、45分間みっちり演技をした。でも、このときは15分程度。
主にアートバルーンと、はしご芸、ジャグリングなど。
昨年はおひねりは出せなかったのだけど、今年はルールが変わったようだ。
「100円でアートバルーン売るのでよろしくお願いします」とのこと。
物販、ということならOKなのかな。
#とおもったけど、後で普通のおひねりもOKでした。
長女・次女が購入。
ついでに、去年と同じようにおひねりは受け付けられないのではないかと思って、安いけど菓子折り買ってきてあった。
それをプレゼント。昨年も見て、子供たちがまた会いたいというので、というと喜んでもらえた。
このとき、ハンド君の想像以上に多くの子供が「風船欲しい」と並んでしまい、あらかじめ多数用意してあった風船はあっという間になくなり、その場で作り始めたがとても間に合わず、という状態。
すると、さっそうと現れた外国人の年配の紳士、ハンド君の横に立つと、風船を口で膨らまして一緒にバルーンアートを作り始めた。
かっこいい。この人も大道芸人なんだろうか。
ちなみに、アートバルーン用の風船は普通の風船より固い。口で膨らませる、というだけで十分な芸だ。
その後、再びハンド君の持ち時間。
先ほどとネタ内容は似ているのだけど、笑いどころは減らしめにして内容を詰め込んだ感じ。
得意のディアブロも披露。昨年は2つ同時にやっていたけど、今年は3つ同時になってる。相変わらずすごい。
指の上で回転させたボールの上に、さらにもう一つのボールを乗せる、なんて芸もやっていた。
#大道芸なので言葉で説明しずらい。
近いうちにビデオアップして、ここに載せる予定。
最後に、おひねりを受け付けてました。
昨年はNGだったけど、今年は普通にOKになったんだな。
で、1000円出すとハンド君のブロマイドがもらえる。
何種類もあるので、ぜひ集めてみてね、という売り文句。これは初めて聞いたけど、最近の流行なのだろうか。
#よく、「わずかでいいです。小さく折りたたんで入れてくれれば…」という言い回しはあるのだけど。
さっそうと、先ほどバルーンづくりを手伝っていた紳士再登場。
みんなに見えるように大きく広げながら千円札を入れてました。
やっぱ、大道芸人で、「これくらいが妥当」と率先して見せているのだろうな。
(そもそも知り合いかもしれないとも思うけど、その後の行動を見ていると、普通にビール飲みに来ているだけのような感じだった。)
ハンド君、中学生になって顔つきが変わっていました。
子供は中学生になると、急に中学生らしい顔になるからね。
そして、ちいさな子供に対して優しい。
子供に好かれるいいお兄ちゃんになっていました。
ハンド君の演技後、次女が眠くなってきたようなので帰ります。
帰りは、妻には長男を見てもらって、僕は次女と一緒に帰りました。
長男はもう十分な体力で、妻のロードバイクと一緒に走って帰れたらしい。
次女はまだ体力がなく、鎌倉の山越えがしんどい。妻の倍以上の時間をかけて、ゆっくり帰りました。
別年同日の日記
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表題の「失物 出るけれど 遅い」は、今年の初詣で次女が引いた御神籤にあった神託。
毎年頭に近所の氏神様にお参りしているけど、そこで御神籤を売っている。
信じちゃいないけど、ちょっとした楽しみと、賽銭以上に神社に寄付してあげようという気持ちで1つだけ引いている。
引くのは、いつも次女。末っ子で素直に楽しむから。
そして、ひいた御籤は来年の初詣まで保管してあるから、何が書いてあったかなー、と思えばすぐにわかる。
昨日の夕方、長女が家に帰ってくるなり慌てた様子で「おとーさーん」と僕のところに来た。
どうしたの、というと「これ見て」と何やら差し出す。
今年の3月に失くした次女の髪ゴムだった。
自分のお小遣いで買って、大切にしていたので泣いてたっけ。
もう半年以上たって見つかった、ということに驚いた。
なんでも、友達と公園で遊んでいたら、木の枝に引っかかっていたのだそうだ。
その公園は時々遊びに行くが、つい先日まで何もなかったと思う。
じつは、一昨日の月曜日の朝に、長女は友達から「髪ゴム落とさなかった?」と聞かれたそうだ。
我が家の名字が書いてある髪ゴムを公園で見かけたから、と。
その時は、長女は髪ゴムなんて落としてないし、知らないと答えたため、どこの公園かは聞かなかったらしい。
それをたまたま見つけたのだ。
次女が髪ゴムを失くしたのは、保育園でお散歩に出たときだった。
たしかに、その公園の前は通る。
となると、落とした髪ゴムはどこか見当たりにくいところに入り込んでいて、この週末にでも発見されたのだろう。
そして、見つけた人が目立つ木の枝などにかけて置いてくれた。
多少汚れてはいるが、ゴムなどが劣化した様子はない。溝の中に落ちていたという感じでもなさそう。
失物 出るけれど 遅い
御神籤の通りだった。
ところで、次女に見せたら驚いてはいたけど、それほど喜んではいない。
半年前はかわいいキャラクターのついた髪ゴムを結ぶのが好きだったのだけど、最近の好みはシンプルなゴムで結んだあと、シュシュをつけてまとめたお団子頭なのだ。
失物 遅きに失す
また髪型の好みは変わるかもしれないし、せっかく見つかったのだから大切においておこう。
別年同日の日記
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長男がScratchを楽しむようになってきたので、パソコンを与えようと思った。
今は親のノートパソコンを使っている。
このノートはメインマシンではないので貸しても大丈夫な一方、子供が遊びたいときでも親が使っていたら使えない。
幸い、家には古いノートパソコンがいくつかある。非力だけど。WinXP だけど。
これを与えようかな、と思ったのだけど、サポート切れの WinXP を使わせるのも危険なので、何とかして再生したいと考えた。
古くて余っているマシンは、NEC のLavie。型番でいうと LJ700/EE。
CPUがPentiumM で、1.2G 駆動。
メモリは 512M 。
購入時から性能低めだった。いわゆるネットブックだと思っていい。
でも、決して性能の悪い安物ではなく、「軽くて長時間使えるノートパソコン」を実現するためにわざと低い性能にしているのだ。
購入当時はまだ長男も生まれたばかり。妻が子供が寝たすきに、そばを離れないで少しパソコンできるように…
と、軽くて取り回しの良いマシンを買ったのだった。
でも、子供が寝たらメインマシン使ったほうが良かったし、子供が起きていたらパソコンなんてできない。
そんなわけで、あまり使わないままに古くなり、使われなくなった。
えーと、紆余曲折あるけど長いので詳しくは書かない。
上記マシンは、USB メモリでのブートができない。
USB CD / FD 起動は可能。でも、使おうとしたら我が家の USB DVD は調子が悪くなっており、使えなかった。
まず、Chromium OS を入れてみようとしたのだけど、PentiumM では動かなかった。
PAE 機能がないと動かない、らしい。
PentiumM には PAE が「ある」のだけど、CPU に機能を問い合わせた際に「ない」と答える。
i486SX みたいに、回路的には作りこまれているのだけど、販売戦略的にないことにして安くしたのだね。
オープンソースなので、PentiumM で動くように改造したバイナリを配布している人もいるが、子供に使わせるマシンにややこしいことはしない、という方針なのであきらめた。
Chromium OS を試しに動かしたり、インストールするには、USB メモリからの起動が必要だ。
USB メモリ起動できないマシンでは、Plop Boot Managerが役立つ。
FD から起動して、内臓 HDD の MBR に書き込んでしまえ。
次回起動で MBR から起動したソフトが、USB メモリからのブートに対応してくれる。
Chromium OS をあきらめ、軽量 Linux を使うことにした。
軽量 Linux は多いが、2つの方向性がある。
一つは、小さなメディアに入るように調整したもの。CD 1枚にすべての環境が入っていて、そのままブートして使えたりする。
興味があるけど普段使いのマシンの HDD にインストールするのは怖い、という人向け。
もう一つは、非力なマシンで動くように調整したもの。
小さなメモリ、遅い CPU で満足いく動作をするように調整してある。
古いマシンを捨てずに活用したい、という人向け。
今回求めているのは、後者だ。
いろいろ調べ、Linux Bean を使うことにした。
Ubuntu をベースにしている。日本人の作で、古いマシンにインストールして日本語で使うことを想定している。
主にクライアント用途として使うように考えられていて、サーバー類は基本的に入らない。
つまり、バックグラウンドで動くものが少なく、動作が軽い。
独自ディストリビューションではあるが、Ubuntu のパッケージインストーラがそのまま使える。
なので、「非力マシン向け」ではあるが、覚悟さえあれば非常に重いソフトでも入れることができる。
Linux Bean はさらに2種類(現状で)あり、Ubuntu の 12 ベースと 14 ベースになっている。
12 ベースは、Pentium 以前の古い CPU と、小さなメモリでも動く。真に非力マシン向け。
14 ベースは、PAE 必須。「なし」と答える PentiumM でも構わない。メモリも 12 より必要。
今後も 2019 年までサポートされる。(12 は 2017年まで)
4G より多いメモリを積んでいる機種では、こちらを使わないとメモリを全部使うことができない。
「古い機種」といっても様々だから、1G のメモリと、1.4GHz 程度の CPU があれば 14 ベースが良いのではないかと思う。
今回は、本当に非力なマシンなので、12 ベースのほうを選んだ。
LinuxBean は、インストール CD を焼いて、そこから起動して使い勝手を確認してから、使おうと思ったら内蔵 HDD にインストールする、という形になっている。
先に書いたが、家の USB DVD ドライブが壊れていたようだ。使えない。
そこで、UNetbootinを使った。CD イメージを USB メモリに入れて USB メモリブートすると、最初にブートしたソフトが CDドライブをエミュレートし、CD イメージから起動してくれる、というソフト。
先に書いたが、入れようとしているマシンは USB メモリブートができず、HDD の MBR に入れたソフトで USB メモリブートを実現している。
つまり、起動すると BIOS が HDD の MBR を読み込んでブートローダを起動するが、この際 MBR に仕込んだソフトが BIOS をエミュレートして USB メモリからのブートを行い、USB メモリに仕込んだ CD エミュレータが動き出し、CD エミュレータが CD イメージからのブートを行う…
という、奇怪至極な方法で起動した。
試しに使った LinuxBean は少し動作に疑問の残るものだったが、タッチパッドも動くしWiFiも接続できる。
調整はどうにかなるだろう、と考えて、HDD にインストール。
Windows を残したままインストールできる設定だったので、残しておいた。使うつもりはあまりないのだけど。
さて、HDD から起動できたら、ざっと設定する。
我が家の Lavie に特化した話を書いてもあまり役立たないだろうから、一般的な話から。
WiFi 接続は標準状態で可能になっている。というより、最初は何の設定もなくてネット接続できないはずだが、接続がないと「設定してくれ」と設定ツールが起動する仕組みになっている。
初心者でもわかりやすいだろう。
ネットに接続できたら、デスクトップに置いてある「LinuxBean 設定ウィザード」を起動するといい。
ここで、自分の欲しいソフトや環境をチェックしてから OK ボタンを押すと、環境を勝手に整えてくれる。
これが非常に便利。Linux の不便さ・不親切さをこれほど見事に解消しているのをはじめて見た。
Linux って、ソフトが非常に多いから、「やりたいこと」から「ソフト名」を自力で調べ、そのソフトのパッケージを探し出してインストール、というのが普通の流れなのだけど、初心者にはハードルが高すぎる。
設定ウィザードを使うと、やりたい事別に、必要なソフトを「セット」でまとめて入れてくれる。
ノートパソコンを使うなら、「モバイルセット」を入れたほうがいい。
それでないと、蓋を閉じたときにサスペンドをする、という一見当たり前のこともできない。
子供に使わせるのに Chrome が欲しいので、Google Chrome も入れる。
各パッケージには、参考としてシステムに対する負荷が書かれている。
Chrome は「強」だけど、使いたいので何を言われてもひるまずに入れる。
#標準では Opera が入っている。メモリはあまり食わないが、速度は遅いし今時主流ではないのでネットを見ていると不具合に遭遇することもしばしば。
Scratch は Flash で作られているので、Flash も必要だろう…と入れたら、Chrome が Flash を内蔵していた。
(Windows 版では内蔵しているのを知っていたが、わざわざ Flash があるのだから、Linux 版は違うのかと思った)
NAS とファイル共有したかったので、Windows ファイル共有のセットを入れた。
しかし、これは Samba サーバーだった。NAS にアクセスするだけなら標準環境でできたので不要。
こうした不要なものを入れてしまった場合は、再度設定ウィザードを起動して、チェックを外せばアンインストールされる。
これも簡単で便利。不要だったら消せる、というのは、気軽にいろいろ試してみる気になる。
設定ウィザードとは別に、Ubuntu としてのアップデートもできるようになっているので、アップデートしておいたほうが良いだろう。
さて、いいことづくめではない。
LinuxBean は、標準の Ubuntu の重い部分を取り去ったものだけど、その「重さ」には、ユーザーが便利に使えるように、という細やかな心配りも含まれている。
標準 Ubuntu では、タッチパッドの動作を細かくカスタマイズできる。
でも、LinuxBean では、カスタマイズのためのソフトがない。自分で設定ファイルを書かなくてはならない。
標準動作では、タッチパッドを「タップ」すると、クリックと同じ扱いになっていたのね。
これが誤認識してイライラさせる。この動作を失くしたい。
マウスやキーボードは X11 が扱っているので、その設定ファイルを直接書けばよい。
Ubuntu では、X11 の実装として Xorg86 を使っているのだけど、設定ファイルの位置は変えられている。
/usr/share/X11/xorg.conf.d/50-synaptics.conf
が、標準のドライバ用の設定ファイルだ。
(動作が納得いかないとしても、動作している場合ね。動作していないのなら、標準ドライバでは認識できない機種なのだろうから、このファイルに何を書こうとも動かない)
タップしてもクリック扱いにならないように、というのは、このファイルの中に
Option "TapButton1" "0"
と書けばいい。
現在の設定は
synclient -l
で見られるし、
synclient TapButton1=0
で、設定ファイルに書くのと同じ内容を設定できる。
ちなみに、設定の中には「2本指でタップした場合」なんてのもあるけど、そもそも2本指検知に対応していないといけない。
対応しているかどうかを調べるのは xinput というコマンドを使えばよい。
設定項目は非常に多くて深淵だし、設定ファイルの書式なども知らないといけないのだけど、全部説明すると長いので書かない。
キーワードは十分に示したので、知りたい人は自分で調べよう。
設定が納得いってきたので、子供用のアカウントを作る。
管理者権限のない、一般アカウントにしておく。
このアカウントで自動ログインするようにしておこう。
…とおもったら、自動ログインの設定はシステム全体に影響を及ぼすので、管理アカウントでないと設定できないようだ。
また設定ファイルを書き換えなくてはならない。
まずは、管理者アカウントで、左下のボタン(Windows XP での「スタート」に当たる)を押して、「設定」から「ログイン画面の設定」を選んでみよう。
これで、管理者アカウントでは自動ログインするようになる。
次に、以下のファイルを書き換える。
/etc/lxdm/default.conf
autologin 、というキーワードの入った行があるはずだ。後ろに、先ほど自動ログイン設定したアカウント名が入っている。
(コメント行にサンプル設定もあるので間違えないように)
そこのアカウント部分を書き換えてしまえば良い。
これで自動ログインが可能になる。
自動ログイン以前に、そもそも起動時に「どの設定で起動するか」を聞いてくる画面がある。
これも、子供に使わせるには間違いの元だから消してしまおう。
やはり「設定」の中に Grub Customizer がある。
「Boot Default entry after」で、起動画面の表示秒数を変えられる。
0 にしてしまえば、表示なしに起動する。
こんな感じで設定終了。
当たり前に「設定ファイルを書き換える」とか書いてある場所、管理者権限必要だからね。
どうやったら管理者権限使えるかわからない、という人は、ここに書いてあることだけ真似ても、環境を壊してしまう可能性があるからやめといたほうがいい。
理解できる人だけが、自己責任でやること。
でも、設定ファイルを直接編集する必要があったのは、タッチパッドの設定を変えたところだけ。
気に食わないなら、USB マウスつなげばいいだけの話。
自動ログインは、管理者権限を与えておけば編集の必要はなかったし、別になければないで構わない。
Ubuntu は初心者向けによくできている、と思っているのだけど、LinuxBean はさらにハードルを下げている。
使い始めて慣れてしまったら、その時は Ubuntu のように使うこともできるしね。
タコは財産、という Linux 界の標語を久しぶりに思い出しました。
最後に、「どのくらい軽くなったか」を書いておこう。
時間計測は、すべてストップウォッチによる目測。厳密なものではない。
そもそも、Windows はしばらく使っていたので、それなりに常駐ソフトなども入っている。
フェアな比較にはなっていない、と断っておく。
常駐ソフトは主に動作の遅さなどを軽減するためのもので、重くなるようなものは入れていないのだけど。
Windows は起動中にユーザー選択が挟まる。手で操作して、一番起動項目の少ない子供用アカウントを選択しているが、1~2秒のタイムロスがあると考えていい。
Grub での OS 選択から、デスクトップが現れて操作可能になるまでの時間
(Windows は、そのあとも各種ソフトが起動していくが、その時間は含めていない)
Windows: 75s
LinuxBean: 35s
タスクマネージャ(使用メモリ量を見るためのアプリ)を起動した際の使用メモリ
(Windows は使用メモリ量=コミットチャージ)
Windows: 177MB
LinuxBean: 68MB
Chrome を初回起動するのにかかった時間
Windows: 12s
LinuxBean: 18s
Chrome を起動した際の使用メモリ
Windows: 223MB
LinuxBean: 138MB
全体に LinuxBean のほうが軽いのだけど、Chrome の初回起動だけ遅い。
(どちらの OS でも、キャッシュがあるので2回目以降の起動は速くなる)
これは思い当たる節があって、Windows は定期的にデフラグをやって、「よく使うソフト」などは HDD で高速アクセス可能な外周に寄せていた。
今回、LinuxBean は Windows があまり使っていない「内周側」に入れられたし、Linux ではデフラグによる最適化もされていない。
HDD の速度として、ずっと不利な条件かもしれない。
逆に考えれば、それでも起動が半分程度の時間、というのはすごく軽いことになるのだけど。
実は、計測しようとしている最中に、Windows がどうしようもなく重たくなった。
ずっと使わずにおいていたので、Windows Update と、アンチウィルスソフトの更新が重なり、メモリを 512M 以上使ってしまい、SWAP しながら動き出したのが原因だった。
LinuxBean は、何とも不親切なことに、自動的に Update なんてしてくれない。
セキュリティ意識をもって使い、定期的に忘れず Update しなくてはならない。
さもなくば、セキュリティが甘くて問題が出る、という不幸に見舞われる。
反面、裏で勝手にダウンロードを始めて重くなる、という不幸には見舞われない。
一長一短だけど、非力なマシンを使うならどちらにしても覚悟が必要だということだ。
今回は子供に使わせるものなので、「裏で勝手に何か起きる」というの余計な混乱を起こすだけ。
LinuxBean の方針がありがたい。
Update は子供が使っていないときに僕がやることにしよう。
後日談
非力なマシンはやっぱり非力でした。
でも、今まで使えてなかったのを、少し活用できそう。
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別年同日の日記
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昨日と今日、長男(小五)が林間学校に行ってきた。
2週間くらい前から風邪気味で、熱は特にない(夜になると微熱が出て、37度前後)のだけど、非常に疲れやすい。
親としてはちょっと心配だった。
先ほど帰ってきて、風邪でやっぱり疲れはしたけど、非常に楽しかったそうだ。
長女・次女は、長男が家にいないのが何だか不思議な感じだったらしい。
長男、下の面倒見が良くて、親が忙しいときも何かと世話を焼いてくれるので助かる。
3歳の時に次女が生まれたときは、おむつ替えだって手伝ってくれたし、次女に至っては半分は長男が育てていた、と思っている。
居間だって、風呂も一緒に入ることが多いし、寝るときも同じ部屋だからね。
長女は、今朝起きたときも、長男がベッドにいないから居間にいるかな、と思ったらしい。
起きてきて探してから「そういえばいないんだっけ」と言っていた。
夕食時には土産話をたっぷり聞けるだろう。
今日は長男の好きな夕食を作ってやろうかな、と思う。
…カレー好きの長男、昨日は飯盒炊爨でカレーを作ったはずだ。
2日連続はないな。後で何食べたいか、本人のリクエストを聞こう。
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ServiceWorker と indexedDB【日記 19/05/03】
別年同日の日記
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つい先ほど、ハムスターに餌をやろうと思ったら、昨日の分を食べていない。
(ハムスターは夜行性なので、いつも夜8時ごろに餌をあげている)
もう年なのでもしや…と思ったが、もし寝ているだけだったら無理やり起こしたらかわいそうだ。
いつものように、砂場の掃除など一通り済ます。
多少寝坊した際でも、がたがたやっていると大抵起きる。
しかし起きてこない。
これはいよいよか、と思って巣箱のふたを開け、そっと巣材をかき分けて中を見てみる。
寝ているように横になっていたが、おなかが動いていないように思う。呼吸していない。
そっと触ってみたら冷たかった。
死んでしまったようだ。
我が家に来たのは2年半前。
ハムスターの平均寿命は2年、とよく言われるのだけど、これはゴールデンの場合だ。
ジャンガリアンはゴールデンよりも小さく、寿命も若干短い。
今まで10年以上常に飼ってきていたが、短いものでは1年、長いものでも2年ちょっとだった。
今回死亡したハムスターが、歴代最長寿。
10年前とはペットを販売する業者に対する法律も厳しくなり、生後2か月移行でないと売れない。
なので、2歳10か月以上だったのだろう。
うちに来てすぐ、大きな病気をした。
ハムスターの病気は、大抵致命的だ。動物病院に行っても無力だ、とすでに知っている。
(過去には、連れて行ったこともあるからだ)
しかし、回復した。
回復しても臆病になってしまい、常にびくびくしていて、人の気配がするとすぐ隠れてしまっていた。
やっと頻繁に姿を見せるようになったのは、1歳を超えてから。
そして、食べ物に頓着しない。
ハムスターといえば、ほお袋に食べ物を詰め込んで歩く姿がかわいい…という人も多いのだが、食べ物を運ぼうとせず、エサ入れでそのまま食べる。
少し食べたらほっといて、後で気が向いたらまた食べる。巣には運ばない。
ただし、お気に入りのニンジンのヘタだけは、回し車の下まで運んで食べていたっけ。
非常にマイペースで、手の上に載せてもあまり逃げ出さなかったし、かんだりもしない。
だから、非常に子供たちにも愛されていた。
とはいっても、前の子がすごいよく噛んだので、子供は怖がってそれほど手に載せなかったのだけど。
この、食べ物を必要な分だけしか食べないのと、マイペースに過ごしていたのが長寿の理由だったのではないかと思っている。
死んでしまったようだ、と子供たちに伝えると、まず長女が大泣きした。
もう小学校2年生の長女がそんなになくと思わなかったが、考えてみると我が家に来たのは保育園の時だ。
「物心ついたときから一緒にいた」といっても良いレベルなのかもしれない。
死んだと気づいたとき、次女はお風呂に入っていたが、長女の鳴き声がするのでどうしたのか聞いてきた。
そして、ハムスターが死んだと伝えると、こちらも大泣きした。
歴代最長寿で、子供たちに愛されていた。
ハムスターの寿命は短いが、十分に幸せに生きたと思う。
泣きじゃくる長女と次女に、ハムスターの寿命は短いから、また飼ったらまた死んでしまい、寂しい思いをするかもしれない、と伝えた。
でも、また飼いたいという。それでいい。
悲しい気持ちは僕も理解できる。最初に飼ったハムスターが死んだ時は、やっぱり悲しかったから。
でも、いつか死んで別れる時が来るとわかっていても、それまでを十分かわいがれるなら、ペットがいる生活は豊かだと思う。
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別年同日の日記
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JAMSTEC の所有する地球深部探査船「ちきゅう」を一般公開する、というので家族で見に行ってきた。
時々書いているけど、妻の友人に JAMSTEC 勤務の人がいるため、子供たち(と僕)は JAMSTEC 関連の話題にそれなりに詳しい。
でも、「ちきゅう」は、話としては知っているけど実際に何をやっているのか、などは全然しらない。
しんかい 6500とかは何度も実物見ているのだけどね。
「ちきゅう」は、地球の中がどうなっているのかを探るために、海の底に穴を開けて土壌サンプルを採取するための船。
海の上に浮かんでいる船から、深い海の底までパイプを伸ばし、さらにそのパイプからドリルを繰り出して穴を開ける。
この際、穴を開けるといってもただ掘るのではない。真ん中に一本、綺麗に「掘り残し」を作るように周囲だけを掘る。
そして、この掘り残しを海上に浮かぶ船まで、そのままの形で持ち上げる。
これによって研究者は「海底の地層」をそのまま手に入れられる。
海の底よりもさらに深いところまでパイプがつながっているわけだけど、内部にものをきれいに通すためにも、このパイプが僅かでもたわむことは許されない。
波や潮の流れがあるにも関わらず、ハイテク制御により船は微動だにしないように作られている。
とにかく最先端技術のかたまり。
なんで、わざわざそんなに掘りにくい海の底を掘るのか、と子供が疑問を持った。
話は簡単で、「地球の内部」を知りたいからだ。
山のてっぺんと海の底、どちらが地球の中心に近いだろう、と考えると船の意義は自然に見えてくる。
船は24時間体制で研究を続けていて、ほとんど寄港しない。
人員交代や物資補給はヘリコプターで行われる。
建造5年目に、定期点検で一度日本に戻ってきて、その時は神戸で見学会を行ったらしい。
今回は10年目の定期点検で、横浜で見学会が行われた。
見学会は予約制で、1時間ごとに区切られている。
うちは、22日の12時の回に予約を入れた。11時に受付開始だった。
さて、我が家から受付となる横浜みなとみらい地区の最寄り駅である桜木町まで、電車で30分ほどかかる。
家から駅までも 30分程度。桜木町から会場までも、歩いて 15分は見といたほうが良いだろう。
12時の回だと、子供がおなかすいたと言いそうなので先にご飯を食べていこう。
…などと考えると、9時には家を出たい。休みの日だとはいえ、平日とあまり変わらない朝のスケジュールとなった。
桜木町から日本丸の前を通り、汽車道を通ってワールドポーターズへ。
これ、1年半前にも通ったコースだ。
次女(6歳)に「プリキュア映画で出てたところ」といっても、あまり覚えていないようだ。
1年半前に、通る前と後で2回ビデオ見たのだけどな。
プリキュアに別に興味はない長男(11歳)は映画のシーンまでよく覚えているようで、あそこに誰がいた、みたいなことまで言っている。
ワールドポーターズに入ればなんかご飯食べられるだろ…と思ったら、まだ開店していなかった。
マクドナルドは8時から営業している、と書いてあったのでマクドナルドを探す。
探している間に音楽が鳴り始めてシャッターが開いた。
10時半営業開始らしい。
じゃぁ、マクドナルドよりもう少しいいもの食べよう、とフードコートへ。
いろんな店があるので各々好きなものを食べる。
食べ終わったら11時15分。あと15分で受付しなくちゃ。先を急ぐ。
受け付け会場がどこかよくわからなかったのだけど、すぐ見つかった。
受付のあと、実際の船までバスで輸送していた。この列が長くて、30分ほど。
子供たちをトイレに行かせておいたほうが良いだろう、と考え、目の前の赤レンガ倉庫にトイレを借りに行く。
妻が付いていき、僕はバス待ちの列へ。
バスに乗って20分程度、「ちきゅう」は本牧ふ頭の、普段は関係者以外立ち入り禁止の区域に停泊していた。
見た人は大きさに驚く…と散々言っていたのだけど、まずバスが遠くにいる段階で見えてしまったことで、そのような驚きはない。
小さく見える段階で姿を見てしまい、だんだん近づいても「予想できた大きさ」に見えるだけなので。
大きさは大体、8階建てのビルくらいを想像してもらうといいと思う。
ざらにある大きさ。特に大きい、という感じはない。
ただし、そのビルの屋上に、大きな櫓が立っている。掘削のためのパイプを下に送り出すための装置。
それでもまだ、高層ビルを考えると全然小さい。
大きいといっても想像を絶する大きさではないんだな…という感想。
でも、いざ船に乗る段になって気づく。
これ、ビルじゃない。しっかりした地面の上に立っているのではなく、水の上に浮いているんだ、と。
そう考えると、とんでもない大きさ。
船をよく知らないから大きく感じないだけで、船を知る人が見ればみんな「大きさに驚く」のだろう。
素人ゆえの勘違いで驚愕していないだけだったのだ。
ちきゅうは、最大乗員 200名だけど、常時 150人程度で運用しているそうだ。
船員が 50人、掘削技術者が 50人、研究者が 50人。
これが、2チームに分かれ、2交代制で 24時間働いている。
ということは、12時間労働。過酷な仕事環境だ。
ヘリコプターで乗船して、大体1か月滞在すると、ヘリコプターで下船する。
乗員が200人の船、というと、旅客船としてはそれほど大きくはない。
でも、この 200人が1か月暮らせる設備が整っていると考えると、ここは人口 200人規模の村なのだ。
その村が、8階建てのビルに収まり、水の上に浮いている。5年の定期検査の時くらいしか寄港しない。
SFのような世界だ。
「ちきゅう」に乗船しても、全然揺れない。
船が大きすぎて揺れにくいというのもあるし、そもそも微動だにしないための装置がつけられている船なのだ。
船内ツアーはコースに従って自分で見て回る形だったけど、基本的に研究設備部分の紹介だった。
地層サンプルは、10m 程のものが、1~3時間で掘れるそうだ。すごい速度。
そして、これが船上にあげられると、CT スキャンや超音波により、非破壊検査が行われる。
この非破壊検査の結果、「貴重な部分」を避けるような形で、1.5m 程度の長さに分断される。
長いままでは研究しにくいからね。
さらに、縦に真っ二つにスライスして、中身を直接観察できるようにする。
1.5m もある、泥も石も一緒に含まれるものを、形を崩さないように真っ二つにできるのだ。すごい技術だと思う。
その後の作業は必要に応じて違うようだ。
酸素を追い出して窒素を充填できるグローブボックスがあった。
映画なんかで見たことある人も多いと思うけど、ガラスの箱に、手を突っ込むグローブがついているやつね。
あれで、完全に外の環境と遮断した状態で、サンプルを操作できる。
というのも、深海のさらに海底の泥の中に生きる生命がいるのだとか。
そんなところでは酸素は届かない。酸素がなくても嫌気性細菌なら生きられる。
そして、嫌気性細菌にとって、酸素は猛毒だ。だから、殺さずに研究するためには、酸素を追い出せる環境が必要なのだ。
サンプル表面の写真撮影をできる特殊装置もあった。
1.5mの長い表面に密着する形で、細長い写真を撮影できる。
特筆すべきは、この「写真」が、人間が見るためのデータではない、ということだ。
RGB 分解するのではなく、連続スペクトルデータとして撮影を行える。
光の三原色って、人間の目がそういう仕組みになっている、というだけで、光の性質とは違うものだからね。
ここで使われている撮影装置は、人間の目では見えないものも含めて、完全なデータを記録するものなのだ。
同じように、X線を照射して蛍光を記録する撮影装置もあった。
サンプルの質量と密度を精密測定する機械もあった。
面白い、と思ったのが「電子天秤」。
重さと質量は違う。
たとえば、体重計に乗って体重を測るとする。
同じ体重計を使って北極点で測ったデータと、赤道上で測ったデータではわずかに重さが違う。
赤道上のほうが、遠心力によって重力が相殺されていて、体重が軽くなる。
(コップ1杯の水程度にも変わらないけど、厳密には軽くなる)
正確に測りたければ、天秤を使う。
10g の分銅と釣り合う試料は、北極点で測っても赤道で測っても、10g の分銅と釣り合う。
重力が変動するとき、その影響は分銅と試料の両方に現れるためだ。
このようにして、重力変動の影響を受けないように正確に測られた重さを、「質量」と呼ぶ。
さて、科学では質量が大切なので、今でも科学者は古臭い天秤ばかりを使う…と子供の頃に聞いていたし、今でもそうだと思っていた。
でも、ここには「電子天秤」というものがあった。
電子天秤と呼ばれるものは世の中にもあるのだけど、ここにあるのはそれを改造した特別なもの。
天秤と名前がついているように、やはりものを載せる場所が2つある。
というか、改造した精密な「はかり」を、2台コンピューターに接続してある。
でも、この2つで「釣り合うように」分銅を交換したりする手間は必要ない。
片方に質量のわかっている分銅などを載せ、その質量を電子天秤に「教えて」やると、もう片方に載せた資料の「質量」を教えてくれる。
片方をキャリブレーション用に使い、もう片方の値を計算で補正しているのだな。
詳しくは教えてもらわなかったけど、この「2台の秤」の個体差も時々キャリブレーションする必要があるのではないかと思う。
これも簡単で、全く同じものをそれぞれに載せて、重さが違うというような判定になってしまったら、計算で補正すればよい。
さて、様々な測定機器があったけど、電子天秤のようなものは、揺れる場所では使えない。
地上でも、わざと機器を重くしてあって、しっかり据え付けて使うようなものだ。
それが船の上で当たり前に使えるという。
これもまた、「ちきゅう」のすごさがわかるエピソードでもある。
見学順とは前後するが、操舵室も見学できた。
普通の船の操舵室は、レーダースクリーンが「波長別に」いくつか並んでいる。
でも、地球では1つの波長ごとに、2つのスクリーンがある。
というのも、船体中央に大きな「櫓」が立っているため、櫓が邪魔でレーダーの死角が生じてしまうため。
現代のレーダースクリーンは、ベクタースキャンの CRT ではなくて、パソコン画面上にデータをプロットしたものになっている。
じゃぁ、2枚を合成することだってできそうなものだけど、これはあえてやっていないのだろう。
合成すると「元データ」を加工することになるし、レーダーに一番求められる機能は、生のデータを提供することだから。
以前別の船を見たときにも感じたけど、レーダースクリーンを含むパソコン画面は、トラックボールで操作されるようになっている。
狭い制御パネルの中でマウスを動かすスペースは確保できないからね。
今回は違ったけど、以前見た船では Logicool のトラックボールとかそのまま使っていたな。
各種装置にもそのまま Intel Inside マークがついていたり、案外普通のものを組み合わせて作られている。
「船」というハードウェアはすごいけど、それを制御する部分は、信頼性が確保できるのであれば何でも構わないのだろう。
そうそう、船の中でハッピーハッキングキーボードが使われているのを見つけられたのも有意義でした。
見学時間はわずか1時間程度だったけど、なかなか興味深いものをたくさん見せていただきました。
下船後、仮設テントのお土産屋さんで、「ちきゅう」の来年版カレンダーを買って帰りました。
以前もらった普通ではないカレンダーとは違って、普通のカレンダーだったよー(笑)
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さて、先に書いた「ちきゅう」の一般公開が終わってみなとみらい地区に戻った時、まだ時間は2時過ぎだった。
「これで帰るの?」と子供たち。
帰りたいか、まだ遊びたいかと聞くと、まだ遊びたいとのこと。
じゃぁ、以前から興味あった場所に行ってみよう。
ランドマークタワーのすぐ横、「三菱みなとみらい技術館」。
ずっと前から存在は知っていて気になっていたのだけど、来たことがなかった。
ワールドポーターズからはちょっと遠い。
次女の足では歩くだけで疲れるだろうから、肩車。
歩いて15分くらいはあったかな。
三菱重工のビルがあって、その一角に技術館はあった。
こども科学館ではあるものの、企業科学館なので、企業技術の宣伝の色合いもある。
でも、ここは宣伝色が低めでよくできている、という評判を以前から聞いていた。
入館してすぐ、次世代交通システム「トラム」の運転シミュレーションがあった。
他にもこうしたシミュレーションは多数あったのだけど、大抵長蛇の列。今回は遊ぶ時間が短いのでパス。
その先に、ちょっとしたゲームコーナー。
真っ白のジオラマで作られた「街」に、プロジェクションマッピングで様々なものが映し出される。
ここに、トラックボールで操作可能な「カーソル」が表示され、様々なものを探すゲーム。
8人同時プレイ可能。
2つのシナリオがあるようだけど、とにかく街の電気供給バランスが崩れることが予測される。
そこで、街中の「発電システム」と「蓄電システム」、それに「節電可能なポイント」を探し出して調整していく。
ゲームプレイの前にはカーソルを動かして街の中の様々な「次世代技術」を見つける形のチュートリアルもある。
もちろん、すべてのシステムは、実際に三菱重工が手掛けている技術だ。
奥のスペースは JAMSTEC コーナー。
はからずも、また JAMSTEC 。しんかい 6500 がメインの展示。しんかい 6500 は三菱重工が作ったものだ。
「ちきゅう」の模型もおいてある。ちきゅうはあまりに大きいので数社で作っているけど、やはり三菱重工も参加しているらしい。
今計画中のしんかい 12000…または「スーパーしんかい」をイメージした操作シミュレーションもあったけど、これも先に書いたように長蛇の列。
シミュレーション系は1回のプレイ時間が長いので、並んでいる人数がそれほど多くなくても、なかなか順番が回ってこない。
しんかい 6500の組み立てゲームとか、ソナーを使って深海探検するゲームとか、ゲームも多数。
次女のお気に入りは、コンピューター画面で「ロボット深海魚」を自由に組み立てると、大スクリーンで泳ぎだすもの。
チームラボがやっていたようなやつを、もっと簡単にした感じ。
1階の別コーナーは、JAXA コーナー。
JAMSTEC と JAXA は、最近一緒にイベントを行ったりもしているけど、それぞれ深海と宇宙を研究する組織。
ライバル関係なのかな。協力できるところでは協力し、競うところでは競っている感じ。
で、三菱重工は JAXA のロケットなんかも作っている。
JAMSTEC と JAXA はライバルだけど、三菱重工の技術が両者を結び合わせているのかもしれない。
JAXA コーナーの片隅に、MRJ の操作シミュレーターも置いてあった。
三菱リージョナルジェット。
1965年の YS-11 以来、国産旅客機はなかったのだけど、現在作成中の新しい旅客機。
先日初飛行しました。
MRJ の開発には JAXA も協力しているのね。
その関係もあって JAXA コーナーの一角なのだろう。
2階は、予約が必要な実験コーナーと、「乗り物の歴史」「発電」コーナー。
汽車の時代、プロペラ軍用機の時代、戦艦の時代からいろいろ模型が並べてある。
もちろんすべて三菱の手掛けたもの。
てこや油圧ピストン、動滑車など「力と距離を交換する」仕組みについても、触って実験しながら学習できるようになっている。
先日長男に「動滑車」について聞かれて仕組みを説明したのだけど、実物を見て理解を深めたようだ。
発電に関しては、各種発電所の仕組みや、世界中でどこに存在しているかの一覧など。
洋上風力発電所が波で倒れないための工夫、みたいなものも模型でわかりやすく展示してある。
実験コーナーは予約してなかったので全く見てません。
5時閉館で、2時間程度しか見られなかったので、あわただしく見て回った。
子供たちはもっとゆっくり見たかった様子。また機会があったら来ましょう。
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ここしばらく家族日記を書いてなかったので、書き留めておく。
11月14日、保育園の食育フェスタ。
普通の保育園なら「バザー」と呼ばれるものだな。物品販売も多少あるけど、主に食べ物を売る。
毎年書いているけど、ちょっと解説しておこう。
園の行事は主に、「保育園行事」と「PTA行事」に分かれる。どちらが主体となって行うか、が違う。
でも、どちらも園とPTAが協力して行う。
秋に行われる運動会や、遠足は保育園行事。
だけど、食育フェスタはPTA行事。
そして、8年ほど前は、食育フェスタはPTA幹部が死ぬような思いで運営していた。
保育園に預けている、ということは、共働きで(もしくは一人親)で、暇はないのだ。なのに保育園最大の行事を取り仕切らなくてはならない。
7年ほど前のPTA会長の発案で、PTAが「委員会制」に改められた。
大きな行事ごとに委員会を作り、中枢を委員会に預ける。すべての行事を数人で回す、ということが無くなり、余裕ができた。
#もちろん、仕事が増えたほかのPTAの父母からは強い反発もあった。
でも、1年無理して回したら、そのやり方が悪くないと誰もが気付き、反発は無くなった。
3人の子供が合計で8年間保育園に通い、僕も8年間食育フェスタを手伝ってきた。
そのうち6年は焼きそば担当で、すっかり「焼きそばのベテラン」扱いになっている。
でも、今年で次女が卒園するので、一応最後の食育フェスタだ。
そんな思いで参加したが…当日大雨だった。
実は、委員会制になって初めての雨。
委員の方も数日前から雨の予報に慌て、当日晴れた場合と雨の場合の2通りの準備をしてきたらしい。
そのかいもあって大したトラブルもなく、無事終了。
客足は少なく、いつもより焼きそばが売れなかった。これ、先に食券売っているので損はないのだけど、食券を買っておきながら来なかった方がいる、ということだ。
余った焼きそばは、終了後に「反省会」と称する飲み会が行われた際に振る舞われた。
それでも余っていたので、4つほどもらって帰り、我が家の子供たちの胃袋に収まった。
この「食育フェスタ」は、すでに保育園行事の枠を超え、地域行事になりつつある。
保育園を卒園した子供たち、その親、付近住民も楽しみにやってくる。
そして、OBになっても「焼きそば手伝いに来ました」なんて来てくれる人がいる。
来年、僕もそうした人たちに混ざってるんじゃないかな、という気もしている。
11月21日
日記に書いた通り、ハムスターが死んでしまった。長寿で、堂々の大往生。
わずか4日後のこの日、次の仔を買いに行った。
行ったのは、妻と結婚前に同棲していた時にハムスターを買ったペットショップ。
以降も、何度かこの店で買っている。
いつも手を入れさせてもらい、乗ってくる、かまない仔に家に来てもらうのだけど…
この日、ちょうどショップの店長さんらしい人がいた。実は初めてかな?
そして、手に載せたいというと、「大丈夫、みんな手に載るし、かまないよ」とのこと。
実際、その場にいた3匹全部を載せてみたが、どれもおとなしいし噛まない。
店長さんの説明によると、ペットショップでの飼い方により、噛む仔とそうでない仔が分かれてしまうそうだ。
ペットショップでも、ケージに入れっぱなしにしている店は駄目。
お客さんに見せるためのケージは、広すぎて寝るには落ち着かない。
夜になったら別の小さなケージに移してやる、というのがショップとしての責任。
これをちゃんとやっていれば、毎日手に触られて、危険がないことを覚えるのでおとなしくなるそうだ。
でも、ショップとしての責任を果たしていない店で買うと、噛まれることも多いという。
もちろん要因はそれだけではなくて、手から落としてしまうことがあれば怖がって噛むようになるだろうし、怖い思いをさせれば手を敵だと思うようになる。
でも、大体は小さいころの経験によるもので、それはショップの責任だ、との説明。
目からウロコだった。
10年ほど前に最初のハムスターを買ったときに、本で「手に載せてもらって相性を見るとよい」と書いてあったので、それ以降ずっとそうしていた。
そんなことよりショップ選びのほうがもっと重要、ということだ。
歴代ハムスターは、この店を含めて大体3店舗で買っている。
でも、そういわれてみるとこの店で買った仔に、手乗りが多かったように思う。
#手乗りにならないとダメだということではなくて、それぞれ個性があってみな可愛かったのだけど。
11月29日
長女が「理科ハウス行きたい」というので、理科ハウスへ。
1か月前に来たばかりだけど…あれ、1か月前に来たの、日記に書いてないな。
何度も書いているが、理科ハウスは来るたびに感心する。
子供たちの学びの場として、非常に面白い「遊び」を提供し続けているのだ。
2階に、古い壁掛け時計の駆動ユニットをむき出しにした展示があった。
理科ハウスの事業の一つに、科学者「石原純」さんの資料の保存がある。
そして、その著書の中に、科学を時計の仕組みになぞらえて紹介する部分がある、ようだ。
「ようだ」というのは、駆動ユニットの前に本のページを開いて置いてあったのだけど、前後のページが読めなかったので文脈がよくわからないの。
そこにあった挿絵にそっくりの駆動ユニット。
…歯車式の振り子時計で、動作が非常に面白かったので、じっくりと構造を観察した。
僕も歯車時計は好きなので、ここに雁木車があってこちらのゼンマイの力を抑えこんで…くらいにはわかる。
あれ、半分何に使っているかわからない歯車があるな、と思っていたら、ちょうどそちらの装置が動き出し、鐘を4つ打った。
時報装置だった。
この時報装置の動きがまた巧妙で、「時報」と「時間」を一致させるために、時報を強制的にならして調整するスイッチもある。
何度もスイッチを押して、動作を観察してしまった。
ふと気づくと、後ろに館長さんがいた。
仕組み判りますか? と聞かれる。館長さんは、本の挿絵にあるものだから展示してみたものの、時計の仕組みがよくわかっていないそうだ。
ざっと説明して、それよりも時報装置が巧妙で見入ってしまいました、とこちらも解説。
時計の仕組みって、今でも解説を見ることがあるのだけど、時報のような付加価値部分はなかなか説明を見ないからね。
非常にいいものを見せてもらった。
今気づいたけど、すごく面白いもの見てきたのに、写真撮り忘れてた。
午後3時ごろから、みんなで実験しながら討論して考える時間、というのがあった。
毎週日曜日にやっているそうだ。といっても、この1か月で始めたばかり。
(以前から日曜に来ているのに、初めて見たもの)
「先週」は、雲が非常にきれいだったので、みんなで雲について考えた、と言っていた。
この日はその続きで、雲の話。
話の持って行き方が非常にうまい。
気圧差によって温度差が生まれる話などをして、手動の真空ポンプで実際に温度変化を確かめる。
そして、真空の力を見せるため、瓶の中に「コアラのマーチ」の小袋を入れる。
減圧して、見事袋を割ることができたら、中身はみんなにおやつとしてあげるよ! と言ったら、子供たちは真剣にやり始める。
一袋じゃ足りない、というのでさらに追加。
2袋同時でも割れるかな? 「割れる」「やってみる」という子供たちに、でも、割れなかったらおやつもらえないよー、とスタッフの人。
それでも子供たちは「絶対割ってやる」と気合を入れ、見事に2袋同時に割りました。
雲ができるためには、核となる「ちり」が必要なのは知っていた。
でも、子供たちへの解説で初めて真の意味を理解した。
水は表面張力が高いけど、高すぎて「小さな水滴」がたくさんになってしまう。
そして、小さな水滴は、小さいがゆえにまたすぐ蒸発する。
ここに「ちり」があると、表面張力によって「ちり」に水が集まり、大きな水滴になる。
こうなるとやっと目に見える大きさの雲になる。
そこまで話したら、飛行機雲の話とかすれば面白いのになー、と思って窓の外を見るも、曇っていた。
晴れていて飛行機雲でもあれば、子供たちに興味を持たせる良い題材だったのだけど。
気圧で温度変化が起きる話も、スタッフの方は「空の上で起きていること」として説明していた。
子供たちは理解しているのだけど、身近な話としてはあまり捉えられていない感じ。
これ、冷蔵庫の中でも同じことをやっている、と言えば身近に感じてもらえるのになー。
そのあと、ペットボトルの中で雲を作る実験。
ペットボトルにアルコールを少し入れ、空気を送り込んで気圧を高める。
この状態から栓を急に抜いて一気に減圧すると気温が下がって、飽和していたアルコール蒸気が滴となり、雲が出来上がる。
子供たちはこれでも喜んでいるのだけど、これは「霧箱」の原理でもある。
一緒に宇宙線の話とかすれば面白いのになー。
いろいろ書いているけど、文句があるのではない。
スタッフの方が目の前でやる実験の数々は、非常に面白いし、子供は熱中している。
あまり多くの関連話題を出すと、子供が混乱してしまうだろう。
でも、この実験が面白いからこそ、傍で見ていると「派生話題」をどんどん思いついてしまう。
知識というのは、そうした「派生話題」から、網の目のようにつながっていくものだ。
聞きかじった知識は「豆知識」にすぎない。単体のままでは応用も利かず、いつか忘れてしまう。
でも、網の目のように絡み合った知識は、その人の知識ベースとなって考える力を底上げする。
これらの話題は、うちの子供には帰りの車の中や、家に帰ってから話をした。
本当に、理科ハウスが家の近所に合ったら、入り浸って子供たちに勝手に知識を授けるのに!
スタッフの方も、いろんな人が子供の興味を呼び覚ますのは歓迎してくれいているようだ。
こういう場所では、喜んで僕もおせっかいおじさんになる。
理科ハウスの壁には、子供の「疑問」を書いた紙が、たくさんぶら下がっている。
これ、答えを知っている人は裏に書き込んでほしい、ということらしい。
前から見えていたのだけど、答えを書いてよいというのは1か月前に知った。
そしてこれらの質問、子供の素朴な疑問なのだけど、それがゆえに難問が多い。
たとえば「AIがこのまま進んでいくと、SF映画のように人間と戦争になりますか?」。
そんなわけないよ、と一蹴できない。でも、そうなる、なんて無責任に言えない。
一応プログラマで大学時代に人工知能研究の端っこを研究した人間として、答えておいた。
2年間も誰も答えてくれなかった疑問だそうだ。
#ざっと言えば、現在のAIは人間の補佐を目的としていて、AIのみでの判断はできないので反乱は起こさない。
でも、AIが進化することで職を失う人はいるだろうし、AIの補佐の「ミス」で混乱が起きることもある。
それはある種の戦いであり、AIを活用するには人間側が注意していく必要がある…というようなこと。
子供にもわかるように、もっと懇切丁寧に書いた。
宇宙論に興味を持った子供が「暗黒物質って、何でできてるんですか?」と無邪気に書いていた。
それがわからないから暗黒、と呼ばれているわけだけど、当然のことながら本にも詳しいことが書いてなくて、知りたいのだろう。
この紙の裏には、物理学者の梶田隆章さんからの答えが書いてある。
1年半前に理科ハウスは第10回小柴昌俊科学教育賞を受賞していて、その際に同席した梶田さんに書いてもらったのだそうです。
賞のタイトルにもなっている小柴さんは2002年のノーベル賞学者ね。
そして、梶田さんは今年、2015年のノーベル賞学者です。
こんなすごい人たちも、子供たちの疑問に丁寧に答えてくれている。
僕の答えなんてたいしたものではないのだけど、答えをもらえない子がいないように、答えがついてない紙を見つけては答えるようにしている。
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別年同日の日記
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さて、昨日消えてしまった日記を再度書き直そう。
でも、4つに分けて長々書いていたけど、それをもう一度書く気はしないのよ…
4つに分かれている、ということ自体がネタで、1日の日記に「壊れて修理」「長年使っていたけど交換」見たいのが並んでいるのが面白いな、と思っていたの。
でも、昨日概要書いてしまったので、面白い部分だけまとめて書く。
▼情報線まとめた
回線まとめた、というのは、先日から書いていた CATV 高いからやめる計画の仕上げ。
我が家は視聴難地域で、CATV に入っていないとテレビが見られない。
地域の共同アンテナもあったのだけど、地デジ化の際に CATV に接続され、CATV サービスの一つになった。
その後、CATV 会社の合併を繰り返し、共同アンテナが「新規契約なし」のサービスになった。
つまり、CATV を見るつもりがなくても、高いお金を払い続けないとテレビが見られない。
なんだ、この独占企業感。
でも、独占企業ではなく、ライバルがあるから大丈夫。
NTT にフレッツテレビを申し込んだ。光ファイバを引いている前提になるけど、CATV に比べて激安。
CATV では契約した1台以外では地デジしか見られないが、すべてのテレビで BS も見られるようなる。
これも紆余曲折あったのだけど、昨日工事だった。
まず、光回線工事。
今まで使っていた ONU (光と銅線を変換する装置)を外し、新たな「すごいルーター」に入れ替え。
すごいルーター、名前がわからないからすごいルーターと呼ぶしかないのだけど、ONU 内臓で、ルーターとしても使えて、電話線を取り出すこともできて、テレビ信号も取り出すことができる。
地デジとBSで秒間 0.7Gbps くらいのデータがある計算になるのだけど、これを 100M の光回線でも送れるらしい。
ただ、100M でこれをやると「インターネットは劇遅になる」そうで、回線交換を勧められた。
なので、作業の最初は 100M から 1G への回線交換。
お兄さんが家の外の電柱に上り、何やらやっていた。
その後センターに電話をかけ、こちらの末端に機械をつないで何か測定。完了となった。
この後、「すごいルーター」をつなぐ。
このルーター、設定しない限り、ルーターとして振る舞わず、電話とテレビ以外の信号をスルーする。
なので、今まで使っていたルーターをそのままつないだら、家の中のネット環境は復活した。
さて、すごいルーターに電話線をつなぎ変えたら、またセンターに電話。電話線から光回線に電話番号を移行してもらう。
作業が終わったら、携帯電話でうちの番号を入れ、電話が着信することを確認。これも完了。
これで、回線工事の人の作業は終了。
タイミングよくテレビ工事担当の人が来ていて、作業を引き継ぎ。
我が家は、家の外壁まで CATV の線が来ていて、家の壁の中に最初から埋め込んである配線も、外壁に出ている。
そこでテレビの線は接続されている形。
家の中の配線は、屋根裏で4分配され、家中に送られている。
ここにはコンセントも用意されていて、電波が弱いときはブースターをつけられる。
CATV では、ブースターを入れていた。
さて、問題はすごいルーターから出ているテレビの信号を、どうやって屋根裏に持って行くかだ。
信号を減衰させないためには最短距離を通るのがよく、理想的には天井に小さな穴を開けたいらしいのだが、屋根裏に入って作業するようなスペースは確保できないため、断念。
たった今使わなくなった電話線が通っている配管がある。
電話線は残してあるのだけど、この配管を通してテレビ線を外に出す。
都合のよいことに、電話線が外に出たところは、先に書いた外壁でテレビ信号をつないでいるところのすぐ近くだ。
これで、家の中のテレビに信号が送れる。
接続が終わったら、家じゅうのテレビ配線の信号強度をチェック。
十分な強度だったので、ブースターなどは不要、となった。
#CATV 用ブースターは周波数などが違うため使わない。
工事全体で2時間弱。
終わった後で CATV 会社に解約の電話を入れる。
当たり前のことだけど、解約したいと申し出ると、引き留めにかかられた。
値段などの問題であれば安い料金プランなどご案内しますよ…と。
「すでに次の契約決めて、今工事が終わりました」と伝えたら、それで終了。
撤収工事があるので、後日工事日などの相談があるそうだ。
▼ドコモやめた
最初に持った携帯電話は、IDO だった。
当時は、携帯電話って高価なもの。「普通の」固定電話より通話料もずっと高かった。
でも、妻と遠距離恋愛中に、固定電話で遠距離通話するより、携帯電話のほうが安いと知る。
固定電話は距離課金だけど、携帯電話は均一料金だからね。
特に、当時の IDO は2回線契約するとその間の通話が半額、というサービスをやっていた。
これが本当に安かった。IDO がなかったら遠距離恋愛なんてできなかった、と思う。
#まだパソコンで電話するなんて考えられない時代ね。
CU-SeeMe はあったけど、ダイヤルアップで 33.6Kbps では使い物にならなかった。
16年前に独立してフリーのプログラマーをはじめ、その年のうちに i-mode サービスが始まる。
携帯電話がまだまだ高価な時代、そこに付加価値を付けても、誰も注目していなかった。
仕事で i-mode のサイト構築を頼まれたけど、まだまだこれが流行するとは思えなかった。
でも、仕事でやるなら知っておいたほうがよさそうだ。発売同日に P501i を購入。
妻と2つ。IDO より少し通話が高くなるけど、大きくは変わらなかった、かな。
で、その時以来ずっとドコモを使ってきた。
継続して使っているので割引されていて、月々の料金は千円いかなかった。
それが、スマホ時代になって変わった。
高いとわかっているからスマホなんていらなかったのだけど、FOMA 端末が壊れて仕方なく移行。
最初は、スマホ向けに必要な「パケ放題」料金は端末割賦払いの料金で相殺された。
でも、割賦が終わると、もう割高に感じるだけ。
先日、ずっとスマホはいらない、と言っていた妻が、やっぱ自分で持っていたほうが便利そうだ、と言い始めたので、二人で安い会社に乗り換えることに。
非常に低速な格安 SIM をしばらく使っていたので参考になるデータはある。
ほとんど家にいるので、1か月の通信量は 1G 行かない。
250Kbps の低速でも、メールやカーナビ、音楽ストリームなどの、大体の要件はこなせる。
でも、WEB を見るときにはちょっと遅く感じる。動画なんて見てない、ただの WEB でも、だ。
というわけで、1G 程度の高速通信が使えて、通話もできる SIM に MNP で乗り換えることにする。
ドコモの回線自体は信頼しているので、ドコモ系 MVNO 会社で。
MVNO は、大手の回線を借りているから品質は一緒…と言われがちだけど、そんなことはない。
回線は借りるが、交換機は業者が用意する。
とはいえ、この交換機だって、大手が作っているものを買うだけ、という例もあるのだけど。
僕としては、IIJ 系の交換機に信頼を置いている。
先に書いた 250Kbps の低速 SIM を契約した時、IIJ も MVNO を始めた直後だった。
IIJ いいなぁ、と思ったけど、高かった。それが、今は IIJ 系の会社、という形で安くなっている。
ドコモの2年縛りの更新タイミングが 12月だった。
12月に解約すれば、違約金は発生しない。
ちょうど12月頭が妻の誕生日だったこともあり、SIM フリー端末を購入。
いや、妻へのプレゼントではなく、僕も買ったんですけど。
12月3日にドコモへ行き、解約を告げる。
まぁ、想像はしていたけど引き留められる。
他社にお乗り換えでしたら、料金など教えていただければ、弊社のそれに見合うプランをお探ししますよ…と。
2人でおいくらになりますか? というから、3000円と答えると、一瞬目が泳ぐ。
すぐに、気づいたように「あぁ、一人3000円ですか?」と聞かれたので、二人で3000円、と答える。
で、「お探ししますよ」の言葉はそのままうやむやとなり、粛々と解約手続きが進められた。
しかし、僕も詰めが甘かった。
2回線の契約は、両方僕名義だった。
正確にいえば、契約者名義が僕で、使用者名義が僕と妻。
ちょっと昔話をしよう。
今から10年くらい前の、携帯電話の普及機に、携帯電話は犯罪者に利用された。
偽名で契約して、そのまま料金を支払わない。それでもしばらくは使える。切断されたら捨てる。
これで、逆探知できない連絡手段を手に入れられる。
総務省は各社に指導し、一人1回線だけの契約しか認められないことになった。
でも、今度はこれで困った会社がたくさん出た。
法人で1契約、というわけにはいかない。法人は特別枠で、料金が高い代わりに複数契約できるようになった。
そうしたら、中小企業の社長さんとかが、個人名義で借りて社員に使わせようとし始めたが、1契約の壁があった。
…と、ここまで来て「契約者と使用者が違う」という玉虫色の契約方法が発明された。
契約者も使用者もちゃんと本人確認することを前提に、使用者が違うなら複数契約が認められた。
さて、現代に戻る。
この論理は大手では通用しているけど、MVNO 業者には認められていないようだ。
MVNO 業者では、一人1回線契約しかできない。
そして、MNP で電話番号を移行する際は、転出元と転出先で、同じ名前で契約しなくてはならない。
僕名義の2つの電話番号を、同じ業者で契約できない、ということになった。
ドコモ・IIJ 系の DMM mobile を使うつもりだったのだけど、慌ててドコモ系の別会社を探す。
IIJ 系ではないが、Biglobe が 1G からの安い契約プランがあったので、妻の名義はこちらで契約。
今朝、Biglobe の SIM が届いた。
ドコモの SIM なのね。「ドコモ」と明記してある。
ドコモ系だから不思議はないけど、全く同じものだとは思ってなかった。
ドコモから転出し、新たな電話番号がドコモの SIM で使えるようになる、という不思議な感覚。
届いたよー、とBiglobe に電話すると、ドコモの解約を行い、Biglobe の契約に切り替える作業をやってくれる。
2時間ほどお待ちください、とのことだったけど、現時点ではまだ切り替わっていない。
▼マウス
ボタンが壊れて、勝手にダブルクリックしたり、ドラッグ中に落としたりするようになったので買い換えた。
前のマウスは使用面が汚れてくると、マウスカーソルが思うように動かないことがあったけど、そのようなこともないようだ。
当たり前の道具が当たり前に使える、という快適さ。ありがたい。
Amazon で購入したのだけど、千円以下。
マウスは高かろうが安かろうが、激しく使っているとボタンがダメになる。安いのを買い換えるのが良い、と思う。
#高級品は部品もいいから壊れにくいのだけど。
もっとも、千円以下といっても、本来3千円の品。
発売からずいぶん経っているのと、人気のない色だったのが安さの理由。
#人気色なら、まだ2千円近くする。購入したのはピンク色。
発売時は、まだ Win7 の時代だったようで、パッケージには Win7 まで対応していると明記してある。
そして、Win8 対応、というシールが張られ、さらに小さな Win8.1 対応シールも張られている。
使うのは Win10 だけどな。
▼自転車のシフト
風で倒れて壊れた。
不便なので Amazon ですぐ同じ部品を見つけて購入。
(上のマウスと一緒に買った)
お急ぎ便ではなかったけど翌朝には届き、自分で交換してみた。
ハンドルグリップを切って外さないといけない、というのは予想外だったが、難しくはなかった。
ハンドルグリップ、切れ込みが入ったものを再装着してある。
後日新しいものを探そう。
というような感じで、昨日のサーバー故障も含め、ここしばらくどんどん家のものが交換されています。
サーバーは現在仮想化によって運用しているけど、近日中に新マシンを購入予定。
ただいま選定中。
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妻と一緒に携帯電話を乗り換えました。
今までドコモで、FOMA & Android。
Android 端末も、ほとんど通信せずに一番安い料金プランを使っていましたので、一般的に見て携帯に使っている料金は安かったと思います。
でも、最近はSIMフリーの流れとMVNO業者(詳細後述)の台頭で、普通に通信してももっと安くできるようになってきた。
じゃぁ、乗り換えてみよう。
詳細は先に書いたのですが、僕名義で2回線持っていたのを、MNP(電話番号を維持したままの乗り換え)でMVNOに乗り換えようとしたら、「1人1回線契約しかできない」という罠に引っかかりました。
罠に引っかかってから気づいたけど、これ当然なのね。
もともと、大手でも1人1回線しか契約できない、というのが国としてのルール。
大手は、法的なテクニックを駆使してこの網を潜り抜けているだけ。
こちらも詳細は上のリンクを読んで。
で、仕方がないから2つの業者に契約しました。
DMM Mobile と、Biglobe 。どちらも、別の理由でそれぞれ人気のある大手 MVNO 会社です。
ここで、MVNO について説明しておきましょう。
携帯電話は、事実上大手三社(ドコモ、au、ソフトバンク)だけがサービスを展開しています。
3社しかない、というのは寡占状態。総務省は、もっと会社を増やして競争させたいと考えています。
そこで、MVNO という枠組みが作られました。
大手の「回線」の利用権をまとめて買い上げ、それをユーザーにリセールする業者のことです。
まとめ買いすることで安くしてもらって、大手よりも安い金額で売ることで勝負する。
ただし、安くするために省けるものは省きます。サービスなど悪くなる。
大手は「回線」を貸してくれますが、交換機に当たる部分(携帯電話からインターネットに接続するサーバ)は自分で用意する必要があります。
そこで、大手から MVNO で借りた回線に、交換機などのサービス部分もつけて、さらにリセールする業者が現れます。
MVNE 業者、と呼ばれます。MVNE からサービス自体の提供を受けて、事務手続きや会員管理だけを行う MVNO 業者、というものも存在します。
ドコモが「製造元」だとすれば、MVNE が問屋、MVNO が小売店で、我々の元に届く…という感じでしょうか。
DMM Mobile は純粋に MVNO 会社で、MVNE が IIJ、ドコモの回線を利用しています。
Biglobe は MVNE もやっている会社で、やはりドコモの回線を利用しています。
IIJ は技術的に優れているのですが、やっていることが「通好み」というか、一般的にわかりにくいところがあります。
でも、理解して使えば非常に優れている。DMM は、IIJ 系の中で…というか、現状 MVNO 業者の中で一番安いプランを持っています。
それに対して、Biglobe はバランスが取れています。IIJ ほど技術的な優位点はありませんが、ややこしいことを考えずに使えるように工夫されている。
値段は DMM より高いのですが、比較的安いプランをもっています。
そして、MVNE 会社ですから非常に安定性があります。
先に、DMM と Biglobe はそれぞれ人気がある、と書いたのはそのためです。
さて、DMM と Biglobe に同日に申し込みました。
より正確にいえば、DMM を 30分くらい先に申し込んでいます。
ちなみに、ネットだけで完全に申し込みができます。本人確認書類も、デジカメや携帯で免許書などを撮影して送ればいいだけ。
Biglobe もほぼ同じ流れで申し込みができるのですが、最初に「本人確認書類が必要」と言われるのに、最後まで提出するところがありません。
申し込むと同時に Biglobe 会員になっていて、メールアドレスも新規に発行されるのだけど、このメールアドレス宛に Welcome メールが来ています。
そして、このメールを読まないと、次にやるべきことがわからない。
今発行されたばかりのメールアドレスなんて見てませんがな。
まぁ、このメールを見ると「契約者情報のページがあるので、確認しておこう」ということと「いつも使っているメールアドレスを、連絡先アドレスに登録しよう」ということがわかる。
契約者情報ページを見に行くと「本人確認書類が未提出だ」というアラートが出ていて、そのリンク先から提出ができます。
提出しないと事務手続きが始まらないので気を付けましょう。
ちなみに、メールアドレスも登録しておいたら、しばらくして「申込受付メール」が届き、その中で本人確認書類の提出方法が書かれていました。
Biglobe のメールアドレスに届いたメールを読まないといけない、もしくは発行された ID で契約者情報ページを見ないといけない、ということに気づかないと、いつまでたっても申し込みが終了しない仕組み。
すごい落とし穴だ…
#すでに Biglobe 会員の人が申し込む、という前提で考えられているように思います。
先に動きがあったのは、Biglobe 。
申し込んだのは 12月 3日の午後3時ごろなのですが、5日の午前中に SIM が郵便で届きました。
開封すると、堂々と「ドコモUIM」と書いた、2つ折りの台紙が入っています。
台紙には「ドコモ UIM」と書いたプラスチックのカードがつけられています。
UIM は、ドコモでの SIM の呼び方です。
UIM は User Identity Module で、U は「利用者」。
SIM は Subscriber Identity Module で、S は「契約者」。
ドコモの回線を利用するために、回線を使う「鍵」となる SIM は、ドコモのものなのですね。
一緒に使い方の説明の紙が入っていて、これは Biglobe によるもの。
詳細省くけど、「お急ぎの方は Biglobeに電話」と、フリーダイヤルの番号が書いてあります。
で、電話して切り替えを頼むと、2時間ほどでドコモが解約され、同時に Biglobe が使えるようになります。
ドコモの解約は、今まで使っていた電話が「圏外」になることでわかる。
圏外になった時から、Biglobe で電話が使えるようになるので、「電話が使えなくなる期間」がありません。
次に DMM。
12月 5日の午後3時ごろにはドコモの電話が使えていたのですが、夕方6時くらいには圏外になりました。
DMM 側で、処理が終わったことを意味します。
配送手続きが終わったらメールで連絡が来る、と書いてあったのだけど、この時点でメールが来ていない。
電話使えない状態になったけど、配送大丈夫かな?
#その後、8時ごろにメール届きました。
SIM 自体が郵送で届いたのは翌日 6日の、朝10時ごろ。
開封すると、SIM の台紙は DMM のものでした。付属のプラスチックカードは Biglobe と同じドコモのものだったのですが、裏返しに取り付けられていて、ドコモだと一目ではわからないようになっています。
これを入れればすぐに DMM で電話が使えるようになります。
逆にいえば、半日ほど電話が使えない期間があるわけです。
ドコモ SIM であることを隠そうとするかどうか、考え方が異なっているんだな、と思って、改めて両社の WEB ページをよく見てみます。
Biglobe SIM のトップページでは「ドコモと互換性が高いから安心」であることを前面に押し出していました。
ドコモの携帯端末なら、SIM フリーでなくてもそのまま使える。
ドコモの回線なので、カバーエリアもドコモと一緒、など。
対して DMM のページでは、「ドコモ回線を利用している」ことを極力隠しているようです。
あくまでも、DMM オリジナルの電話サービスという位置づけ。
トップページから「DMM Mobileについて」のページに行き、その中から「サービスエリア」のページに行くと、ドコモ回線を利用している、という説明があります。
それ以外では、ドコモ回線の説明はなし。
どちらが良い、悪いではなく、会社の考え方の違いが出ていて面白い。
さて、実際の使用感。
といっても、Biglobe のほうは妻のスマホに入れているので、僕はちょっと使わせてもらった程度。
まぁ、同じ回線だから同じ速度だよー、というのが事実。
交換機の性能もあるのだけど、ちょっと使った程度ではどちらも問題があるとは思わない。
うちでは二人ともほとんど外出しないので、二人とも音声通話付き 1G のプランを契約しています。
「高速通信付き」では、一番通信容量が少なく、安いプランです。
DMM が 1,260円で、Biglobe は 1,400円。
Biglobe は初月無料で、もちろん 1G 使えます。
DMM は初月は日割り計算になり、使用できるデータ量も日割りです。(830M でした)
使えなかった分は、1か月分に限り翌月に繰り越し。これは両社とも同じ。
使い切った場合、200Kbps の低速通信になります。これも同じ。
両社とも、音声通話は完全にドコモ任せなので、料金など同じです。
後で書きますが、この料金を半額にする仕組みを提供しているのも同じ。
SMS も「音声通話」に少しだけ文字データを載せる、という通信方法なので、こちらの料金も同じ。
月額料金が安いから、ドコモみたいな「無料通話分」なんてないよ。
以下、DMM というか、IIJ 系だけの機能。
まず、低速通信時も、「1回の通信で 75Kbyte までは速度制限しない」ようになっています。
バースト転送、と呼ばれています。
WEB を見たりメールしたりするときには、速度制限は事実上ありません。
動画を見たり、アプリをインストールしたり、という大きなデータのダウンロード時には制限されることになります。
この「低速通信」は、利用できる転送容量を使い切った時だけではなく、アプリを使うことで、任意に切り替えができます。
カーナビを使いながら音楽をストリーム配信して聞く、という程度の利用用途だと、低速で十分です。
実測してみても、50~100Kbps 程度しか使ってませんでしたから。
#Yahoo! カーナビと、Google Play のストリーム配信を「中品質」で使用。
こんな用途なら、低速通信に回線を切り替えて置けば、転送容量を温存できます。
…もともと、過去の実績から言えば、僕は 1か月 1G も使わないのだけどね。
Biglobe だけの機能も紹介しないとフェアではないですね。
うちは使わないのだけど、電話をかける人が多い人は、Biglobe は「通話パック」があります。
月650円払うと、1時間分の通話の権利が付いてくる。
1分10円程度、と思えば、携帯の通話料としては安い方かと思います。
何の工夫もしないと、Biglobe も DMM も通話は 30秒20円です。
両社とも、これを半額の 30秒10円にするアプリは提供しています。
Biglobe の通話パックなら、これをさらに安くできるわけです。
もっとも、携帯大手3社は「通話し放題」プランも提供しています。
どうするのが一番得かは、本人の使い方次第でもあるので、自分で考える必要があります。
我が家は電話ほとんどしないから、30秒10円にするアプリを入れる、というので十分。
#家族観通話は Hangouts 使います。
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さて、SIM フリースマホも2つ買いました。
…っと、いきなり脱線。
「スマホ買った」って子供の前で言ったら、長男から「スマートフォンだから、スマフォじゃないの?」と質問がありました。
これ、以前にも Twitter で同じこと書いている人見たな。
同じ疑問持っている人っているのかな。
英語の「phone」は、日本語では「ホン」と表記されるのが普通でした。
プッシュホン、インターホン、ヘッドホン、イヤホン、などなど。
「アイホン」というのは日本では一部で有名な会社名で、アップルは iPhone の日本発売に際して「アイホン」とは呼べませんでした。
そこで、協議の結果「アイフォーン」なら良い、ということになります。「アイフォン」って言っちゃだめね。
これ以前からも「スマートホン」という言葉はあったのだけど一般的ではありません。
表記も「スマートホン」「スマートフォン」の両方とも使われていました。
その後、「アイフォーン」の上陸によって、「スマートフォン」という言葉が一般に広まり、用語が統一されます。
でも、基本的に日本語では「ホン」です。
スマートフォンを略して「スマホ」になるのも、「ホン」だから。
すでに書いた通り、僕も妻も、それほど外出しません。
スマホはあったほうが便利だけど、特に高機能である必要はありません。
ただ、カメラとしては使いたい。
僕は QV-10 発売日に購入して持ち歩き始めてから、常に何らかのカメラは持ち歩いています。
何気ないスナップをとるだけなので、ヘビーユーザーでもないし、写りはそれほど気にしないのですが。
で、選定すると、やっぱり P8lite か Zenfone2 Laser か、という2択になる。
できるだけ安く、それなりに安定して使える、というと今ならこの2機種だよなぁ。
この2機種だと、スペック的には P8lite 。
でも、カメラ性能なら Zenfone2 Laser 。
僕としては Zenfone2 Laser だな…と見定めます。
妻の意向を聞きます。
家では Nexus7 も使っているし、僕が仕事で使っている Galaxy nexus も触ってはいます。
でも、自分のスマホ、というつもりでは使っていないので、あまり詳しくはありません。
妻は、一眼レフを愛用していて、カメラを使うならそっちになるから、カメラ性能は気にしないかな…と思っていたけど、1眼レフは重いので気楽に使えるカメラがあるならありがたい、という話になります。
何よりも、家で使っている Nexus7 は ASUS 製。Zenfone2 Laser も ASUS なので、使い慣れているかもしれません。
#後で書くけど、UI 的には全然違いました。
じゃぁ、二人で Zenfone2 Laser で色違いにするかな…と思ったら「それは面白くないよねぇ」とのお言葉。
あ、面白さを求めている。違うのにせよ、という妻からの許可だな。
じゃぁ、高いからやめよう、と思っていた別の機種を選ばさせてもらおう。
Honor 6 Plus 。P8lite と同じ会社 Huawei が作っています。
当然のことながら搭載しているソフトはほぼ同じで、Honor 6 Plus のほうが高級機種の扱い。
P8lite と Zenfone2 Laser は大体3万円で、Honor 6 Plus は5万円。
ただ、高級品だから P8lite より優れているか、というと、そうでもないのが微妙なところ。
P8lite は今年の8月の製品で、Honor 6 Plus は昨年12月の製品。
P8lite は日本市場を狙って投入してきた製品で、Honor 6 Plus は、日本では発売するつもりがなかったものを、要望があって急遽投入した製品。
一番違うのは、電話の対応周波数。Honor 6 Plus は、国内で使われている一部の周波数に対応していない。
…ただ、山間部などのごく一部地域で通話ができなくなるだけ。その場合でもデータ通信は可能。
気にする人は気にするけど、あまり問題があるようには思えない。
一応、ドコモの「対応エリア」地図で、自分の行動範囲…過去に家族旅行でいった山なども確認。
問題がなさそうだと思って、これに決定。
他に、Honor 6 Plus はカメラが 800万画素だけど、P8lite なら 1300万画素。
ただ、これは Honor 6 Plus の面白い特徴でもあって、後述します。
ASUS と Huawei は共に中国メーカー。
世界的にもこの2社のスマホは大きなシェアを持っていて、激しく競っています。
そのため、機能的にも「片方が搭載した機能は、もう片方もすぐに真似する」ような状態。
ただ、その実現方法は変わっていたり、細かな使い勝手の差があります。
Honor 6 Plus は、名前だけでも iPhone 6 Plus の真似だ、と言われていますが、名前や見た目だけの猿真似ではないです。
もっと、深いところまで真似しようとして、Android の中にまで、かなり手を加えている。
かなり気合の入ったもので、iPhone ユーザーが Android に乗り換えるのであれば、Huawei 製を買うと違和感がないだろう、というくらい作りこんでいます。
逆にいえば、Android の普通の作法に従っていない部分も多々あって、僕は戸惑いました。
Android では、ホーム画面を好きなものに交換できます。
OS バージョンによっても交換方法が違うのですが、最新版では設定画面の「ホーム」で選べるようになっています。
でも、Huawei のものは違います。設定画面の「アプリ」に入ってから「デフォルトアプリの設定」を選びます。
すると、ホームに限らず、いろいろな局面で「自動的に」使用されるアプリを設定する画面になる。
慣れていたものと違う、という理由で戸惑いましたが、どちらが理に適っているかといえば、Huawei のやり方です。
同じ意味を持つものを、1カ所にきれいにまとめてある。
Android 標準のやり方は、場当たり的でわかりにくいものです。
さて、このホーム画面も Huawei 製では、Android 特有の「ドロワー」が存在しません。
ダウンロードしたアプリがまず入るところ。特にホーム画面に置いていないアプリが入るところ。
Android では、ドロワーの中にごちゃごちゃに入っているアプリの中から、よく使うものだけをホームに配置する、という作法になっています。
iPhone では、ホームにすべてのアプリが置かれ、あまり使わないものはフォルダでまとめていく、という作法。
Huawei のホーム画面は、iPhone と同じ作法です。
ただ、使ってみたらそれほど悪くない。Android 特有の、ガジェットやショートカットもちゃんと置ける。
iPhone にあって、Android にないものの一つに「バッヂ表示」があります。
メールアプリアイコンの右肩に、未読の数が出ていたりするやつ。
Android では、作法的にこういう「通知」は通知領域に出すものです。アプリのアイコンに表示する、というような仕組みはない。
でも、Huawei は iPhone っぽくするために、ホーム画面に、このための機能を付け加えているようです。
ただし、そこの数字に「なにを」表示するかは、アプリ側の協力が必要。
そこで、主要なソフトを Huawei 独自に作りこんでいます。
ブラウザ、メール、カレンダー、電話、アラーム時計…などなど。標準のものも入っているのに、ご苦労なこと!
ただ、ちょっと使ってみた限りでは、やっぱり作り込みが甘い。
iPhone から乗り換えた人には、バッヂ表示が出る、というのはそれだけで使う価値があるかもしれませんが、僕は使い慣れたアプリを使います。
と、Huawei がどれほど気合を入れて iPhone の真似をしているか書きましたが、これに比べると ASUS は「普通の Android」として使えます。
でも、やっぱり同じようなことをしているのですね。普通の Android の上で、普通の標準 Gmail のアプリアイコンに、バッヂ表示を出してくれちゃいます。
いったいどうやっているのかわからない。謎技術。
ただ、やっぱりバッヂ表示は欲しい人が多いようで、ほかにも Android でバッヂ表示を実現するアプリとかありますね。
そういうアプリの技術を見て想像で書くだけですが、おそらくは、「通知領域」に表示されるアプリ通知を見て、必要な情報を抜き出して表示しているのではないかな。
Android では、通知領域に出た表示を、別のアプリから「見る」ことができます。
ただし、悪用すると困ることになるので、ユーザーがインストールした後、許可を与える必要があります。
同じような仕組みを、OS レベルで入れ込んでしまっているのではないかな、と想像。
ASUS も、Huawei に比べれば素の Android に近い、というだけで、かなり気合を入れて手を加えていました。
Zenfone 2 Laser は妻のものなので、それほど触っていません。
なので Honor 6 Plus の話を続けます。
僕は以前使っていた端末で、Llama を使って複雑怪奇なスクリプトをくみ上げていました。
夜中にはメールが来ても電話が来ても鳴動しない。
朝になったら音を出すけど、家の中では小さめの音で、家の外では雑踏内でも聞こえる大きな音で。
通信量を抑えるため、普段はデータ通信しないけど、メール通知が来た時だけ(先に書いた、通知領域を見て)、データ通信を開始してメールを取得する。
電池消費を抑えるために、家から離れたら完全に WiFi をオフにする。
近所に戻ってきたら、WiFi を探し始めて、見つかったら「家にいる」と判断する。
不要不急のアプリは、画面がオフになってしばらくたったら終了してしまい、メモリ開放する。
…などなど。
Llama を使うことで便利になりましたが、スクリプトは複雑怪奇でした。
Honor 6 Plus は、苦労して自分で実現していた機能のかなりの部分を、最初から持っています。
時間を設定して、鳴動するかどうかを選べます。
画面を消したら終了するアプリも設定できます。
モバイルと WiFi それぞれで、通信を許可するアプリを設定できます。
WiFi 電波が見つからなくなると WiFi をオフにしてしまい、以降は時々電波を調べます。
多分 Llama はまだまだ活躍できるのだけど、複雑怪奇にしていたかなりの部分が解放されます。
Zenfone 2 Laser は、こうした部分は「素の Android」に近くて、Honor 6 Plus 程の機能を持っていないみたい。
ちなみに、最初のほうに書いたけど、Honor 6 Plus と P8lite は、こうしたソフト部分は大体同じ。
高級機種だからいろんな機能が入っている、というわけではないです。
さて、Honor 6 Plus の特徴である、カメラについて。
先に 800万画素と書きましたが、その画素数のカメラは3台あります。
1台は内側、自撮り用。
あと2台が外側についていて、専用のカメラアプリによって、2台を駆使していろいろできます。
#Android 標準の「カメラ」アプリだと、1台だけ認識されるようで、800万画素のカメラとして扱われます。
専用アプリ以外では 800万画素扱いではないかな。
この「いろいろ」が面白い。
まず、2台で撮った写真を合成して、1300万画素相当の1枚の写真として扱えます。
レンズが2つだから光を2倍集められる…という売り文句になっているのですが、それは違う感じ。
レンズが2つあって、撮像素子も2つです。それぞれの素子としては普通にしか光が集まりません。
暗がりに強いのは、あえて画素数を下げたことによるもの、だと思います。
1300万画素の撮像素子を使うと、1ピクセルの面積が小さくなってしまいます。
これは、光を集めにくい、ということになり、暗がりに弱くなります。
でも、800万画素にすることで暗がりに強くなっている。
じゃぁ、2つのカメラは意味ないのかといえば、そんなこともないです。
暗いところでは、デジカメは「ノイズ」が生じやすくなります。撮像素子に入る光が少ないと、相対的に電気的なノイズの影響が強くなるのです。
これを、2つのカメラを同時に使うことで補正します。急に1ドットだけ周囲と色が違うとき、それがノイズなのか本当に何かがあったのか、判別する方法はありません。
でも、2台あれば比べることで判別できる。ノイズがあるなら、ノイズがない方からデータをもらって補正できます。
これによって、「明るくなっている」わけではないけど「暗がりに強くなっている」のです。
上の写真(この日記の冒頭にあるものと同じ)は、オリオン座を撮影したもの。
簡易三脚で固定し、シャッター開放で10秒ほど露光して撮影したものを、一部切り出して縮小しています。
星がぶれて見えるのは、手振れではなく、星が動いているから。
そもそも、この撮影モードの名前が「スタートラック」(星の軌跡)だからね。
この日は空全体がうす曇りで、その隙間にオリオン座が見えた形。
なので、全体に雲が白っぽく映っています。
でも、スマホで撮影した暗闇にしては、ノイズが少ないと思います。
HDR 撮影もできます。ハイ・ダイナミック・レンジ撮影。
普通の写真よりも、明るいところから暗いところまで、白とびや黒つぶれなく撮影する技術ですね。
普通、HDR 撮影では「違う設定で、2枚の連続写真を撮って、合成する」のですが、2台のカメラで同時にとれます。
なので、激しい動きのある被写体でも HDR 合成できます。
ただ、こちらも撮影時に「カメラを固定するように」と文字が出るんだよね。
2台同時ではなく、2台を駆使して通常より高速に連続撮影しているのではないか、と分析している人もいました。
2台のカメラの視差を利用して、疑似的に被写界深度を表現することもできます。
被写界深度っていうのは、「ピントの合う範囲」のこと。
プロの撮った写真で、見せたいところにだけピントが合っていて、それ以外はボケているような写真。
視差で距離がわかるので、狙った距離の部分だけピントを合わせ、それ以外を疑似的にぼかします。
ただ、「疑似的に」というのがミソで、ソフトで処理しているので実物のボケ方とは少し違う。
まぁ、遊びとしては非常に面白いです。
そして、何より面白いのは、「視差」を元に計算しているため、撮影後でもピントを合わせる部分や、ボケ方を変えられること。
この機能だけでしばらく遊べます。
ただ、問題が一つ。
撮った写真、どれもこれも非常にファイルサイズが大きいです。
カメラ性能をアピールしているので、JPEG の圧縮率をあまり上げていないみたい。
それともう一つ、被写界深度を演出するための写真は、JPEG ファイルの中に、2つのカメラで撮った元データを入れているようです。
そのため、後からいつでもピントを変えられる一方で、ファイルサイズが非常に大きい。6M くらいあります。
この画像ファイルは、Huawei 純正の「ギャラリー」で写真を見ている最中でも、ピントを変更できます。
でも、「ギャラリー」の機能と「Google フォト」の機能は、似ている部分もあれば違う部分もあるのね。
どちらをメインで使うか、悩ましいところです。
これ、2枚の画像を元に視差を出してボケさせる…というのであれば、PC でも動作するソフトないのかな、と思ったのですが、今のところ見つかっていません。
あれば面白いのにな。誰か作らないかな。とりあえず画像フォーマットの解析からか…
Zenfone2 Laser のほうのカメラですが、Honor 6 Plus のような派手さはないです。普通のカメラ。
外側は 1300万画素で、自撮り用は 500万画素。
ピント合わせは非常に早くて、普段使いには良さそう。
名前にもなってますが、Laser 測距しているのね。だから、近くではピント合わせが速い。
あまり遠いところでは、無限遠にしてしまうのでそれほど遅くない。
レーザーが届かないが、無限遠にするには近い微妙な距離ではピント合わせの時間も微妙になる、そうです。
でも、自分のものではないのでそこまで試してないです。
Honor 6 Plus も視差を利用して高速にピント合わせをする、とは謳っているのですが、現実にはピント合わせ速度は普通な感じ。
決して遅くはないのですが、特に速さを感じません。
…そういえば、画面オフの状態から目的の方向に構え、音量ボタン下をダブルクリックすると、いきなり撮影します。
大体、ダブルクリックから 1.2~1.5秒程度で撮影できるみたい。
このとき、画面に「1.2秒!」とか表示してくれます。
お前は早撃ちガンマンか。
Honor 6 Plus が2万円も高いのは、このカメラだけのせいではありません。
CPU だって P8lite や Zenfone 2 Laser より良いものを使っているし、センサー類なども多く搭載しています。
でも、それらを評価するようなことを、僕は普段しないのだね。
激しいゲームもやらないし、センサーを駆使するようなVRごっこもやらない。
…VRはちょっとやってみたいな、とは思ってます。Google の段ボールメガネね。
すぐにではないけど、気が向いたら何か入手します。
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やっと風邪が治ってきたので、クリスマスの話を書こう。
事の起こりは、クリスマスの1週間ほど前だった。
長女が、サンタさんって本当にいるの? と、毎年繰り返される質問をしてきた。
僕の答えはいつも「いる」だ。
子供の夢を壊さないとかそういうことではなくて、僕が本気でいると信じているから。
これは以前にも書いたのだけど、「サンタクロース」と呼ばれる特定個人がいるとは思っていない。
いるのは、心優しい誰かだ。
クリスマスに、相手のことを思ってプレゼントを渡そうと考えている心優しい人を、世間ではサンタクロースと呼ぶ。
だから、サンタクロースが何百人、何千人いようとも問題はない。
国内で公式にサンタクロースとして認められているのはパラダイス山本さんだが、彼だけがサンタクロースだというわけでもない。
子供にサンタクロースのことを聞かれたとき、常に「聖ニコラウス」やその後継者の話、パラダイス山本さん、もしくは無名の多数のサンタクロースの存在について語ってきた。
これらはすべて事実で、子供だましの嘘は一切入っていない。
ただ、今年は少し様子が違った。
長女もそろそろ気づいてきたようで、カギがかかっているのにどうやってサンタは入ってくるのか、とか、プレゼントの代金は誰が払っているのかとか、細かな点を聞いてくる。
長男がにやにやしながら「サンタクロースって、お父さんとお母さんでしょ!」と言ってきた。
このときは、次女もいたので「どうだろうねー」といったのだけど、後日長男には認めておいた。
プレゼントを買ってあげたい、と思う人がサンタであり、我が家におけるサンタクロースは父と母だ、というわけだ。
長男は子供が集まっているところで言い当ててしまったので、長女も気づいてるんだろうな。
次女は…どうも、わかっていない節を感じる。
まぁ、ばれてしまったのであれば、何が欲しいか直接聞いてもいいだろう。
毎年雰囲気を察しながら僕がプレゼントを選んでいたのだけど、子供の欲しいものを聞いてみる。
長男は、いつもあまり物欲がないため決められないようだった。
妻に相談。
妻としては、子供がおもちゃを片付けないので、いたずらに物が増えるのが嫌だという。
今までは「サンタクロース」ということでプレゼントを渡してきたが、ばれたのであればいっその事家族旅行をプレゼントにするなどはどうだろう。
これには悩んだ。次女はまだ気づいていないと思う。
しかし、妻は本当に物が増えるのが嫌で、金額の問題ではない、という。
じゃぁ、少し豪華すぎるものをプレゼントすることで、物がないことの寂しさを紛らわせるか…と、クリスマスイブの前日(23日)に、ディズニーランドに行くことにした。
19日の土曜日には子供に伝え、20日にはディズニーランドのガイドブック(5年前に買った古いもの!)を見ながら、どこを見たいかなど相談。
19日に伝えた際、「プレゼント欲しかったな」と言ったのは長男。
いつも物欲がないからこそ、「サンタさんから」ということで強制的に渡されるプレゼントは、ちょっと楽しみにしていたらしい。
でも、長女と次女はディズニーランドに行けることを心待ちにしていた。
当日。
23日は休日だけど、冬休み直前だということもあって空いている…との予想。
でも、結構混んでいた。
いや、休日のディズニーランドとしては十分空いていたのだろうな。
昼ごはんも30分待ち程度でグランマ・サラのレストランに入れたし、子供向けのジェットコースターだって30分で乗れた。
一番待ち時間が長かったのが「プーさんのハニーハント」で、1時間ほど。
ハニーハントは次女が見たがったもの。
長男は「イッツァスモールワールド」が希望。5年前に来た時に、すごく楽しかったらしい。30分程度の待ち時間。
長女は「トムソーヤ島」が希望。待ち時間なし。
他に、シンデレラ城の中にも入った(30分ほど)し、カヌー(10分ほど)も体験した。
先に書いたハニーハントは夕方に入ったのだけど、長男はカヌーが楽しかったと、待ち時間の間に妻と一緒にもう一度乗ってきた。
最後にフィルハーマジック(30分ほど)を見て、夜のパレードを見て終わり。
小雨だったのでエレクトリカルパレードではなく、代替のものだった。
見ての通り、子供の興味に任せて回った結果、ディズニーランド全体をまわっていない。
トゥモーローランドは通り過ぎただけだし、アドベンチャーランドには足も踏み入れていない。
#夕食は、トゥモーローランドのファーストフード店で食べた。
しかし、子供にとってはとても楽しかったようだ。
翌日は24日。クリスマスイブ。
前日の遊び疲れもあったが、平日なので子供たちは小学校・保育園へ。
23日に大きなクリスマスイベントをやったわけだけど、ちゃんとパーティはやろう。
僕はローストチキンを作るべく、買い出しなどへ。
ローストチキン、基本的に鶏肉の入手が一番大変。肉屋さんに行けば売ってるけど。
鶏肉さえ手に入れば、塩コショウを摺り込んで、200度前後で1時間焼けば出来上がり。
世の中には複雑なことが書いてあるレシピも多いけど、200度で1時間焼けば、必ずおいしく出来上がる。
豪華に見えるけど、手抜き料理の部類と考えてもいいくらい。
さて、チキンを食べながら、次女が「サンタさんやってくるのって、今日寝た後だよねぇ」とか言い出す。
いや、だから今年のプレゼントはディズニーランドだよ、と返すと、「え!サンタさん来ないの?」と、取り乱し始める。
サンタさんに、ありがとうのメッセージカードを用意していたらしい。
えーと、今年はサンタさんに頼んで、早めにディズニーランドのチケットもらったんだよ、と伝える。
次女は何も言わずに静観していたし、ディズニーランドがプレゼントだということは納得しているのだろう…と思ったら、妻と一緒にお風呂に入っているときに、しくしく泣きはじめる。
妻によれば、プレゼント欲しかったというので、妻がみんなと旅行したいからサンタさんにディズニーランドを頼んだんだ、と言ったらしい。
そうしたら、お母さんに怒るわけにもいかなくなって泣き出した様子。
そのまま泣きながら寝る。
25日の朝。
起きてきてすぐに、次女が「プレゼント欲しかった」と泣いている。
ディズニーランドに行ったのは楽しかったらしい。
毎年サンタさんがプレゼントを選ぶもので、自分の思い通りのものがもらえるわけではない、というのもわかっている。
でも、何か形のあるものが欲しかったらしい。
サンタさんからのプレゼントはディズニーランドをもらってしまったから、お父さんからでもいい?
と聞いたところ、それでもいいそうだ。
少し考えて、僕が欲しくて少し前に買った、サイコロ7個セットを出してみる。
通常の6面体サイコロは子供たちは見慣れている。
これに加え、4面、8面、12面、20面と、10面が2種類入ったセット。
10面は、0~9の目が付いたものが一つ、00~90と、10刻みのものが一つ。
二個同時に転がせば「100面ダイス」というわけだ。
つまりは、RPG用のセットなわけだな。
アクリル製で半透明、おもちゃの宝石のような美しさがあったので、しばらくは喜んでいた。
これでゲームをしたい、というので、通常の6面ダイスと12面ダイスを使って、昨年のクリスマスプレゼントである「ヒューゴ」をプレイ。
12面ダイスは、mod 6 した形で、結局普通のサイコロなのだけど。
数学的なものに興味がある長男が、正多面体を含むこのサイコロセットを気に入った。
次女のために出したのに、すっかり長男のものになってしまった。
そうすると「他に何かないの?」と次女。
プレゼントをねだる立場なのに、すっかり堂々と要求するようになってきた。
何かあるかな…と僕のガラクタを探ると、レゴブロックの細かい部品の多いセットが、2つ出てきた。
1つは、たしか長女が生まれるときに、長男が病院に付き添ったときに飽きないように買ったものだ。
長男はそのころ「はたらく自動車」が大好きだったのだけど、レゴブロックで、パワーショベル・フォークリフト・トレーラートラックの3種類に組み替えられるセット。
もう一つは、その後何かで安売りを見かけたときに買ったセット。
こちらはレーシングカー1種類しか組み立てられない。
ちょうど6歳からのセットだったので、次女に渡したらしばらく遊んでいた。
全部で4種類の形をくみ上げてしまったら飽きたようで、返してもらったけど、プレゼントとしては満足したらしい。
妻としては物を増やしたくない、という意向だったのだけど、来年からも何かプレゼントを用意したほうがよさそうだ。
我が家ではクリスマスプレゼントはサンタさんが選ぶもの、ということになっているので、お洋服でも文房具でも、子供が喜んで、無駄に物が増えるわけではない、という落としどころはあると思う。
ところで、22日ごろから風邪っぽさを感じていました。
23日のディズニーランドで、一日中寒空の下にいて、完全に悪化。
24日にごちそう作るために走り回って、さらに悪化しました。
25日は仕事があったので何とかこなし、26日・27日には両日寝て過ごしました。
おかげで、今は病み上がりながら回復傾向。
毎年この時期風邪を惹いている気がします。
別年同日の日記
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今年の正月は、なんだか平和に迎えております。
年末に風邪ひいて、無理だと諦めて大掃除とおせちを一部省略したからね。
おせち料理はしっかり作り、のんびりとした正月になっています。
トリはむ、だて巻き、数の子いり松前漬け、いくらのしょうゆ漬け、栗きんとん、豚の角煮。
以上が今年僕が作ったもの。
田作り、紅白なます、煮しめ。
以上が妻の作。煮しめは一部作業を僕がやってます。
昆布巻き、かまぼこ、黒豆は既製品。
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